【gifted/ギフテッド】クリス・エヴァンスによる愛すべき父親像(感想:ネタバレあり)
マーク・ウェブ監督の作品が好きだ。ヒットには至らなかったようだが、僕はアメイジングスパイダーマン2作も大好きだし、マインド童貞が感情移入できる最高の作品「(500)日のサマー」ももちろん好きだ。
彼の最新作ならば見るしかない。
こういうハートウォーミングな感じの作品は、いかに人間の内側を描くか、一つ一つのシーンや言葉選びが非常に重要だと思うのだけれど、僕の好みにドンピシャなシーンがいくつもあって楽しめる作品だった。
あらすじ(ネタバレなし)
TOHOシネマズの映画紹介の文章が優秀なので、転載させていただく。
フロリダに暮らす、ちょっと変わった2人と1匹の家族。7歳の生意気ざかりのメアリーと、彼女の叔父でシングルのフランク、そして“歴史上一番すごい猫”のフレッドだ。互いがいるだけで、毎日が記念日のように楽しい時間は、メアリーが学校へ行くことになり揺らぎ始める。彼女には、生まれながらにして数学の天才的な才能(ギフテッド)があった。フランクはメアリーの英才教育を頑なに拒むが、そこへ縁を切ったはずのフランクの母親が現れ、彼からメアリーを奪おうとする。歴史を変える才能の開花か、愛する者と生きる人生か──果たして、メアリーにとっての本当の幸せは?
親と子どもの愛を描くのに、血縁上の親子ではないという設定や、それゆえ親権問題が生じるのはありがちな展開だ。このような問題が発生すると精神的なつながりを描きやすいからだろう。
例えば最近見た映画だと、「あしたは最高のはじまり」もこんな感じの設定だったな。これも良い映画だった、泣きそうになっちゃったもの。
閑話休題。別にありがちな設定や展開を悪く言っているわけではない。前述したとおり、どんでん返しがないような先がある程度読めるような安心感のある脚本の中で、いかに人を描けるかが大事なのだから。
「ギフテッド」はその「安心できる脚本」そのもので、変などんでん返しがあるわけでもないし、視聴者はみんな幸せな気分で劇場を去れるようなストーリーになっている。
公式ページの「STORY」にも中盤までの展開が丁寧に書かれているし、もうこの場でオチも書いてしまうが、裁判の結果折衷案として一度はメアリーは里親のもとに預けられたものの、イブリンは自らの教育方針の誤りに気付き、メアリーとフランクはまた一緒に暮らし始める。
メアリーは大学の授業を受けながら、元々いた学校の同級生たちとも遊ぶ生活を送ることになり、見事に「普通の暮らしをさせたい」フランクと、「徹底した英才教育を施したい」イブリンの考えの折衷案が採用されたわけだ。
まぁ、あらすじはこんな感じなのだが、ここから細かい好きポイントをあげていくぞ。
決して悪者はいない
フランクという人間の魅力については後述するが、彼とは対照的な性格であるイブリンがこの物語で重要な役割を担っている。この作品において最も「あぁ、こういう人いるよね」と思えるような人間味のある登場人物だったので、僕は彼女のことが大好きだ。
彼女はフランクとメアリーの関係を引き裂く登場人物、簡単な言葉を使ってしまえば「敵」に当たるのだが、ただの憎まれるキャラクターで終わらせなかったのがこの作品の温かさ。
「でもイブリンの言ってることもわかるよね。決して彼女の身勝手ではないよね」という気持ちで、フランクと同じように彼女のことを視聴者は許す気持ちになる。メアリーとフランクだけにライトを当てず、しっかりと彼女という人間を描写しているからこそだ。
イブリンは数学者として夢を追っていたが、それは叶わなかった。だから、娘にその夢を叶えてほしいと、英才教育を施した。そういう背景を想像させる会話がメアリーとイブリンの間でなされていたのだけれど、ちょっとしたその会話一つで彼女という人間の脆さを描き、同情してしまうような気分にさせられる。
※イブリンに限らず、フランクやボニーなど、主要キャラクターの「弱さ」がしっかりと描かれているから、この作品の登場人物には人間らしさがしっかりとあるのだと思う。
他にも、裁判所を出てフランクとイブリンが冗談を飛ばしあう会話を尺をとって描写していたが、それにより「決して二人は敵同士ではない、考え方がすれ違っているだけ」という認識が持てる。フランクとメアリーの親子を描く映画ではあるが、同時にイブリンとフランク、そして亡くなってしまったダイアンとの関係を描いている映画でもあるのだ。決してイブリンは記号的な「敵」になっていない。
フランクは「自分が父親であることがメアリーにとって良いことなのか」物語の中で葛藤し続けているわけだけど、イブリンは自分が正しいと信じ込んでしまったある意味可哀想な親だった。
裁判のシーンでフランクがイブリンの弁護士に「あなたが親をしたいだけで、メアリーのことを考えられていない」と責められているシーンがあったが、まさしくその考えでいたのがイブリンだというのは最高の皮肉。
そんな彼女も本作のラストシーンでは自らの夢が叶うのと同時に、自分の教育の過ちに気づくわけだけど、決して手放しに幸せになれたわけではない絶妙な終わり方は、本作のテーマである「親のエゴと子の幸せ」の結論をよく表せていると思う。
イブリンとしては幸せだが、ダイアンの親としては不幸。
対してフランクはメアリーの幸せを自らの幸せと重ね合わせる生き方を選んだ。
イブリンがいるからこそ、メアリーとフランクの幸せが映えていた。
本当にイブリン、名キャラクターだと思う。
親としてのフランクが最高
対して視聴者が「何て素敵な父親なの・・・」と惚れ惚れしてしまうのがフランク。
クリス・エヴァンスはアベンジャーズシリーズのキャップも演じているのだけれど、彼の優しい顔つきは、懐の広さや包容力のある人物を演じるのに非常に適している。クリス・エヴァンスはフランクを完璧に演じきっていた。メアリー役のマッケナ・グレイスちゃんばかり取り上げられているが、クリス・エヴァンスもめちゃくちゃよかったぞ。彼がいるバーだったら僕だって毎週金曜日の夜に通ってしまいたくなるわ。
特に良かったのは、メアリーが実の父親に見捨てられたことを嘆いていたとき、病院に彼女を連れていき、見知らぬ家族が出産を喜ぶところを見せたところ。「何でそんな素晴らしい考えが浮かび出てくんだ・・・!」と脚本家とフランクに心の中で拍手喝采であった。
あとは、メアリーに対して「少しでも自分の時間がほしい」と悪態をついた後に、彼女に誠実に謝っているシーンが好き。「人は本心じゃないことを言うものなんだ」とか、凄く納得感のある言葉が次々と出てくる名言メーカーだった。
