定時後に映画館

仕事の片手間に映画の話をします。

「食戟のソーマ」が面白いので、ネタバレなしでざっくりオススメする。

shokugekinosoma.com

アニメ3期がやることを記念し、

shonenjumpplus.com

少年ジャンプ+ってアプリで、「食戟のソーマ」の序盤を読めるとのことなので、早速読んでみた。

 

修学旅行が終わった辺りまで(30話ぐらい?)しか読んでないんだけど、これは面白い。「ジャンプを卒業した大人が楽しめる、ジャンプらしい感覚の漫画」って感じだ。

 

アニメが3期までやっており、26巻も刊行されているマンガについての感想を、30話程度しか読んでいない人間が語ったところで何一つ面白みはないのだが。久々に面白い漫画に当たってしまってテンションが上がったモノだから・・・。

これから読むかもしれない誰かに向けて、ストーリーのネタバレを一切せずにざっくり魅力を語っていくぞ。

 

あらすじ

ジャンプの公式サイトから転載。

実家が下町の定食屋を営む中学生・幸平創真。目標である料理人の父を越える為、創真は修業の毎日を送っていた。

しかし突然、父から料理学校への編入話を告げられ...!? 創造する新料理マンガ、ここに開演!!

 

全く伝わらんな。これ以上の情報を付加しては行けないとなると何も説明出来やしない。

 

現在どの程度物語が進んでいるのかわからんが、 遠月学園という料理学校(高校)に入学して、仲間たちと一緒に主人公の創真が料理の腕を磨く、といったのが大筋の話の流れだ。

「料理?最近流行りの美味しい食べ物が並んだ人情漫画的な?」

違う。しっかりと「食戟のソーマ」は「少年漫画」それも「ジャンプらしい少年漫画」なのである。

 

ちゃんと「努力・友情・勝利」である

ジャンプの三本柱といえば、「努力・友情・勝利」である(最近は「努力」の代わりに「才能」が台頭してきていると言われているが、あえてそこについては議論しない)。

ジャンプらしい気持ちの良い主人公が、ある一つの目標に向けて、友人と励まし合いながら、あるいはライバルと切磋琢磨しながら、日々成長していき、そして目標を妨げる敵と闘い気持ち良い勝利を収める。

そんな物語であれば、ジャンプ漫画としては100点だと思う。そういう漫画は大体面白い。そして、「食戟のソーマ」は少なくとも30話時点ではそういう漫画である。

 

そもそも、料理という題材でジャンプ漫画らしい熱さをどう演出するのか、ということについて説明しておく。

タイトルにある「食戟」というのがこの漫画の肝で、主人公が所属する料理学校「遠月学園」では「食戟」と呼ばれる、料理人同士のバトルの仕組みがある。

簡単に言うと、料理の鉄人的なもので、料理人同士があるテーマに沿って料理を作り、審査員にどちらが美味しいか投票してもらい、勝敗を決める仕組みである。まぁ他にも細かいルールがあるのだが、そこは本編を読んで確かめてほしい。

その食戟を通じて、努力や勝利といったジャンプ的な熱さを演出しているわけだ(30話時点だとまだ単純に学校の先生的な立場の人に認めてもらうための試験への挑戦も多いが)。

 

とはいっても単純に勝負し、勝利しているだけでは漫画は面白くならない。

食戟のソーマの面白いところは、主人公創真の料理のスタイルにある。

彼は元々定食屋出身なこともあり、さらに高校からの転入生ということもあり、金持ちだらけの遠月学園ではナメられがちな存在である。

しかし、そのような逆風をものともせず、所謂庶民の料理を得意としてきた創真が、学園の金に物を言わせる料理に慣れた人々を、身近な食材で彼の経験に基づいた工夫で唸らせていく。その様が、見ていてとても気持ちよい。創意工夫で格上に挑んでいく様は、努力の積み重ねからの勝利の気持ちよさに近しいものを感じた。

 

さらにジャンプらしさと言ったら「友情」なのだが、学園ものらしく主人公創真には多数の学友が存在する(当たり前か)。食戟など料理での勝負を通じてライバルや敵対していた人が友人になるドラゴンボール現象や、ヒロインのピンチを創真が助けるヒーロー展開もてんこ盛りだ。また、日々行われる試験や食戟において、友人とペアを組んで取り組むこともあり、分かりやすい協力関係が描かれている。 

料理漫画ということもあり、各キャラクターには得意分野や食材が決められており、そのおかげでキャラクターも上手く立っている。30話時点ではまだあまり描かれていないが、創真が友人の得意分野から学び、さらに実力をつける、といった展開もいずれ訪れるであろう。

THEジャンプな気持ちの良い主人公だけでなく、彼の周りを囲む登場人物の魅力もポイントの一つだ。

 

上記したようなところが、ジャンプらしさだと思っている。気持ちいい勝利を収め、料理にひたむきであり、仲間思いである創真が最高にカッコいいのだ。

残念ながら、「ジャンプらしい漫画って言われても、そういうの飽きたよ」という人には「食戟のソーマ」は向いていないかもしれない。

しかし、それでももしかしたら「食戟のソーマ」なら楽しめるかもしれない。という話を次にしていきたい。

 

ナイス演出力

この漫画の大きな特徴は、美味しそうなご飯である。その描写力がすさまじい。

単純な「努力・友情・勝利」(もうファンタジーものやバトルものには感情移入できなくなってしまった)には感情移入しきれなくなった大人たち(主に私のことだが)の心

を、「美味しそうなご飯」という究極の題材が揺さぶるのだ。

 

そもそも作画担当の佐伯俊先生の絵がうまい。料理が本物のようである。余談だが、人物の描き分けもうまいし、女の子はエロいし可愛い。

 

さらに、この漫画の特徴でもあるのだが、料理を食べた人のリアクションにインパクトがある。だから、読み手もおいしく感じる。

だいたいテンプレ通りなのだが、食べた人は恍惚な表情を浮かべ、その料理の香りや舌触り、味を事細かに説明した後、「まるでXXXのようだ」と大ゴマでオチを付ける。そして多くの場合、可愛い女の子から、イケメン、おっさん、筋肉質な男まで全員が脱ぐ。脱いでエクスタシーに浸っている。あるいはそのシチュエーションに合わせたコスプレをしている。

