定時後に映画館

ITパスポートの記事が人気の、映画ブログです。

2020年公開映画ランキング

2020年、コロナの影響で劇場にはあまり行けなかったが、いくつか映画を見たので面白かった順に感想をまとめておく。

 

①パラサイト 半地下の家族

アカデミー賞作品賞受賞作品。作品賞を受賞する作品は社会的なメッセージ性が強くかつそれが全面に押し出されていなくてちゃんとエンタメとして面白いという印象が強いが、まさしくそんな感想を抱いた。上級と下級の対比が良く出来ており、見終わった後色々なネットの感想を見ていると監督が細やかな演出でその対比を際立たせていることが感じられて丁寧な作りだったんだなあと感心した。

 

②2分の1の魔法

ディズニーピクサー作品。コロナの影響で何度も公開延長をし、結果影の薄い作品・・・になってしまった印象だが、作品自体はとても良かった。

ディズニーピクサーはメッセージ性が強すぎて説教くさくなる作品がそこそこ多いのだが、兄弟の絆、家族愛というテーマが臭くなく描けているし、「現代を舞台とした魔法を使った冒険譚」としてクオリティが高い(冒険の果てのゴールの「肩透かし感」も含め、そんなもんだよなあ、って感じが妙にリアル)。

同行者の趣味で日本語吹き替えで見たのだが、メモの文字がバリバリフォントだったのと、お母さんがハリセンボン春菜そのものだったのが面白かったので、日本語吹き替えで見て正解。

③浅田家!

湯を沸かすほどの熱い愛や長いお別れの中野量太監督作品。誇張することなく自然体で描く(湯を沸かすほどの熱い愛は結構”作品”という感じがしたが)家族の作品という感じがして浅田家!含めてこれら三作品とも好き。創作ではなくドキュメンタリーを見ているような気持になる。

主人公が自由に生きてカメラマンとして大成していく様を描いているのだが、結果彼は幼馴染兼恋人のちの妻や家族に支えられ続けており、一方的に愛を享受している様は次男~という感じ。本作に限っては311の震災の様子も描いているが、それも悲観的になりすぎず前向きに描けているのは良かった。

 

④TENET テネット

 クリストファー・ノーラン監督作品に期待する内容通り。彼の作品が特別好きというわけではないのだが、「とても良く練られている」という印象をいつも持つ。が、長湫集中力が続かない&難しくて思考が追い付かない。公開当時数回見て考察をする方々がネット界隈でよく見たが、この作品は解釈が複数あるものではなく、シナリオが複雑なのに整合性がとれていることに感動を覚えるものでは?と勝手に思っていた。

 

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け

私はスターウォーズというシリーズが好きというわけではないのだが、まあ映画ブログなんてものを立ち上げてしまっているし、映画好きを公言しているので流石に見ないわけにもいかないであろうということで、新3部作もしっかり見ている。ちなみにep1とep3とep4は昔見たにもかからわずしっかりと面白かった記憶があるので、エンターテイメント作品として完成度は高いと思っている。

んで、新3部作だが、ep7は無難に面白くて、ep8が残念で、ep9は綺麗にまとめたなあという印象を持った。レイがスカイウォーカーを名乗るオチや(ディズニーっぽいなあとも思った)カイロレンが敵役で終わらず主人公していた様も純粋に心が躍った。設定がどうこうとかスターウォーズがどうこうというのはよくわからないが、そういう文脈を無視して新3部作の完結編として見るならばとても面白かったと思う。

 

⑥影裏

感想を書くのを放棄。見てもらわないと終盤に心が揺れる感じは味わえない。

 

 ⑦映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者

珍しく野原一家でもかすかべ防衛隊でもなく、野原しんのすけとオリジナルキャラクター(ぶりぶりざえもんもそこに含まれるが)が主役を張った映画。

メッセージ性が強く多少説教臭い部分もあったが、現代社会の息苦しさを(そりゃ子ども向け映画だから)誇張して描きながらも、野原しんのすけががその空気を打破していく様は大人にぶっ刺さる痛快さがある。

 

ジョゼと虎と魚たち(2020)

実写映画を見て面白かったので、アニメーションになったらどんなもんかね、と思って見に行ったのだが、想像より良かったという意味での感動があった。近年アニメ映画が量産され、それらに片っ端から手を出すと結構な頻度で火傷するので、内容がしっかりと固まっていて、ヒロインが可愛くて、ちゃんと矛盾なくキャラクターが動いているというだけでも私は満足してしまう。

が、そんな消極的な褒め方をしなければいけないほど完成度が高くないわけではなく、印象が強い実写映画(原作は未読なのだが)の悲壮感が印象強い作品と同じ原作を扱わないといけない中で、「ジョゼと虎と魚たち」で扱わないといけない要素はしっかりと残しながら、誰も傷つかないハッピーエンドを構築していたのは素直に感心してしまった。比較して楽しい作品、という意味合いも強いかもしれない。

 

 ⑨ソニック・ザ・ムービー

俺たちがソニックの映画を見るときに期待する内容を(名探偵ピカチュウが最近だと頑張っていたし、私の中の指標はそこであった)、そのまま描いた映画。だから、満足。

 

 ⑩ワンダーウーマン1984

DCは主役が集合するとつまらないが、単独品は面白いという印象がある。その印象を裏切らない、「ヒーロー映画だー」って映画。面白かったけど、2回目はいいかな、という感じ。

⑪STAND BY ME ドラえもん

ネットでボコボコに叩かれていたが、完全オリジナルストーリーにしては頑張っていると思っていて、一部筋に無理を感じる部分や無駄な部分はありながらも、監督が描きたかったであろう三世代の家族の絆はちゃんと感動的に描けていたと思うし、普通に私も目頭が熱くなった。が、目頭が熱くなるシーンのMADでも成り立ってしまうのが難しいところ。ドラえもんという偉大なコンテンツや国民皆が知っているエピソードに支えられた作品であることは否定できない。

 

三島由紀夫VS東大全共闘

 ドキュメンタリーなので、エンターテイメント作品と並列して語れないが、興味深い内容だったのでこの順位。

 

 ⑫きみの瞳(め)が問いかけている

横浜流星がカッコいい映画。闇の流星⇒光の流星⇒闇の流星⇒幸せをつかむ流星というありとあらゆる流星の姿を楽しめるパッケージ作品。盲目の吉高由里子の演技も上手。

 

 ⑬新解釈・三國志

映画じゃなく、ストーリーがあるコント集として成り立ってしまうのが残念なところ。盛り上がり切らないし冗長な印象がある。が、面白いシーンは当然いくつかあった。

 

カイジ ファイナルゲーム 

映画館で見てはいけない映画。ストロングゼロを飲んでいるような感覚が味わえる。

 

 

 

以上。去年はあまり映画見れなかったから今年はぼちぼち見て、ブログも書けるように頑張るよ~