里親に預ける決意をしたのも、メアリーが欲しがっていたピアノがその家にあったことだという描写も大好き。そメアリーが大好きなフレッドが一緒に居てられることを真っ先に確認したことも最高。もう次々と好きだったシーンがあふれ出てきてたまらない。
そんな感じで父親力が高すぎるフランクなのだけれど、娘の先生を抱いてしまったり、ロバータに情けないところを散々さらけ出したり、自分のエゴを押しつけていないかと悩み続けている弱さもちゃんと描かれていて、バランスの良い「素敵なお父さん」に仕上がっている。
「この人すごく好き!」ってなれるところもこの作品の良さの一つだ。主要登場人物の人間的魅力に隙がない。
最後に
マッケナ・グレイスちゃん、可愛い。
ジェニー・スレイト、エロい。
書きたいことがたくさんありますが、とりあえずはこんな感じで終わりにします。
紙の手帳とgoogleカレンダーを併用するという選択
紙の手帳を使うか、googleカレンダーなどウェブアプリケーションを使うか。
一長一短なので、どちらが良いかという議論に結論は出ないと思う。
なので、僕は両方使うことにした、って話をしたい。
一応仕事をしているので、日々の生活に手帳は欠かせない。僕はこれまで紙の手帳を使っていた。
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- 出版社/メーカー: 日本能率協会
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↑こういうの。
手帳は仕事をするうえで欠かせないのだが、プライベートと仕事の予定を併記しているので、時々家に忘れて会社に持っていかないことがある(土日にプライベート用のカバンに入れ、そのまま放置するパターン)。
1日手帳がないだけで、だいぶ仕事に支障が出る。次の打ち合わせの日程も決められないし、僕は記憶力が弱いため手帳を忘れたのが月曜日だと最悪だ。その日やるべきことを一切覚えていない。
というわけで、ネットにさえ繋がれば予定が確認できるgoogleカレンダーを利用し始めることにした。
スマホにインストールすれば出先でも簡単に予定を確認し、記入するこも簡単だ。プライベートと仕事の予定を色分け出来るのも素晴らしい。
会社では常にブラウザで立ち上げておく。タスクが出来るたびにメモをする。これまでは付箋にやるべきことを書いてPCに貼り付けていたのだが、圧倒的にgoogleカレンダーでタスク管理していたほうが便利だ。付箋だと外で確認できないし、最悪なくなることがある。
Googleアカウントを複数持っているので、会社で立ち上げているGoogleカレンダーには会社用の予定しか表示されないようにしている(プライベートの予定を別のアカウントで登録しておけば、会社で使っているアカウントでログインしてみているカレンダーには表示されない)。
別に同僚とgoogleカレンダーを共有しているわけではないが、そうしておけば離席しているときとかに見られても安心だ。
使い始めて1週間程度しか経っていないが、googleカレンダー、全然不便じゃない。
「紙の手帳だとその場でさっと書けるし、楽だよね~」という声はよく聞くが、アプリを起動してさっと予定を入れられるので、googleカレンダーでも使用感は全く問題ないのだ。
私は考えた。来年は紙の手帳はいらないのではないだろうか。B5なんて巨大な手帳を常日頃から持ち歩いていた僕はバカだったのではないだろうか。googleカレンダー一本に絞ることも考えた。
しかし2017年度はまだ終わらない、3月末までまだまだ時間がある。2000円近く払ったのに、ここで使わなくなってしまうのはもったいない。私は極端な貧乏性なので、購入したものを使わないという選択肢をとるのが嫌いなのである。
というわけで、併用方法を考えた。
①予定は全てgoogleカレンダーで管理する。紙の手帳には記入さえしない
②手帳をメモ帳として使う
これだけである。もはや手帳である理由がない利用方法だが、これが意外と手帳をメモ帳として使うことのメリットがあったりする。
メリット1 メモの見返しが楽。
会議でメモをしたのは良いが、そのメモがどこにあるのかわからない。当日配布された資料にメモをすることが多いが、「あの時のメモってどの資料に書いたっけ」と必ず分からなくなる。
僕はそういう人間だったのだが、手帳の日付のページにメモをするというルールを作ったら、日付のページを開くだけでその時の打ち合わせのメモが見返せるので、「メモロスト」が起きなくなった。
大きめの手帳を買っておけば結構紙幅もあるので、最低限のメモなら書き下しておける。
メリット2 メモをなくさない
手帳にまとめておけば、どっかいっちゃったってこと、なくなるよね。
メリット3 パソコンに比べて早い・いつでも使える
会議のメモは全部データ化しようとして、会議の内容はすべてパソコンでメモろうとした時期があるのだけれど、パソコンは電池切れるし立ち上げが遅いのが厳しい。
メリットを無理やり挙げたけど、まぁ簡単に言えば、ずぼらな人間は手帳をメモ帳代わりにしておくと安心だよって話だ。自らを律するのが得意な人はgoogleカレンダーだけで十分な気がする。2000円たけーもん。
しかし、会社で使うならgoogleカレンダーより、サイボウズなどの「他の社員の予定も簡単に確認できるうえで、その人の予定表に会議の予定などを入れられる」機能がある管理ツールの方が絶対良い。うちでも導入されないかな、サイボウズ。
【打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?】小説の方の感想(ネタバレあり)
僕の読解力が欠如していたため、映画の結末がよくわからなかった。
というわけで、脚本の大根仁氏が書いたノベライズ本を読むこととする。
1hほどで読み終わるあっさりとした内容であった。映画の内容とほぼ相違はない印象。
それでも特徴を多少記載したい。
基本は典道くんの一人称小説
物語は映画と全く同じ形で進行していく。
こちらネタバレなし記事だけど、一応映画の感想を貼っておく。
あのシーンで彼は何を思っていたのだろう?という疑問に答えを出してくれるのがノベライズ本の良さだと思うけれど、中学一年生の典道君っぽい文体で物語が進んでいく。まぁ文体が多少稚拙な感じがあるが、それは彼目線だから仕方がないということにしておこう。
驚くべき脚本形式
一番驚いたのが、典道君がいない場面の描写。
三人称で描くのかなあと思ったら、まさかの脚本形式!!!!