これが面白い。ただの料理批評になってはつまらないところを、圧倒的な画力と比喩で料理を表現している。この演出がハマれば、この漫画はいつまでも面白いと思う。私は今のところ、飽きることなくこの過剰なまでのリアクションを楽しみに読み進めている。

 

ちなみに、この漫画には、監修を森崎友紀さん(有名な料理研究家らしい)が担当しており、「トリコ」のように空想上の素材や調理を行っているわけではないようだ。

実際に作ったら食べれることは個人的にはポイントが高い。3分クッキングを見て「おいしそうだなあ」と幸せになる感覚に近い。想像力が膨らむのだ。

 

以上、30話を読んだ時点での感想である。具体的な内容について一切記載しなかったもんだから、内容が薄くなってしまった。ぜひ、気になる人はジャンプ+で読めるから、DLしてみてほしい。

 

この先も食戟のソーマの魅力を見失わずに、30巻から40巻(長い漫画はあまり好きじゃないのだ)で完結してほしいものだ。30話以降は、TSUTAYAででも借りて読もうかな・・・。

 

 

 

【スイス・アーミー・マン】死体とのコント(感想:ネタバレあり)

sam-movie.jp

 

見てきた。ちょっとわからないところがあったから、疑問提起の意味も込めて感想を書きたい。

 

あらすじとざっくりとした見た感想(まだネタバレなし)

簡単に言ってしまうと、「陰キャのハンクと、死体のメニーが、遭難状態から人里目指してアドベンチャーする話」だぞ。

 

よく分からないと思うから、公式サイトから引用してしまうぞ。

無人島で助けを求める孤独な青年ハンク(ポール・ダノ)。いくら待てども助けが来ず、絶望の淵で自ら命を絶とうとしたまさにその時、波打ち際に男の死体(ダニエル・ラドクリフ)が流れ着く。ハンクは、その死体からガスが出ており、浮力を持っていることに気付く。まさかと思ったが、その力は次第に強まり、死体が勢いよく沖へと動きだす。ハンクは意を決し、その死体にまたがるとジェットスキーのように発進!様々な便利機能を持つ死体の名前はメニー。苦境の中、死んだような人生を送ってきたハンクに対し、メニーは自分の記憶を失くし、生きる喜びを知らない。「生きること」に欠けた者同士、力を合わせることを約束する。

 

 この文章だけ見ても、「メニー」がどんな死体なのかわからないと思うが、ポイントは以下2つだ。

①喋るし、ハンクと意思疎通が出来る。が、あらすじにある通り、記憶をなくしているし、人間としての「常識」が欠落している。

②メニーには超人的な能力があり、ハンクが人里に帰るのを助けてくれる。その能力は公式サイトを見てほしい(例を一つあげると、勃起した下半身が想い人を指すレーダーになっている、などだ)。

 

まぁ②の例で挙げている能力を見れば分かるが、この映画は基本的にはコメディ映画だと思ってくれていい。尻から噴出するガスで死体をジェットスキーのように乗りこなす主人公を想像してほしい。もうこれはコメディ以外の何物でもない。笑うしかないのだ。

 

しかし一方で、ただ笑かすだけでなく、かなり人間としての生き方の根本を見直させるようなハッとしたやり取りが繰り広げられる。自分の人生に自信を持てない人間であるハンクと、人としての常識が分からず人間が当たり前だと思っている事象について疑問を持ち、それについての意見をストレートに伝えるメニー。

彼ら2人のやり取りから、私たちの当たり前の生き方をひっくり返されるような気分になる。そんな映画であった。

なお、後述するが、この「深いやりとり」の多くは、人と人との関係の在り方、特に恋愛がらみである故、下ネタに発展している。「好き」という気持ちを最初は性欲と同じくくりで語ってしまうメニーが、徐々に変化していく過程もなかなか興味深いのだが、それは映画を見てからのお楽しみだ。

 

あらすじ(ネタバレ)

僕の疑問は物語のオチで生まれたので、最後まで内容を書かない分には語れないのだ。

というわけで、超ざっくりなネタバレを書くぞ。

 

無人島に流れ着いたハンク(経緯は不明)。死体(メニー)が流れ着いているのを発見。メニーが発するガスで、無人島を脱出。しかし、波に煽られて、二人とも水没してしまう。

 

②ハンクが目を覚ますと、そこは海辺の浜だった。無人島を脱出できたことを喜ぶハンク。メニーを置いて人里を目指そうとするが、心惜しくてメニーと一緒に森を行くことに。

 

③洞窟で休んでいると、メニーが話し出した。話し相手が出来たことに喜ぶハンク。

 

④メニーにえっちぃ雑誌を見せ、「そういうこと」について話していると、メニーの下半身が反応。下半身が女性を向けてレーダーの様に反応していることに気付いたハンクは、それをもとに人里を目指す。

 

⑤ハンクがスマホのトップ画にしている女性(サラ)をメニーが目にし、メニーはサラに恋に落ちる。しかしスマホの充電にも限界があるので、彼女の写真を頻繁に見せるわけにはいかない。そこでハンクがメニーのイメージを膨らませるために、女装し、街中で彼女とメニーが出会ったり触れあうシーンを再現してみせる(バスや食事をするレストランをジャングルにある材料で作ってしまうのだから大したものだ)。テンションをあげたメニーを頼りに、さらにハンクは人里を目指す。

 

⑥ついにスマホが圏内に入った。メニーに人里が近いことを伝えに行くと、その場にクマが。メニーの力を使い追い払おうとするが、メニーがハンクのスマホに写っていた意中の女性と他の男が幸せそうに肩を組んでいる写真を見て、意気消沈してしまう。ハンクはクマに襲われるが、メニーがハンクとの友情に芽生え、無事クマを撃退。

ちなみに、サラはハンクがバスで見かけて一目ぼれした女性で、一切関わりもない事物。この事実がハンクの闇の深さを物語っている。

 

