漫才とコントの“二刀流”日本一を決める『ダブルインパクト2026』。 全体の感想としては、「去年よりも圧倒的におもしろかった!」というのが率直なところです(ちなみに昨年はロングコートダディの漫才くらいしかハマらなかったので……笑)。
全うな順位に着地した納得感もあり、決勝進出のメンツも含めて素晴らしい大会でした。それでは、各ネタのリアルな感想を振り返っていきます。
1本目:各コンビの明暗
▫️ 滝音(漫才)
終始、言葉遊びで一貫した構成になっていて非常に見やすかったです。なかでも「胸焼け野原に咲いた1本の花」というワードは、ネタの良いアクセントとして最高に機能していました。個人的には、本大会で2番目に好きなネタです。
▫️ ドンデコルテ(コント)
「バックヤードが狭い」というワンシチュエーションだけで展開していくため、大きな爆発力には欠け、点数自体は順当だった印象。ただ、渡辺銀次さんのツッコミをしっかり見られたのは嬉しかったですね。
というか、M-1準優勝のドンデコルテをこの大会の決勝に引っ張ってきた時点で、番組側の勝ちという感覚があります。1本目にコントを持ってきたのも「2本目の漫才への期待値が点数に好影響を与える」という意味で、見事な戦略勝ちだったのではないでしょうか。
▫️ ダンビラムーチョ(コント)
強豪野球部に、獣人を含む進学校チームが負けるという設定。そもそも「野球部」というありがちなテーマ自体がすでに飽和している感は否めません。さらに、音のギミックを使って状況を展開させていく演出も、個人的には少し萎えてしまいました。
▫️ TCクラクション(漫才)
おじさんの哀愁だけで賞レースを勝ちに行こうとするのは、さすがに無謀ではないかと感じてしまいました。この手のスタイルは、一歩間違えると「リズムネタ、痛いな……」になりがちで、ヒヤヒヤしてしまいます。
▫️ 蛙亭(コント)
相変わらず演技力だけで圧倒的に面白い!今大会のコント枠の中では一番好みのネタでした。ただ、後半の「放送を切り忘れた」という展開以降は、完全に先が読めてしまったのが少し残念。もう一ひねり欲しかったところです。
▫️ ななまがり(コント)
こればかりはもう、完全に好みの世界ですね……。ハマる人はハマるのでしょうが、僕はどうしても笑えませんでした。
▫️ ビスケットブラザーズ(漫才)
「漫才とコントの大会なら、漫才コントではなく純粋な“しゃべくり”を見せてほしい」という個人的な前提はありつつ。 ネタ自体も、強いボケをただ順番に置いていくような構成で、僕の好みからは外れていました。とはいえ、あのスタイルで大ウケする大衆の気持ちも理解はできます。
▫️ 今夜も星が綺麗(漫才)
ラストのオチでユニット名を紹介する流れは非常に綺麗でした。審査員からは「ありがちな設定でいまいち跳ねなかった」と指摘されていましたが、それにしても点数が低くつきすぎた気がします。個人的にはあのゆっくり話すボケのスタイルが好きだったので、もっと評価されてほしかったです。
2本目:明暗を分けた戦略と、今大会のハイライト
▫️ ドンデコルテ(漫才)
文句なしに面白い!この大会を見た意味は、完全にこのネタにありました。 「放送大学」のくだりは本当に痺れましたね。本大会を通じて、M-1決勝レベルで面白いと思える漫才は、間違いなくドンデコルテのこの1本だけでした。最高です。
▫️ ビスケットブラザーズ(コント)
ななまがりのネタと同様の感想になってしまいますが、設定が突飛すぎて最後まで笑いに昇華できませんでした。
▫️ 蛙亭(漫才)
つかみはすごく好きでした。ただ、やはり二刀流の大会だからこそ漫才では「しゃべくり」が見たいところ。彼らのポテンシャルを考えると、どうしてもコントの方が圧倒的に面白いです。2本目に漫才を持ってきてしまったのは、戦略負けだったように感じます。
▫️ ダンビラムーチョ(漫才)
彼ら自身がこのネタを気に入って楽しんでいるのは伝わってくるのですが、賞レースで本気で勝ちに行けるネタかと言われると疑問です。フリが長いわりにボケ数が減ってしまっているのがもったいなかった。
▫️ 滝音(コント)
面白かったですし、高得点なのも頷けます。ただ、世間の大絶賛ほど個人的には刺さりませんでした。音を使ったボケの繰り返しだったため、後半に向けて加速していくような跳ね方がなく、さぁーっと綺麗に終わってしまった印象です。 滝音のコントは何本か見たことがありますが、やっぱり僕は「さすけさんの造語ツッコミ」が活きるネタの方が好きですね。とはいえ、優勝は文句なし。おめでとうございます!
🏁 総評
終わってみれば、滝音の安定感とドンデコルテの漫才の爆発力が見事な大会でした。この2組のネタを見られただけでも、時間を投資した価値が十分にあります。
全体的な順位の納得感も高く、ファイナリストの人選も含めて、制作側のセンスが光った第2回大会でした。来年の開催も今から楽しみです!