こんな小説は初めて読んだが、新鮮で面白かった。
イメージがわかない人のために、こんな感じだよって例を記載する。
A「xxxxx」
A、〇〇する
B「zzzzzz(〇〇しながら)」
みたいな感じで書かれている。本当に。
ここは小説っぽく頑張ってほしかったところではあったが、それも脚本家である大根仁氏のこだわりなのかもしれない。
したがって、残念ながら典道君以外の登場人物の心情については一切明かされず、基本的には典道君もしくは神の視点からカメラを通じてみた彼らの「行動」しか見ることが出来ない。映画を本当にそのまま文章に落とし込んだってイメージだ。
オチの意味は
僕が読解力がなくわからなかった最後のシーン。文章で読むとこんな感じだったらしい。
◆「もしもなずなといられたら」の世界線は、最後のおっさんが球を打ち上げたタイミングで終わり、元の世界に戻っている(なぜなら花火が正常な形だったから)。これまでは典道君が「もしも」と願って球を投げたら世界線が変わっていたのだが、最後だけこのような形で世界線が元に戻ったかについては特に記載なし。
◆映画の最後のシーン、先生が典道を教室で呼んでいるシーンは小説ではカット。あそこについては触れていない。
というわけで、僕が疑問に思っていた最後のシーンの謎については特に記載がなかった。残念だが、原作の実写版「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」も「もしも」の理由なんて描かずに、彼らの青春のみずみずしさを描いた作品だったので、細かい設定などどうでもいいのかもしれない。
しかし、もしも玉というモチーフを使い、何度も「もしも」の世界を超えるストーリー構成にしたならば、そこの謎はしっかりと解決してほしかったというのが僕の考えだ。
ちなみに原作の方は、もしも玉はなく、なずなが親に連れ戻され典道が祐介殴ったシーンの後に、「もしもプールでのレースに勝ったら」のストーリーが展開され、そのまま元の世界(=典道が負けた世界)に戻ることなく物語は終わる。
まぁどちらかに優劣があるわけではないが、アニメ版の方はかなり消化不良のまま終わってしまったなあという印象であり、小説を読んでもなんだかそれは同じままだった、というオチだ。
ちなみに、大根仁氏も「あとがたり」にてぜひとも映画版を見てほしいとおっしゃっている。まぁ彼の本業は脚本だし、それはそうなんだろうなあと。映画へのいいバトンタッチは出来ているんだろうなあといった内容の小説でした(=映画を見ている人は、小説は読まなくてもいいかもしれない)。
【追い詰められた人向け】情報セキュリティマネジメント試験に1日の勉強で合格する方法
情報セキュリティマネジメント試験という国家試験がある。
この記事は、試験日の前日まで努力を怠ってきた人間が、合格するためにどうやって足掻くべきかを説明したものだ。真面目な人、受ける気がない人は、「戻る」ボタンを押してくださって構わない。
ただ、情報セキュリティマネジメント試験に限らず、どんなペーパーテストでも最低限の努力で通過する方法はほぼ共通している。勉強が嫌いだが、効率的にいい点数を取りたい人も読んだらちょっとした参考にはなるかもしれない。
・・・既視感がある人は、おそらくこの記事を読んでいるのだと思う。
このブログはタイトルから見てわかるように、映画や本や音楽について僕が勢いよく感想を書くことを目的に運用されている。つまり、ITパスポートの受かり方なんて本当はどうでもいいのだ。こんな記事消してしまえとも思ったのだが。
意外とアクセスが良く、弱小ブログを運営する者としてはこの流入を断ち切るわけには行かないと判断した。それどころか、味を占めて別の資格の解説をしてしまう僕のあくどさにはため息が出るが、落ちると思っていた試験に本当に前日勉強で合格してしまったら仕方がない。
おそらく世の中には前日まで勉強せずに合格したい人が溢れかえっているのだろう。僕と同じように。
そんな人々の助けに少しでもなるのならば、嬉しい。
では解説していくぞ。
※残念ながら合格したのにも拘らず、既に勉強した内容はすべて吹っ飛んでいるので、試験に出てくる知識の内容自体の解説を求めている人はお引き取り願いたい。ここで開設するのは、「勉強の仕方」だ。そしてさらになぜ自分が合格できていたのかよくわかっていないので、ITパスポートの記事より解説が適当めなので、気を付けてほしい。
- そもそもこの試験は?