⑦負傷したハンクをメニーが引きずって、遂に人里へ。人里というか、サラの自宅の庭に出てしまった。傷だらけのハンクは保護されるが、一緒にいた死体のメニーは真っ黒な袋に入れられ搬送されそうになってしまう。ハンクはメニーを見捨てられずに、彼を連れて森に逃げ帰る。その後を追う、サラとその夫と娘、テレビレポーター、警察、ハンクの父親。その際、サラはハンクが自作したバスやレストランの舞台装置を目にする。

 

⑧海辺に出てきたハンク。ハンクに手錠をかける警察。ハンクはメニーに必死に話しかける。彼は返事をしなかったが、冒頭と同じように彼がガスを発し始める。海辺に打ち捨てられたメニーは、そのガスで海の果てに消えていった。

 

まぁ、結構端折ってるけど、こんな感じである。あらすじ書くって難しいな。wikiの編集者を尊敬するわ。

衝撃ポイントは、ハンクがサラの半ストーカーであったこと、そして人里に帰って来てからの展開である。序盤のハンクは、無人島から人里に帰ってこようと必死だったこと、そしてもっと奇妙なメニーという存在のおかげで異質な印象を受けなかったが、メニーに対する思い入れが大きくなればなるほど、彼の異質さが目立っていく。極めつけは、ラストの狂った彼の様子とそれを不気味そうに見守るギャラリーである。

ただのコメディでは終わらず、何やら不穏な心に傷跡を残すようなラストを綺麗に飾った「スイス・アーミー・マン」。私は劇場からの帰り道、何度も首を捻った。あのラストは、なんだったんだ。

 

ハンクは、遭難なんてしていなかったのではないか。

ハンクが人と馴染めていなく、半狂人化したのは話のオチでよく分かったが、これまでの物語の立て付けがどのようになっているのかが気になる。

僕は考えてみた。

 

①そもそも無人島に流れ着いたわけでもなく、人里から離れた地で遭難していたわけでもない説。

⇒序盤に無人島と思われる場所でメニーと出会い、ガスの力で抜け出したっぽい描写をしたのはミスリードで、そもそもサラが住む家の近くの森っぽいところの近くにある波辺で自殺しようとしただけ。その後人里を目指そうと森を進む描写があるが、あれもただサラの家の付近をうろうろしていただけ(サラが家の近くでハンクが作ったバスの舞台装置を目にしていたのはそのため)。

⇒そうなるとハンクの狂人っぷりが納得いく。しかし携帯電話が圏外だったのが解せない。まぁそれは単に電波が悪かった、で説明がつくのか。

 

②ではメニーは何だったのか。

⇒ハンクの幻想なのかと疑ったが、サラの娘がコミュニケーションを行っているうえに、オチでカメラマンが海をゆくメニーの姿を捉えているので、彼の存在及び特殊能力は実在したものと思われる。

 

散々考えて、これ以外の回答が見当たらなかったのだが、どうだろう。

だとしたらこの物語は非常に気持ちが悪い話だと思う。ハンクの気が狂っていることは確かで、人と関わるのが難しいから独りで無人島ごっこに興じていた。そこに喋る死体が現れ、彼の存在によって彼は人との関わりを取り戻す。その喋る死体は彼の幻覚ではなく、実在する「喋る死体」である。

なんだこの、ファンタジーとリアル路線の微妙な折衷は。この感覚に背筋がぞわぞわするような奇妙さがあったから、見た後すっきりしなかったのだろうか。

 

「普通に遭難していて、ようやく人里に辿り着いた」という話であったとストレートに受け止めるのもよいが、道中かなり序盤で作っていたバスの舞台装置が家のすぐ近くにあったのがおかしい。もしかしたら、あれは持ち運び式なのか?と思ったが、その過程が端折られているため、事実関係はわからない。

 

ちなみに珍しく、この映画は友達と見に行ったのだが、そのオチについてはよくわからなかったという返事であり、同時にどちらでもよいという感じの反応であった。まぁ確かにそうか。

 

総括

下ネタとダニエル・ラドクリフ演じるメニーの死体離れした機能、そしてちぐはぐなハンクとメニーの会話に笑いが絶えない映画であった。

一方で、人間の深い闇とそれでも人と関わる美しさをストレートに伝えてくる一面もある。そのバランスがとても面白い。メニーが何でも言葉にしてしまうので、頭が悪い私にも「人間関係とは・・・恋愛とは・・・」となんとなく考えさせてくれる感じはとてもよかった。良い意味で「低俗な哲学書」だと思って見れくれればよい。

 

 

 

【New Acoustic Camp 2017 / NICO Touches the Walls】すげー近くで見れたので感想。

newacousticcamp.com

 

参加してきた。久々のフェスである。

「New Acoustic Camp(=NAC)」とは、簡単に言うとキャンプをしながらフェスを楽しめるイベント。

僕はキャンプなど小学生以来一度もしたことがなかったし、フェス自体にもあまり参加しない(特定のアーティストのワンマンにばかリ足を運ぶ)。だからこそ、かなりレアな体験ができて楽しかったのだが、全体的な話はまたいずれすることとして。

 

この記事ではNICOもといACOのステージがどんなもんだったかについてのみ言及する。

なぜなら、僕はNICOが好きだからだ。

 

ステージについて

TIME TABLE | New Acoustic Camp 2017 | ニューアコ2017

yonderというステージで12:55から公演というスケジュール。

12:45~音出しのリハーサルのようなものをやっていたが、ちょっとだけ聞き逃してしまった。

 

なお、yonderというステージはこんな感じである。

f:id:midoumairu:20170918105129j:plain

↑久々の写真投稿。(一般の方々の顔をつぶすために、ペイントで編集をしているぞ。これがサムネになると思うとセンスのなさが残念だ)

 

12:30ぐらいに撮影したので、まだ待機している人は少ないが、結局僕もこの写真に写っている人々のすぐ後ろらへんで見られた。何度もNICOのライブには参加しているが、こんなに近くで見られたのは初めて。

NACは土日の2日構成で、群馬県で行われているのだが、初日の12:55にテントを張った状態でこの場に集まれる人が少なかったから、このような恵まれた環境でライブを見られたのだと思う。

僕らは、前日の深夜に出発し、早朝には現地についていたので、ある程度余裕を持って集合出来たわけだ。

 