- 前日勉強で合格した人間はどんな人か。
- 試験の構成について
- 対策方法 まずは自分を知る
- 暗記は苦手だけど、頭の回転に自信があるタイプ
- 午後問題が苦手そうなタイプの方
- 共通して大切なこと
- まとめ
- 今回のオチ
そもそもこの試験は?
まぁここを読んでほしい。
この項目でお伝えしたいのは、ITパスポートより上位のランクの資格であるということだ。なので、この資格を取得したいと思っている人は、まずはITパスポートの取得をするのをオススメする。
私もITパスポート⇒情報セキュリティマネジメント試験とステップアップして受験した人間なので、少なくともこれから記載する前日勉強でどうにかなる方法は、ITパスポート取得者レベルのIT知識があることが前提となっていることに留意いただきたい。
前日勉強で合格した人間はどんな人か。
ITパスポート取得者レベル、と言われてもあまりピンとこないと思うので、僕という人間がどういう人かをもう少しコメントしておきたい。
僕に近しい人は、前日勉強で運よく合格できるかもしれないし、そういうわけでもないって人はもっと勉強時間を設けたほうが良いかもしれない。
前日勉強で合格した私は・・・
◆ITパスポートは前日勉強で合格。ITリテラシーは「職場の人間にエクセルの使い方をよく訊かれ四苦八苦しながら回答することが出来るレベルであるが、ファイアウォールとかローマ字3つ並んだ言葉の意味だとか、そういうのは全然わからない。」レベル。
◆最低限の準備で中高なら90点以上、大学ならAランク以上を狙うのに秀でていた。しかし、暗記は極端に苦手。どこが出るか山を張って、当てる形で正答を積み重ねるタイプ。
◆合格はしたものの、何点で合格したかは不明。おそらくギリギリだし、既に受験した内容は一切覚えていない。この試験は問題を持ち出すことが出来るのだが、自己採点するために自分の回答を問題用紙にメモする手間すら省いてさっさと帰った。
このレベル・水準であるならば、皆さんも合格出来る可能性が高いということだ。
何やら自慢っぽくなってしまっていやな感じだが、情報セキュリティマネジメント試験の内容は正直難しい。
僕も運よく合格した人間なので、確実に合格を狙う人はちゃんと勉強した方が良いということを言いたいのだ。ITパスポートとは明確に異なる。
僕の様に、「前日勉強で合格したらラッキーだなあ」程度の心持の人にしか、前日勉強はお勧めできない。結構本気で合格したい人は前日勉強はやめよう。
試験の構成について
IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:問題冊子・配点割合・解答例・採点講評(2017、平成29年)
こちらのリンクに過去問がアップされているので見てほしいのだが、1部と2部がある。
午前は単純な知識を問われる4択問題。50問あり、30問正答で合格となる。
午後は文章題。情報セキュリティに関する事例がつらつらと書かれており、その物語に沿って問題が出題される。事例は計3つあり、各事例について問題が何問か設定されているが、数が決まっているわけではない。こちらも100点中60点で合格。
要は、午前は暗記さえすれば闘える、午後は知識を活用する力が問われるという感じだ。
対策方法 まずは自分を知る
前日勉強での闘い方は2パターンある。
まずは、自分がどんな人間なのか、判断してほしい。
①暗記は苦手だけど、その場の頭の回転が求められる試験は得意。
②暗記は得意だけど、その場の頭の回転を求められる試験は苦手。
僕は前述したとおり暗記が苦手なので、①タイプだ。だから①タイプの試験勉強方法は胸を張って解説出来る。
しかし②の方は極論想像だし、②の人は前日勉強で闘えるのかは正直分からない。しかし頑張って書くので、まぁ参考程度にしてほしい。
暗記は苦手だけど、頭の回転に自信があるタイプ
まずは、オーソドックスな試験勉強の方法を説明しておこう。
①テキストを読み、覚える
②午前問題の過去問を何度も解き、知識を定着させる(⇒これで午前問題は合格できる)
③定着させた知識を用いて、午後問題の過去問を何度も解く(⇒これで午後問題も合格可能だ)
しかし我々には時間がない。なぜなら前日に初めてテキストを読むからだ。
そこで、我々は以下のように戦うことにする。
①テキストを読む
②テキストを読む
③午前問題の過去問を解く
④テキストを読む
そう、 大きな違いは午後問題の過去問を切り捨てるということ。
なぜなら、我々に足りないのは知識であり、知識さえあれば午後問題なんてその場で解けるはずだからだ。実際私は、午後問題の過去問を目にすることなく試験に臨んだ。試験会場で初めて「こんな感じの試験なんだ」と知ったレベルである。
ちなみに午前問題の過去問さえ私は解かなかったが、一度は午前問題の過去問は目を通しておいたほうが良いと思う。知識はインプット⇒アウトプットの繰り返しをすると定着しやすい。まだ設立されてから10年ぐらいしか経っていない試験なので過去問の数は限られているが、これらすべてに正答出来るようになればまぁ本番の試験も大丈夫なんじゃないだろうか。
一応テキストの読み方だけ、解説をしておく。
平成30年度【春期】【秋期】 情報セキュリティマネジメント合格教本 (情報処理技術者試験)
- 作者: 岡嶋裕史
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2017/12/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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平成29年度【春期】【秋期】 情報セキュリティマネジメント合格教本 (情報処理技術者試験)