ちなみに、雨は奇跡的に降っていなかった。台風、よく避けてくれた。

 

セトリとかメンバーの感じについて

今回も、NICOの4人+ 浅野尚志さんという構成。

皆赤いバンダナをお揃いでつけててキャンプっぽい服装だった。

midoumairu.hatenablog.com

↑前回見に行ったライブの記事。Fighting NICO以降、ずっと浅野さんがサポートメンバーとして入ってるのかもしれない。

 

ちなみに、「New 【Acoustic】 Camp 2017」なだけあって、アコースティック編成だった。ACO Touches the Wallsの復活である。

 

ちなみにセトリは記憶が正しければこんな感じ。

 

■リハーサル
エーキューライセンス
ブギウギルティ(instrumental)

 

上記2曲はリハの音出しなので、当然ながらフル演奏はしていない。

途中から参加したので、エーキューライセンスの前になんか演奏していた可能性はある。

 

■本番
手をたたけ
ニワカ雨ニモ負 ケズ
Broken Youth
ストラト

~ちょっと長めなMC~
THE BUNGY
マシ・マシ
天地ガエシ

 

本番は40~50分ぐらい。THE BUNGYの最後に全員でドラム周りで打楽器叩く演出があり、そのまま「マシ・マシ」に繋がる流れ。尺はTHE BUNGYが一番長かったかな。

MCでは「ACO」としてNACに初参戦出来たことが嬉しいと言っていた。「Acousticでありながらも、ロックなバンドを目指している」というMCからの、THE BUNGYの盛り上がりは流石。

 

雑感

全体的にノリやすい、手拍子がしやすい曲(特に「手をたたけ」と「マシ・マシ」は会場が大分乗っていた)を集めた印象。演奏した曲でスローテンポ気味だったのは、「Broken Youth」「ストラト」ぐらいだったかな。フェスってこともあるだろうけれど、彼らを知らない人も多いわけで、そういう人々がちゃんと乗りやすい演奏の仕方、選曲をしていたと思う。

 

特に「手をたたけ」は、原曲ベースだと手拍子のタイミングが初見ではかなり難しい。しかし今回はかなりアレンジを加えていて(イントロを聴いただけでは「手をたたけ」だと気付けなかった)、ただ同じリズムで手拍子をしているだけでのれる曲調になっていた。なんというか・・・抑揚が少なめでメロからサビも流れるような感じ?

・・・僕の文章力じゃ魅力が伝えられない。くそう。

 

「THE BUNGY」と「天地ガエシ」で古村さんがバンジョーを浅野さんがバイオリンを使っていて、カントリーチックになっていた。

天地ガエシ」はFighting NICOで既に威力を見せつけられていたけれど、THE BUNGYについては原曲とかなりかけ離れたアレンジになっていて新鮮な気分で聴けた。ACOおなじみの全員でパーカッションパートもメンバー全員楽しそうで、見ていて幸せな気分になったぞ。

 

フェスでNICOのライブに参戦するのはおそらく初めてけど、キャンプフェスというある程度のハードルの高さのおかげで前の方で見れた上に、大自然に囲まれたステージという特別な環境でライブを聴けたプレミアム体験でした。

 

 

 

【ワンダーウーマン】戦局を一人で変えるバランスブレイカー(感想:ややネタバレ)

wwws.warnerbros.co.jp

 

見てきた。ヒーローのクロスオーバーものはやっぱり燃えるということで、DCコミックの方も「マン・オブ・スティール」から順に見ている。

で、少々遅めだけれど、「ワンダーウーマン」も見てきましたよ、という話。

 

話の流れとグッと来たポイントを説明していくぞ。

 

そもそも・・・「ワンダーウーマン」って?

「DCエクステンデッド・ユニバース」(DCコミックヒーローのクロスオーバー企画)では既に「マン・オブ・スティール」、「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」、「スーサイド・スクワッド」が公開されており、これら3作の時系列は公開順となっていたが、「ワンダーウーマン」はこれら3作よりも時系列はかなり昔の話。

wikiのあらすじを読むと、どうやら第一次世界大戦中の話らしい。

 

ワンダーウーマン」はダイアナの幼少期から、この世界を訪れ(元々女性だけが暮らす外界から閉ざされた島で暮らしていた)、戦争を終結させ、ヒーローになるまでの過程を描いた作品。「マン・オブ・スティール」から続く映画の流れの続編というよりは、登場人物を掘り下げるための番外編と考えてもいいかもしれない。

なので、11月に公開を控えている「ジャスティス・リーグ」は、「ワンダーウーマン」を見なくても雰囲気で楽しめるはずだ。「ワンダーウーマン」を見ていない人も安心してほしい。

 

あらすじ

例によってwikiがネタバレあらすじ、公式が一般的にあらすじと呼ばれているあらすじを担当しているので、公式の方のあらすじだけ記載しておく。

ネタバレ見たい人は以下のリンクからどうぞ。

ワンダーウーマン (映画) - Wikipedia

 

①ダイアナ幼少期。彼女は女性だけが住む外界から閉ざされた島の王女。リトル・ダイアナは闘うことが大好き。戦闘の訓練をアンティオペおばさんにしてもらいすくすく成長。

②時は経ち、ダイアナは立派な女性に(ここから女優がガル・ガドットにチェンジ)。ある日、イケメン(名はクリス)が島の近海に飛行機ごと落下してくる。クリスを助けたのは良いが、ついでに敵が攻めてくる。クリスの助けもあって、どうにか撃退。

③クリスから外界で戦争が起きていることを知らされたダイアナ。そもそもダイアナ達の使命は「戦いの神アレス」が世界を滅ぼすのを防ぐこと(ごめん、ちょっとここ曖昧)。ダイアナは「きっとアレスの仕業よ!奴を叩くわ!そして外の戦争をとめてくる!」と奮起して、クリスと一緒に外の世界に旅立っていきました。

 

というのが公式に記載されている大体の流れ。

 

序盤にダイアナや彼女らの一族(アマゾン族)がどのような使命を持って生まれてきたのかの説明があるのだけれど、よく僕にはわからなかった。

とにかく分かったのは、

①人間ではない、超人(バットマン寄りではない)