- 作者: 岡嶋裕史
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2016/12/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
↑私が使ったテキストはこちら。
テキストは何度も読むが、読み方にコツがある。テキストの種類が違くても方法は同じだ。
①全体を流し読みする
②太字・赤字部分のあたりを集中して読む。
③過去問で分からなかった項目を読む。
これだけだ。必要がなさそうなところは切る。これがポイントだ。
これで大丈夫。あとは当日覚えた知識を発揮するだけだ。
なお、午前問題と午後問題の間に時間があるので、この時間で知識をさらに詰め込んだり、勉強してなかった午後問題の過去問をちょっとだけ読んでおくなどの対策をしておくとよい。
午前問題・午後問題ともに90分あるが、午前問題は90分かからないので、早めに退室して午後の対策をしよう。
ちなみに、僕はTSUTAYAと本屋にいって時間をつぶしていた。無駄な時間の使い方をするのはやめよう。
午後問題が苦手そうなタイプの方
この方々も基本的には同じ勉強方法だが、以下のように勉強をしよう。
①テキストを読む
②テキストを読む
③午前問題の過去問を解く
④テキストを読む
⑤午後問題の過去問を解き続ける。
おそらく暗記が得意なら、④時点で結構知識は頭に入っていると思うので、午後問題になれるためにひたすら過去問を解こう。で、午後問題も結局のところ午前問題の知識に紐づいているものなので、午後問題を解いていてわからなかった部分があれば、その時テキストに戻ればよい。
共通して大切なこと
寝ろ。8時間寝ろ。すっきりした頭で行かないと、午後問題は厳しい。
まとめ
これだけやっても(前日勉強なのでこれしかやってない、なのかもしれないが)、合格する可能性は結構低く、運が悪いとおそらく落ちるだろう。
何度も言うが、この試験はしっかり勉強して臨むことをお勧めする。
ITパスポートとは、違うぞ。
今回のオチ
僕みたいな素人じゃなくても情報セキュリティマネジメント試験対策をしてくれてるサイトってあるんじゃないかって思ってみてみたら・・・
まぁやっぱりあるよね。本気で合格したい人はこちらを読んでくださいってことで今回のオチとします。
【ソラニン 新装版】種田が死んだあとの生活(感想:ネタバレあり)
全然買えなかったんだけど、遂に手元に届いたので読んだ。
「ソラニン」、原作も映画も曲も好き。新装版が発売されたということで、ひっさびさに書籍を購入してしまったよ。
「ソラニン」は話の結末云々じゃなくて、読んでいてその雰囲気を楽しむ作品だと思っているので、「新装版」で新たに追加されている要素について簡単にまとめるぞ。
ハードの話
YSC版ソラニン(右)より一回り大きい。
YSCソラニン2冊分を重ねたよりちょっと厚いぐらい。
紙質柔らかい感じでふにゃふにゃしてるので、持ち運びには向かないかと。
カバーを外すと多摩川?河川敷(作中で何度も出てきた河川敷)の写真が。
新規書下ろしイラスト
話と話の間に新規書下ろしイラストが掲載されている。主要キャラクターの1点ものイラストが複数。バイク、ギター、CDジャケットなどのイラストもある。
ちなみに全部の話と話の間にイラストが入っているわけではなく、作中の風景や舞台を再現した写真も掲載されている。こんな雰囲気だったんだ~ってのが実写で見えるのはちょっと嬉しい。
新規書下ろしイラストは10年ほどの月日が経っていることもあり、かなり画風が変わっている(あとがきに書かれていたが、本人曰く10年前は「下手」だったらしい)。「ソラニン」本編と今のいにおさんが描いたキャラクターを見比べられるので画風の違いが際立つ。
今のいにおさんのほうがキャラクターが丸っこくて優しい感じ。種田とかは一瞬別人に見えた。
YSC版未収録カラー
巻頭に半ページサイズ2枚、見開きサイズ1枚、計3枚のカラーイラストがある。
芽衣子と種田が手を繋いでいるイラスト(半ページ)
楽器やアンプに囲まれて寝転がっている芽衣子、加藤、ビリー(見開き)
種田と芽衣子が暮らしていた部屋にもたれかかるように座っている芽衣子(半ページ)
って内容。
「未収録カラー」となっているので、新規書下ろしではないと思われ、連載当初に描かれたイラストである可能性が高い。僕が見た感じ、最近の画風っぽくはないなとも思った。
YSC版未収録読み切り「はるよこい」
いつ描かれたのか分からないけれど、おそらく「ソラニン」本編よりは後で、完全新作「第29話」よりは前に描かれたと思われる作品。計16ページ。
芽衣子がいなくなった後の部屋に入居する女性と、その彼氏の短編。本編に出てきていた人物とは全く関係ない人々。
第三者が勝手にかつてその部屋に暮らしていた芽衣子と種田の暮らしを想像しているのだけれど、「どこかで普通に暮らしてる」とその女性は結論付けている。種田が死んでから彼を取り巻く人間たちの暮らしは一変したのだけれど、第三者的に見たらそれは特別なことではなく、死んでいようと生きていようと関係ないんだなあとなんだか寂しい気持ちになってしまった。
「第29話」
新作。絵柄は新規書下ろしイラストと同様、ちょっと丸っこい感じになっている。
芽衣子が36歳になって、可愛らしいお姉さんになっている。今のいにお絵柄に彼女の雰囲気がドンピシャでいい感じ。
芽衣子は本編で名前さえ出てなかった男と結婚し、妊娠。