 →まぁこれは「バットマンVSスーパーマン」を見てれば明らかか。

②神々の闘いの末に生まれた種族。再び闘いが起きないようにするのが使命。

③闘いの元凶は「アレス」にある。

 

ということである。まぁこれだけざっくり分かっていれば、問題ないだろう。

 

ダイアナの正義感がどのように培われたのかがよく分かる映画

最近のヒーローものはすごいなーっと思っていて、とりあえず戦闘をやってかっこよく見せておけばよいという次元に留まらない。

ダイアナは「自らの信念を貫く」「自分が正義だと思ったことなら何でもやる」「犠牲を出すなんて許せない」といういわゆる小学校の女の子学級委員長的な幼稚な正義感の持ち主だったのだけれど、戦争のリアルに触れること、そして一人の兵士としてしか闘えないと分かっていても妥協しながら世界を正しく導こうとするクリスとの関わりの中で、「この世界」で本当に必要な正義感というのを身に着けていく。

人間に失望することもあったけれど、最後には「愛」に目覚めるという女性らしいヒーローの誕生の物語だ。

 

バットマンVSスーパーマン」の時には既に大人の気品あるヒーローとなっていたダイアナではあったが、そのバランスの良い慈愛に満ちた正義感を身に着けるまでの過程が丁寧に描かれている。

 

戦争という人が次々と死んでいくリアルな環境で、教科書通りの正義感が通用しないっていうのは割と描かれるテーマだけれど、それを超人が主人公の映画でやると重みが違ってくる。

ワンダーウーマンでもどうにもできないのか」的なね。

 

戦闘もなかなか良い(ここから少しネタバレ)

まぁこの映画ではだいたい3回ほど、ダイアナの戦闘を楽しめる。

 

①戦地にて、重火器を持った敵兵士に一人で突っ込んでいく無双的戦闘

②ドーピングでダイアナ程度の力を手に入れた敵とのタイマン

③アレスとの人間の域を超越した神々の闘い(イメージは「バットマンVSスーパーマンドゥームズデイ戦に近い)

 

まぁ流石ヒーロー映画といったところで、ヒューマンドラマもしっかりやりながら、戦闘についてもパターンを複数用意していてぬかりない。

②タイマンはすぐに終わってしまい(敵が噛ませ犬)、③神々の闘いはアクションというよりはスケールの大きい映像技術の見せ場となっている(ドゥームズデイ戦よりもバットマンとスーパーマンの戦闘の方が見てて面白かったのと理屈は一緒だ)ので、①戦地での無双戦闘が一番の見どころかと思う。

 

状況としては硬直状態となっている戦場にダイアナが突っ込んでいき、その後に味方側の兵士が続き、戦局が変わるというもの。その後訪れた町の建物の屋内でも重火器を持っている兵士相手に無双を繰り広げる。

 

ダイアナの装備は剣とロープと盾。盾一枚でガトリング砲どころか大砲を弾き、近接したところをロープと剣でなぎ倒すという戦闘スタイル。大勢をものともしない無双感が、ダイアナの超人っぷりを演出している。

ところどころ映像をスローにして戦闘に臨場感を与えているところは上手い。しかし、人間離れしたアクション(人間にはあり得ない凄い跳躍をするとか)はちょっと違和感があるのでなんだか笑ってしまう。まぁそのギャップも楽しんでほしいところだ。

 

余談

エンドロール後の映像は特になかったので、ご自由にご退席を。

 

ところで、この記事を書くにあたって、今後の「DCエクステンデッド・ユニバース」の作品を確認してたんだけど、フラッシュとバットマンの単独映画って予定されてないんだな。特にバットマンジョーカーとの決着をつけるべきだろ。

もう一回ハーレー・クインちゃんを劇場でみたいんだけどなあ。

 

 

 

【トリガール!】史上最カワオタサーの姫な土屋太鳳ちゃん(感想:ネタバレなし)

夏が終わってしまう。

映画に限らず創作の良いところは日常から失われていくものを補ってくれるところにある。

 

私は夏っぽい映画が見たかった。

 

恋!!!

海とか空とか、広がりのある青色!!!

熱血な感じ!!!

 

何となく、夏といったらこういう映画なのだ。

わかってくれるかい?わかってくれるよな。

 

というわけで、見てきたぜ「トリガール!

torigirl-movie.com

 

1人で‼チェックシャツで‼メガネで‼

「空飛ぶ青春ラブコメ」な「トリガール!」を独りで!

 

見終わった僕は、もう立派な太鳳ちゃんを囲むオタサーの一員である。別にファンではなかったが、もうすでにファンである。

ブコメを一人で見に行くハードルを跳び超えて、あるいは飛び超えて!見てきた甲斐があったぞ。しっかり「夏」な映画だった。

 

というわけで、Netflix特別お題「夏」に乗っかって、「トリガール!」の感想を書いていくぞ。

ポイントは、「完璧なラブコメ」と「頭空っぽにしてみるには勿体ない熱血部活もの要素」だ。

 

あらすじ

公式サイトがしっかりしてて、コピペ引用が出来ないから、ざっくりと書くぞ。詳細のは公式のリンクから見てくれ。

 

①大学1年生の鳥山ゆきな(土屋太鳳)は人力飛行サークル(TV番組の「鳥人間コンテスト」に出るあれだ)の圭先輩(第一のイケメン・高杉真宙)に一目惚れし、パイロット班に入会。

②圭先輩と人力飛行機で飛ぶことを目標にトレーニングを積むが、坂場先輩(第二のイケメン・間宮祥太朗)の圧倒的な力を前に、本年度のパイロット候補から降ろされる。

③ふてくされるゆきな。しかしテストフライトで圭先輩がケガをする。結果、坂場先輩とゆきなが一緒に飛ぶことに。犬猿の仲な坂場先輩とゆきな。果たして本番、しっかりと飛ぶことが出来るのか!?

 

的な感じである。

ブコメは「きゅん♡」しなきゃいけない

24歳男性である私も、ラブコメのメインターゲットであろう若年層女子とおそらく同じ思考を持ち合わせている。

 

ブコメでは、イケメンと美女の幸せな恋愛を見たい。

重たくない、軽快な恋愛が見たい!!