加藤とアイちゃんは今でも仲が続いていると思われる。アイちゃんの指を確認したけど、指輪をしている形跡はなし。結婚しているかは不明。
加藤とビリーは未だにバンド活動をしている。
ビリーはガールズバーの女子大生にハマっているらしく、結婚はしていない。
作中のラストで芽衣子がソラニンの歌詞を思い出すシーンがあるのだけれど、それ以外では種田を匂わせるような描写は一切なかった。芽衣子も種田を思い出しているというわけではなく、ソラニンの歌詞を思い出して「これからも前に進まないといけない」と気持ちを新たにしているだけ。種田はもう完全に過去の人になってしまっている。
あとがきにいにおさんも書いていたけれど、なんだか種田が可哀想だ。
まぁそれでも残された人は生きていかなければいけないし、いつまでも悲しみを引きずっているわけにもいかないのだから、仕方がないんだろうね。
ソラニン本編である人が死んだあとの再生を描き、その後の話(29話、はるよこい)で死の忘却を描いている。本編がドラマチックだったが、その後の話は妙にリアル。オチのつけ方としてはメリハリがついていて最高だと思う、「いつまでも種田を忘れない」なんてフィクションめいた話になっていたらまさしく「蛇足」だったから。
あとがき
見開き1ページのあとがき。
作者は種田が嫌いだったらしい。
その他、種田は自殺だったのか、事故だったのかへの作者なりの解釈が書かれていて面白かった。あれは、種田の願掛けなんじゃないか、といにおさんは言っている。
「渡り切れたら、上手くいく」みたいな。
以上、新装版の新要素および感想でした。
29話がソラニンのオチとしては最高だったので、1600円払って良かったと思っている。
ぜひ、ファンは購入してほしい。
かつてファンだった僕がSHISHAMOをオススメする。
有名になってもう結構経った作品を急に紹介するのがこのブログの特徴です。
SHISHAMOというガールズバンドがあります。
docomoの学割CMでSIHSHAMOおよび「明日も」が取り上げられ、知名度がぐんと上がった印象。
このCMが放映されるまでは、
僕「SHISHAMOが好きなんだよね」
自称音楽好きな女友達「?」
僕「SHISHAMOって知ってる?」
合コンとかで出会う女性達「?」
僕「僕に彼女ができたんだ~♪」
カラオケに一緒に来た友達「いつ彼女出来んの?」
って感じだったから間違いない。ありがとうdocomo。
僕は2014年~2016年にかけてのライトファンだったので、残念ながら「明日も」で有名になってからの彼女らを知らない(好きなバンドへの愛が有名になった途端に冷める、というよくある話を経験するとは思わなかった)。
というわけで昔の曲しか紹介できないけれど、好きだった曲を紹介させてほしい。
その前に、どんな感じで好きだったかという雑談を挟むので、興味ない人はスキップしよう。
SHISHAMOを好きになってから離脱するまで。
とりあえず、僕がSHISHAMOを好きになった経緯を紹介する。
①ライブハウスでよく配られる冊子に、「SHISHAMO」が紹介されていて、名前のインパクトから興味を持つ。
SHISHAMOって名前のガールズバンドがいたら、とりあえずググるでしょう?
名前って大事だよね。
結構色んなライブに行くのだけれど、ライブハウスで配られた冊子経由でバンドのファンになるのはこれが最初で最後だった。
②SHISHAMO ワンマンツアー2014 秋「君ときみの彼氏と転校した彼女の日曜日のデートプラン」参戦(@恵比寿LIQUIDROOM)
この時点ではアルバムの「SHISHAMO」と「卒業制作」しか聞いてなかったので、知らなかった曲も多数。今セトリ確認してみたけど、どうやら「デートプラン」とかは当時はリリースされてなかった新曲として公開されていたっぽい(SHISHAMO2に収録さされた曲だからね)。
客層は男女半々かちょっと男性が多かったぐらいだった気がする。
ベース松岡ちゃんが可愛くて震えた。当時のキラーチューン「僕に彼女ができたんだ」で激しいモッシュが起きて、「ははぁ、こういうバンドなんだ」と理解。
③2015年夏、「SHISHAMO NO YAON!!!」参戦。
その頃にはどっぷりハマっていたので、「SHISHAMO2」も聞き込み、ちゃんと演奏された曲は全部理解できていた。この時もまだ、男女半々ぐらいだった気がする。
確か2014年のツアーでは来場してきた人の調査はやっていなかった気がするけれど、少なくともこの野音からは会場の属性調査(男子返事して~女子返事して~高校生返事して~みたいなやつだ)が行われるようになっていた。
なお、どうでも良い余談だがこの日僕は合コンの1次会をすっぽかし、ライブに参戦してから2次会だけ参加するという暴挙に出た(もちろん事前の合意の上)。
僕「SIHSAMOのライブ行ってた」
皆「何それ?とりあえず歌ってよ」
僕「僕に彼女ができたんだ~」
友達「いつ彼女できんの?」
が炸裂したのはこの時である。まだまだ知名度が低かった。
④2016年冬、「SHISHAMO NO BUDOKAN!!!」参戦。
初めて友人(男友達2名)を誘って参加した武道館ライブ。
このPV見せたら一発で食いついた。ちょろいぜ男子たち。
この頃から多分ホールでのライブが多くなってきて、演出に力を入れ始めたんだと思っている。
「君と夏フェス」のPVに出演していると思われる女の子が好きな男の子を誘って「SHISHAMO NO BUDOKAN!!!」に参加する、といったショートドラマがライブ開演前に流れる。
武道館の会場に向かう女の子をカメラが追っていて、武道館の会場の後ろからその女の子とカメラが入ってくる、という手の込んだオチ。録画されたものかと思ったら、途中ぐらいから「LIVE」だったってことだね。
もはやこの頃には、学生(女子多め)が圧倒的多数を占めており、社会人となってしまっていた僕はマイナーな観客となってしまっていた。この頃から、気持ちが離れ気味になっていく。
⑤ワンマンツアー2016春「少女達が恋心に気付いたのは、宇宙からの旅がえり」@神奈川県民ホール 大ホール (神奈川県)
最後のライブ参戦。独りで参戦したのが間違いだった。
もはや周りには学生(主に女子)しかおらず、松岡ちゃんが鉄琴?木琴?を叩くたびに「かわいい~~!!!」という黄色い歓声が辺りが包まれる。周りに社会人一人で参加しているお兄さんがいないものかと探りを入れるが、もう周りは若い女子、女子、女子。没入感より、浮いている自分の自意識が勝ってしまい、SHISHAMOから離れることになる。
しかし宇宙篇、地球篇とドラマ仕立てになっている上に横浜で撮影したと思われる彼女らの映像を見ているのは楽しく、純粋に演奏だけで魅せるのではなくホールならではのエンターテイメントとしてライブを完成させているセンスには感服した。
ボーカルギターの宮崎ちゃんが歌も書けて絵も描ける芸術肌であることが、そういうライブ演出づくりにプラスに働いているのだと思う。
まぁ、長々と書いたが要は「有名になって彼女らが悪くなった」のではなく、「有名になることで本来受けるであろう客層の人気が集まり、マイナーな私がはじき出された」結果、ファンであることを辞めたのだ。
でも、今でも昔の曲は時々聞いている。嫌いになったのではなく、ライブに行かなくなっただけなのだ。
オススメ5曲
というわけで、アルバムは「SHISHAMO3」、シングルは「君とゲレンデ」が最後に訊いた円盤であるこの私が好きなSHISHAMOの曲を紹介しよう。
①僕に彼女ができたんだ
アルバム「SHISHAMO」に収録。
今ちらっと見たが、オフィシャルが公開しているPVの中では3番目の再生回数みたい。
(明日も⇒君と夏フェス⇒という順番)
迸る童貞感を可愛らしいボーカルで歌い上げている一曲。「初心な男の子も可愛いよね」と全国の女子がこの曲を通じて思ってくれると、世の中の男子が大喜びするのではないだろうか。
ライブで乗りやすい適度なリズム感。PVでも手拍子とかしちゃってるし、僕が最初に参加したライブでもこの曲が一番盛り上がっていた。
有名な曲だけど、好きになったきっかけの曲だからまずはこれから紹介した。ちなみに、この曲のアンサーソング的な存在なのが「僕、実は」である。
「僕に彼女ができたんだ」でウキウキだった「僕」は、彼女を友人に寝取られてしまっている。その様子を寝取った友人目線で描いているのが「僕、実は。
PVの構図が似ているのだが、「僕、実は」はモノクロで撮影されているのが面白い。ブラックである。
②デートプラン
アルバム「SHISHAMO2」に収録。僕が一番好きな曲。
年上と思われる大人な男性とデートするまでの高揚感を歌っている一曲。歌詞が抜群に可愛らしく、年頃の女の子が抱く等身大の恋愛の悩みという感じがしてとても好き。
無理な靴で身長を高くして男性に近付こうとしている女の子とか可愛すぎるよな。朝子ちゃんのボーカルにとてもマッチしていて良い。
なお、この曲ベースで始まるのだけれど、いつぞやのライブで松岡ちゃんが「いきまーす」って照れ笑いしながら言ってからベース弾き始めたときは倒れるかと思った。可愛すぎて。
③生きるガール
シングル「熱帯夜」およびアルバム「SHISHAMO3」に収録。
失恋してもあなたがいなくても生きてきますよ、と前を向こうとしていく女の子の曲。
僕が知っている限りでSHISHAMOソングの中でも一番疾走感があり爽やかな曲だと思う。
④恋する
アルバム「SHISHAMO」に収録。6:12と僕が知っているSHISHAMO曲の中で最長。大抵6分上回ると、ショート版の方が良いとかCメロがいらないという議論が巻き起こるのだけれど、2番終わるまでアップテンポで続いていき、Cメロからサビまでのつなぎで抑揚を作り、サビを繰り返しながら最後に盛り上がっていく構成となっていて隙がない。何度も聞いても飽きない。
「友達以上恋人未満」的なドキドキを詰め込んだ一曲。好みじゃないはずじゃない男の子を好きになっちゃった女の子の話。
SHISHAMOの曲は全体的にストーリー性があってきゅんきゅんできるのが良いよね。
⑤お菓子作り
アルバム「卒業制作」収録。2:05、こちらは僕が知っているSHISHAMOソングの中で最短の曲。
好きな人のためにお菓子を作るだけの曲。朝子ちゃんが書く詞は「手放しで恋愛楽しんでいます!」的な曲はかなり少なく、「好きだけど実際はこうだよね、」的な葛藤がどこかしらに含まれていて、全体を絞めている。
が、「お菓子作り」は影一つない手放しで恋愛楽しんじゃってる感じ。コーラスが楽しそうで、僕が女の子だったらライブで叫びたくなっちゃうようなサビも素敵。
あなたのために\クッキングー/
アルバム1枚に1曲はお気に入りの曲があるというバランスの良い紹介になったので、ここらへんで辞めておく。
僕はそのバンドがメジャーかどうかの判断を「図書館にアルバムが置かれているか」で判断しているのだけれど、SHISHAMOの最新のアルバム「SHISHAMO4」はちゃんと置かれているので彼女らは立派に羽ばたいていると判断して良さそうだ。
「SHISHAMO4」を聴いたら、この記事に追記します。
【アトミックブロンド】ちょっと理解が追い付かないけど、アクション見てるだけで楽しい(感想:ネタバレあり)
見てこの予告編。
すげーカッコいいでしょ?