 

「きゅん♡」な恋愛と、へへ、とちょっと笑ってしまうようなギャグ。

まぁ究極これさえあれば楽しめるのだ。

 

トリガール!」はどうか。

完璧だった。

 

まずは、イケメン美女の恋愛について。

 

あらすじを見る限り、ゆきなが圭先輩と坂場先輩の間で揺れ動く~的なのを想像すると思うが、実はそうでもない。

爽やかメガネイケメンである圭先輩は確かにゆきなが入部したきっかけであり、憧れの存在・かつ部の中心人物として君臨し続けるが、やがてゆきなとの接点は薄くなっていく。そもそも圭先輩はゆきなを女性としては見ていない。

 

むしろ、本作のきゅん要素はワイルドイケメンなのに子犬のような精神を持ち合わせた間宮祥太朗演じる坂場先輩との絡みにある。

ゆきなも負けず嫌いで快活な性格をしているだけあって、「狂犬」とまで言われている坂場先輩との相性は最悪。常に喧嘩をしているような仲なのだけれど、一緒にトレーニングを積んでいく中、2人の仲に変化が訪れ・・・?的な「友達以上恋人未満」を楽しめるのである!!!!

 

なお、ゆきなと坂場先輩のこの絡みは男女両者をきゅんさせることが出来る完璧なカップリングであると認識している。

◇僕みたいな弱小メンタルを持ち合わせた男性からすると、快活なゆきな(土屋太鳳ちゃん)みたいな後輩が可愛くてしょうがない。

◇見た目ワイルドでイケメン、しかし母性本能をくすぐるようなメンタルの弱さと、ガサツに見えてちゃんと後輩を思いやれる優しさを持ちあわせた坂場先輩(間宮祥太朗氏)が嫌いな女子がいるわけがない。

 

ブコメを若い女性が楽しむものと思っている男性諸君。

なめてはいけない。ラブコメを、そして土屋太鳳ちゃんを。

女性の皆さん。間宮祥太朗がイケメンだぞ。もうそれだけで見ているだけで幸せだぞ。

 

とにかく、ゆきなと坂場先輩のやりとりが最高にきゅん♡なのだ。

ちなみにちゃんと2人の関係は物語のクライマックス、コンテスト本番の高揚感の中決着がつくぞ。ここも見どころなのだ。

 

また、理系が大半のサークル・大学を舞台とし、脇を固める大量のオタクっぽい男子が常に笑いを生み出すという盤石な環境の下イケメン美女が恋愛に興じているので、「コメディ」要素も抜かりない。

ちなみに坂場先輩は正真正銘のサブカル好きなオタクなので、それもそれで見ていて面白い(彼が聴いていた「secret base ~君がくれたもの~」はちゃんと「あの花」仕様になっていたはず。芸が細かい)。

 

それだけでなく、そこそこの頻度でナダルが出現し、例の話し方で説教を噛ます。彼は話しているだけで面白いから卑怯だ。

かつてメガネとチェックシャツを基本装備としていた私は、「こんなオールドタイプなオタクいじりやめろよ」と「オタクが美少女の笑顔を生み出している」という二つの感情の間を揺れ動いていたが、本作のラストシーン、コンテスト本番のサークルの一体感を見たら、もはやそんなことはどうでもよくなる。オタク万歳なのだ。熱く笑えるオタク、最高だぜ。

 

王道の部活ものとしても機能しているトリガール!

まぁラブコメとしては100点なのだが、ちゃんと青春スポーツ部活ものらしさがちゃんとあるのがいいところ。設定として人力飛行サークルに所属していることをしっかりと活かせている。

 

「人力飛行サークル」には機体を作るための班がいくつも存在し、全員が協力して一つの飛行機を作りあげ、その機体にパイロットが乗りコンテストに挑む。チームとして一つの目標に突き進む熱さがこの作品にはしっかりとあった。

準備期間のチーム同士の摩擦や一体感を描けているからこそ、ラストシーンの本番フライトが映える。ラブコメ要因としては大きな役割を持てなった圭先輩も、チームをまとめる中心人物として大きな役割を持てていた。

特にコンテスト中、飛行機に並走する形で船の上に圭先輩が乗っかっているのだが(フライトは琵琶湖の上空で行われる)、彼が必死にパイロット2人を応援する姿に感動して泣きそうになってしまった。お前パイロットとして飛びたかったのに・・・いいやつだなあ・・・って。

 

あとはゆきなと坂場先輩が行うトレーニングは基本的に自転車こぎだから、こう・・・絵として映えるよね。風になっている感じ?スピード感?スポーツっぽい感じがいいよ。本番のフライトも、広大な湖の上空を2人で飛ぶわけだからね。トレーニングも本番も最高。

いつもじゃれてるゆきなと坂場先輩だけど、トレーニングの時は坂場先輩が真面目になってゆきなに愛の鞭を振るう感じもナイスきゅん要素だったよ。

 

まとめ

◇太鳳ちゃんが可愛い。間宮祥太朗がイケメン。

◇ちゃんと「部活」してる

◇ラストのフライトシーンにラブコメ的、青春部活的クライマックスが重なっているから、かなり熱い。

 

こんな感じの映画だった。映画館で見たほうが高揚感は味わえるかもしれないぞ。劇場に急げ!

 

ちなみに

実は 原作の中村航さんが大好きなので見に行ったんです。こちらも読んでみると面白いかも。

トリガール! (角川文庫)

トリガール! (角川文庫)

 

 

以上。夏の終わりにチェックシャツな私からお送りしました。

 

一番好きな映画は?と聞かれたときに、答える3本

社交界にてだいたい初対面の人同士で交わされる話題といったら、「趣味は何ですか?」である。

 他に語るべき趣味もないから、私は映画を趣味と答えている。

すると、大抵は「今までで一番おすすめの映画は?」と訊かれることになる。

学生の時には一番など意識したことなく、「うーん」と唸っている間に相手に愛想をつかされてしまうということが数多くあった。そもそも母数が多すぎて一番など決められない。

 

しかし、社会人となってそういったロスが許されなくなってしまった。先輩に「映画が好きなら、ちゃんと答えられるようにしておきなよ」と注意された。もっともである。趣味に対して、いやあらゆる事象に対して、私は怠慢すぎるのだ。

 

そこで、私はどうにかこうにか膨大な作品群の中からベスト3を決めることにした。

その3つの作品の魅力と、なぜベスト3として他者に紹介するのかを書いていくぞ。

 

3本目、「アーティスト」

アーティスト (字幕版)
 

 2011年の映画。アカデミー賞作品賞を受賞しているし、ご存知の方も多いかと思う。

サイレント映画からトーキー映画へ移り変わっていく1927年~1932年のハリウッドを舞台としており、サイレント映画のスターだった主人公が没落していく一方で、彼のファンだった新人の女優であるヒロインがトーキー映画のスターに上り詰めていくという映画。

以下動画見ていただけると分かるのだけれど、時代性を反映してサイレント映画かつ白黒の映画となっている。


映画『アーティスト』TVスポット

 

なぜ、オススメするのかというと

◇2011年公開で白黒かつサイレントってだけで興味を持つ人が多い。

◇話が分かりやすく、ちゃんとハッピーエンド。脚本が良い。

◇オチが最高。

 

サイレント映画時代のスターの主人公が、ヒロインに夢を与えたように、物語の後半でスターに上り詰めたヒロインが没落した主人公に手を差し伸べ、最終的には2人にしかできない形で居場所を取り戻す、という話の流れが美しくて好き。

特にオチはサイレントだからこそ!白黒だったからこそ!な演出で膝を打ってしまった。

2本目、「スティング」

スティング (字幕版)

スティング (字幕版)

 

1973年の映画。wikiの説明がとてもよかったので、これは引用してしまう。

1936年のシカゴを舞台に詐欺で日銭を稼ぐ1人の若者が、親同然の師匠を殺害したギャングに復讐するために伝説的な賭博師と協力し、得意のイカサマで相手組織を徐々に追い詰めていく様を軽快に描いたコメディ映画。

 

なぜ好きかというと、

◇主演の二人、ポール・ニューマンロバート・レッドフォードがカッコいい。二人がコンビとして活躍している様を見ているだけで心が躍る

◇テーマ曲が好き。「The Entertainer」聞いたことがあるのでは?


The Sting Theme (Joplin - The Entertainer)

◇詐欺を働くシーンの高揚感と、終始騙されている感覚。

カードで騙すシーンや大がかりな競馬場の詐欺など、自らがギャンブルに興じているような高揚感が味わえる。また、最後まで主演の二人に騙されている感覚が良い。オチで「こういうことだったの!?」となるはず。

 

3本目、「LIFE!」

 こちらはまだオフィシャルサイトがあった。映画のサイトはクローズされているけど、DVDの紹介だけされている。

映画『LIFE!/ライフ』オフィシャルサイト

 

3本目は結構気分で変えたりしているけれど、今は「LIFE!」と答えている。裏方的な仕事をしているから、共感してしまうのだ。

あらすじはこちら(LIFE! : 作品情報 - 映画.com)を見ると分かりやすいが・・・。

「LIFE」という雑誌の最終号の表紙の写真をなくしてしまった写真管理部の所属の主人公が、写真家を追って世界を旅する話。

ナイトミュージアム主演で有名なベン・スティラーが監督および主演をしている。

 

何が好きかって言うと。

◇仕事頑張ろうって気持ちになれる。

→LIFE誌最終号の表紙の写真が何だったか、楽しみにしてほしい。このオチが大好き。

◇世界中旅する映像が綺麗。冒険ものはやっぱりワクワクする。

◇旅をする前に不甲斐なかった主人公に共感できる。

→まぁ・・・私もこんな感じの人間なのだ。

 

 

てな感じで3本いつもあげているんだけど・・・。有名だと思うんだよね、どれも。

 

しかし、だいたいは知らないって答えられる。なぜだ。もっと盛り上がると思っていたのに。

 

だから最近は

 これと

 

これと(君の名は。よりこっちの方が好きだったので、ここは妥協できなかった)

 

これ

アラジン (字幕版)

アラジン (字幕版)

 

 

って答えてる。まぁ、嘘じゃないしね。全部大好きな作品だよ。

ただ、「映画好きなのにこういうメジャーなのあげる?」って声が怖いよ。

 

 

もう映画が趣味って言わないほうが良いのかもしれないね!

全ての映画好きに幸あれ!!!!

 

【オリエント急行殺人事件 (小説と1974版映画)】映像にする価値(感想:ネタバレあり)

 


映画『オリエント急行殺人事件』予告B

 

最近映画を見ると、いつも予告がやっていて気になっていた。

 

エルキュール・ポアロ(ケネス・ブラナー)が渋いおじさんでかっこいいなあって思っていたら、この人ポアロ役だけじゃなくて監督も兼任してるんだね。てか「マイティ・ソー」の監督かよ、見なきゃ!

 

って感じで。

www.foxmovies-jp.com

↑ちなみに「オリエント急行殺人事件」(2017)は、12月8日公開とのこと。

 

 

せっかくミステリの名作が原作の作品なのだから、ちゃんと読んでおこうと思って、本を手に取った。

 

オリエント急行殺人事件 (古典新訳文庫)

オリエント急行殺人事件 (古典新訳文庫)

 

 ↑これです。

 

僕はミステリが好きなのだけれど、海外文学に弱い。特に「オリエント急行殺人事件」のように、登場人物が多く全員名前がカタカナ(当たり前だ)だと人の判別が難しい。読んでいるのだが、内容が滑って頭に入ってこなくて困った。

しかし、どうにか読破したわけだ。オチもトリックも名探偵ポアロ氏が言っていたことを足りない頭で必死に咀嚼した。

 

しかしそれにしてもイメージが出来ない。じゃあ、せっかくだし実写映画を見てみよう。

というわけで、「オリエント急行殺人事件 (1974)」にたどり着いたわけだ。

 

もう「オリエント急行殺人事件(2017)」への準備は万全である。

まずは小説の感想を、最後のほうに映画(1974)の感想を書きたい。

あとは、最後に2017年版への期待をちょっとだけ。

 