僕、こういう音楽とアクションがマッチしてる感じの映像大好きなんだよね。
Queen - Killer Queen (Top Of The Pops, 1974)
「Killer Queen」使っちゃうのはマジで卑怯。
↑これもそういう映画だった。
というわけで「アトミックブロンド」を見てきた。
しかしだね、残念ながら本編では一度も「KIller Queen」流れないんだよ。
予告最高にかっこよかったから期待してたのになあ。
まぁそれでも決してつまらない作品ではなかったということで、感想を書いていくよ。
あらすじ(まだネタバレなし)
TOHOシネマズのあらすじから引用。
世界を揺るがす最高機密のリストが消えた。イギリスの諜報機関MI6きってのスパイ、ロレーン・ブロートンはリストの奪還を命じられる。しかし、世界中のスパイがリストを狙っていた・・・。
ちょっとあっさりし過ぎじゃないですかね?公開劇場が少ないからといって。
もう少し補足すると、
◇現代ではなく、ベルリンの壁崩壊直前直後の話。部隊は東ベルリンと西ベルリン
◇ローレンはジェームズ・マカヴォイ演じるパーシヴァルとペアを組む
◇ミッションは最高機密のリストの奪還および、MI6の二重スパイのサッチェルを見つけること。
まぁこんな感じですわ。基本的にはアクションと「誰が悪役か?」という疑心暗鬼を楽しむ映画ですわね。
流石にアクションの迫力はすごい
シャーリーズ・セロンが敵を次々と殺害するシーンが結構続くのだけれど、決してスタイリッシュではなく、マジモンの喧嘩を見ているような肉弾戦が多い。
スタイリッシュな殺戮の典型例は「ジョン・ウィック」シリーズね。あぁゆう感じで爽快感のある殺しでは決してないってこと。
特に中盤のアクションシーンはすごくて、血みどろになりながらそこら中に落ちている家具やとりあえず堅そうなもので敵の急所を力任せに殴りつけるようなシーンが続く。銃で的確に次々と敵を殺していくというよりは、肉弾戦が多いし、一撃で敵が沈むこともあまりないから戦闘にスピード感があるとは言い難い。
何というかあんなにクールな予告編なのに、本編は泥臭く結構地道に一人一人を処理していくのだ。「生々しい」という表現がふさわしい。
女性なのに、いや女性だからこそ、血みどろの殴り合いによる殺戮が映えるのだろう。普段見れない、女性がとてもリアルな喧嘩に興じているような変な高揚感を覚えた。
映画『アトミック・ブロンド』特別予告 "Sweet Dreams"
この映像のしょっぱな、すげー血だらけのシャーリーズセロンが映っているが、これはその血みどろな戦闘の直後の姿である。
展開が追いかけにくい(まだネタバレじゃない)
僕が人の名前覚えるのが得意じゃないこともあるが、結構話の展開は追いにくい。頭空っぽにして見ていると、展開に追いつけなくなるパターンの映画だ。
ローレンが任務後に取り調べのようなものを受けながら、過去を回想していく感じで物語は進行するのだけれど、その行き来が結構多い上に、回想部分も各シーンのつながりが分かりにくいので、結構話を追うのに苦労した。
結局サッチェルは誰なのかも物語の終盤で分かるのだが、物語の経過を見ながら誰かな・・・?と推理することは叶わず、「あぁこの人ね」と何の積み重ねもなく急に黒幕が判明したって感じだった。
まぁこれは人によるのかもしれない。僕は少なくとも、話の展開が理解しにくかったよというだけで。
ジェームズ・マカヴォイが最高にかっこいい(ここからネタバレ)
ヒロインローレンと組むパーシヴァルを演じたジェームズ・マカヴォイ。結構本作では見せ場が多いのだけれど、彼がすげーカッコいい。アクションをたくさんこなすでもなく、淡々とローレンを追い詰めていく役なんだけれど、彼のカリスマ感がすごかった。軽く適当な装いだが(ローレン曰く、無能に見せかけている)、最後までローレンの一歩先を行く名悪役だったと思う。
彼はベルリンという街をよく知っている人間であり、スパイとして人を騙し、そして騙されるということをゲームとして受け入れている。結果的に彼はローレンに殺害されるのだが、その場面での彼の独白、そして最後の「この街を愛している」という一言が最高に痺れた。
オチは?(ガッツリネタバレ)
サッチェル=ローレン。
ローレンはパーシヴァルをサッチェルに仕立て上げ、リストは手に入れることが出来なかったと言ってベルリンより帰還。
しかし、当然ローレンは殺害したパーシヴァルからリストを奪っていて、KGB(ロシア連邦保安庁)へサッチェルとしてそのリストを渡しに行く。
しかしサッチェルも裏の顔。KGBの面々を殺害。彼女はMI6の人間でも、KGBの人間でもなく、CIAのスパイつまり三重スパイをしていたのさ。
って感じ。まぁサッチェルがローレンであることは途中ぐらいから勘付く内容ではあったものの、CIAのスパイというのは気が付かなかったな。冒頭からローレンの取調室にCIAの人間もいたから、気付いても良かったようなものだけれども。
まとめ
シャーリーズ・セロンがマジモンの殺しみたいなアクションをしているのが最大の見どころで、ついでにジェームズ・マカヴォイがカッコいい。見ているだけで幸せ系映画の典型。まーこれは家でDVDで見るのが気楽でいいかもしれない。