この手の推理小説の記事については「ネタバレが見たくて読みに来たよ!」という方が非常に多いと思うので、泣く泣く解決篇のネタバレもしておくことにする。推理小説の感想にネタバレ書くのあまり好きじゃないんだけどね。

 

作品情報

僕は知らなかったのだけれど、「オリエント急行殺人事件」は「エルキュール・ポアロシリーズ」の9作目とのこと。

つまり、いきなり「オリエント急行殺人事件」を読むよりは、ポアロシリーズを1から読んでいった方が、少なくとも主人公についての理解は深まった状態で作品を楽しめるわけだ。

しかし安心してほしい。僕はポアロシリーズを1作も読んだことなかったが、内容がわからないということはなかった。一つの独立した作品として楽しむことが出来る。

 

ざっくりとしたあらすじは、「オリエント急行の殺人 - Wikipedia」を見てくださいと言った感じなのだけれど。

ポイントは、

◇探偵役はポアロ・彼の友人のブーク(ブック?)・コンスタンチン医師。

◇事件が起きたのはオリエント急行という寝台列車の一等客席。

◇雪の影響で線路上で立ち往生しているところ、ラチェットという人物が殺害される。

◇死因は刺殺。

◇殺害されたラチェットはアメリカで起きた幼女誘拐事件の犯人だった。

◇車両の行き来、列車からの乗降は事件発生時には不可能と判断される。容疑者は12人。

といったところだろうか。

 

その解決篇が特異であることから、「オリエント急行殺人事件」は有名な作品となったと言われているけれど、クローズド・サークル下での事件というのがその特異性を生み出している。

全くオチを知らずに読みだしたけれど、「なるほどこれは面白いなあ」と確かになった。

 

解決篇について(ネタバレ)

12人の証言をかみ合わせても、どうしても一人の犯人が浮かんでこない。

そこで、ポアロは2つの解を示す。

 

①第三者による殺人

前提をぶっ壊してるじゃないか!と僕もブーク氏同様に憤慨したのだけれど、時間のトリックでその前提をぶっ壊しており、大まかには矛盾はない。

 

しかし一緒に操作をしていたワトソン的な助手を務めたブーク氏が憤慨。

そこで、第2の解が出てくる。

 

②容疑者12名全員による共犯

捜査を進めるにつれて、全員被害者のラチェットに関わりがあり、彼に何らかの恨みを持っていることが判明。

順に12名が1回ずつ睡眠薬で眠っているラチェットを刺したというのがポアロの出した答え

全員が全員をかばっているから、特定の人物が犯人として浮かばなかったというわけ。

 

解決篇でポアロは2通りの解を示すのだけれど、オリエント急行を運営する会社の重役であるブークが①を採用すると決定したところで本作は終了。犯人12名は罪に問われずに済むのであろう。

 

解は二つともユニークなものだ。推理小説を読んでいる我々の盲点を突いている(容疑者全員が犯人/前提条件をひっくり返す)。それが1930年代に生まれたというのが一番の驚きだ。

 

映像化しても映えるわけ

この作品はポアロ氏がアクロバティックなアクションを繰り広げるわけではなく、単に事件が発生してから順に12名の取り調べを進めていき、謎を解決するというだけのものである。

 

推理小説なのだから、当たり前なのだが、現在のエンタメめいた推理小説と比べたら、ずいぶんと動きが少ない。

被害者死亡⇒取り調べ(ほぼ会話のやりとりだけ)⇒解決篇

なので、これは映像映えするのだろうか?と原作読了後はちょっとだけ不安になった。

 

まぁしかし、映画の方も見てみたけれど、しっかりと面白い。

ちゃんと12名の容疑者一人一人のキャラクターが立っており、それぞれにラチェットを中心としたドラマがあるからだろう。

 

原作で読んでいて気になったのが、かなり心理的な分析するアプローチが多かったこと。この人なら、こういう取り調べの仕方が良い、とか。あんな人が、殺人を犯すわけがない、とか。そういった会話がかなりの割合を占めている。だから自然と登場人物一人一人の掘り下げが出来ており、ヒューマンドラマとして成り立っているのだろう。

 

そして、名探偵ポアロ氏のキャラクターが濃い。鼻持ちならない、と言われているがその通りで、挑発はするわ自由だわで主役にするにはもってこいである。その相棒ブーク氏も一々彼の言動に反応しては物語を盛り上げてくれていてとてもよい仕事をしている。

 

動きはないにしても、人の感情を描写してしっかりと面白い作品に仕上げているのは流石名作家といったところだろうか。

 

映画版(1974)の話

映画版は基本的には原作に忠実であるが、やはり話の流れが分かりやすい。取り調べ中の細かい要素をそぎ落として、解決篇に一気に説明しきっている部分もあり、視聴者が混乱しないような配慮が出来ていた。

あとはラチェットが起こした誘拐事件を冒頭にひとしきり説明してしまっている(当然犯人がラチェットなのは伏せられているが)。これも物語がスムーズに頭に入るような丁寧な工夫だったと思う。

 

原作は結構重たいので、映画版を見てから原作を読むという順番の方が、推理小説初心者には安心かもしれない。

 

しかし、必要以上にポアロ氏の鼻持ちならない特徴が助長されており、決してポアロはかっこいい名探偵ではなく、「推理が出来る変人」のように描かれているのに注意してほしい。見た目もずんぐりむっくりだ。

2017版のポアロとはかけ離れているが、まぁ原作に近しいのはもしかしたら1974年版のポアロなのかもしれない。

 

ちなみに1974年版のポアロを演じたのはアルバート・フィニー

オードリーヘップバーン主演の「いつも2人で」にも出演。「いつも2人で」ではなかなかのイケメンだったのだが、こんな演技もできるのかと驚かされた(公開年は「いつも2人で」の方が7年ほど早い)。

 

映画版(2017年)への期待

http://www.foxmovies-jp.com/orient-movie/character.html

全く新しいエンターテイメントに生まれ変わる、そうだ。

 

素晴らしいキャストがそろっているので(ラチェット役がジョニー・デップなのは最高だな)、彼らの演技が楽しみでしょうがないが・・・

 

シナリオは変えなくて、いいと思うぞ?