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定時後に映画館

仕事の片手間に映画の話をします。

面白法人カヤック×物語シリーズ特設サイトが強い

先日、忘却探偵シリーズの記事を書いているときに、こんなサイトを偶然見つけてしまった。

 

kodansha-box.jp

 

なんだこれは・・・。

 

随分前にオープンしたサイトなんだけど、今更になって見つけてしまった。

(ちなみに疲れて心が弱っているときだったので、結構ダメージを受けた。)

 

職業柄、こういったサービスを見つけると、「誰が考えたのか」を探したくなってしまう。

 

で、心当たりがあったので、これ、もしかしてと思って、ちょっとググってみた。

www.kayac.com

 

やはりか。

 

僕が勤めている会社でもこういった仕事をしている人々がいて、カヤックさんと一緒に仕事!なんて事例もあるらしい。こんな面白いサイトを世に送り出すなんて、素晴らしいじゃないか。僕もぜひ一緒にお仕事をしたい。

 

ちなみに、他のカヤックさんが手がけた物語シリーズのサイトを見てみると・・・。

game.ni.siois.in

スマートフォン専用らしいが、パソコンで見ると、僕の大好きな美観のマユミとの戦闘が始まる。いえい。

 

touch.ni.siois.in

↑撫でられるようだ。こちらもスマートフォン専用。

 

www.kayac.com

↑ゲーム性があるわけではないが、サイトの作りが滅茶苦茶かっこいい。記事を書いたのでよく覚えている。

 

その他、暦物語のアプリや、戯言シリーズ、最強シリーズのサイトも手掛けているとのこと。

以下のリンクを見てみると、色んな事例があって面白いぞ。

www.kayac.com

 

広告系・プロモーションを手掛ける系の会社に勤めている人は、勉強になるかもしれない。

ちょっとした雑談でした。

 

 

【掟上今日子の家計簿】今日子先生の推理小説講座(感想:後半ネタバレあり)

 

掟上今日子の家計簿

掟上今日子の家計簿

 

 読んだ。

 

西尾維新作品の中でも、僕は彼の書く推理小説が好きなものだから、「忘却探偵シリーズ」がヒットしているようで喜ばしい限りである。その証拠に、2014年に初刊行されてから、もはやシリーズで9作発売されている。2年と半年程度で、9冊。西尾維新の描くスピードを鑑みれば納得の刊行ペースなのだろうが、それにしたって出版社の後押しがなければ市場に出回ることもないだろう。

 

隠館厄介氏と同じく、私もまた「(西尾維新の)探偵を呼んでくれ!」と今日子さんを待ちわびていた。

 

だって、戯言シリーズは途中からバトル小説になっちゃうし(西尾維新さんが書いた作品で一番好きなのは「クビシメロマンチスト」だ)。

世界シリーズは、すっかり刊行しなくなっちゃったし。

美少年シリーズは、推理小説ではあるが、謎解きを主体にしたシリーズではないと僕は判断していし。(あれは微少年探偵団の活動を微笑ましく見守るキャラ萌え小説である。瞳島眉美が大好きだ)

 

忘却探偵シリーズで「西尾維新推理小説」が次々と市場に供給されているのは、喜ばしい限りである。

 

さて、閑話休題

忘却探偵シリーズの記事を初めて書くものだから、前置きが長くなってしまった。

今日は「忘却探偵シリーズ」第7作目の「掟上今日子の家計簿」について記事を書いていくぞ。

 

ちなみに、なぜ最新作の「掟上今日子の裏表紙」にしなかったのかというと。

掟上今日子の裏表紙 忘却探偵

掟上今日子の裏表紙 忘却探偵

 

( ↑つい数日前に発売されたばっかり!)

 

単純に、まだ読んでいないからである。本を買わない図書館ユーザーは、最新作を読むのがどうしても遅くなってしまう。ブログを書く者としては致命的な失陥だが、稼ぎが少ない平社員なのだ、仕方があるまい。

 

あとは、「家計簿」と「婚姻届」が忘却探偵シリーズの中でも印象に残っているから、という理由もある。いずれ「婚姻届」の感想も書くこととしよう。

 

ではようやく。本編の話に移っていこう。

あらすじ

「家計簿」は独立する短編4作で構成されている。今回の一人称は4作とも全て刑事なので、隠館氏の出番はない。

 

4作のタイトルはこちら。

掟上今日子の誰がために(クイボノ)」

掟上今日子叙述トリック

掟上今日子の心理実験」

「置手紙今日の筆跡鑑定」

 

アマゾンの「内容紹介」が指しているのは「筆跡鑑定」の内容であり、「家計簿」一押しが「筆跡鑑定」であることがうかがえる。

 

内容紹介

眠るたび記憶がリセットされる名探偵・掟上今日子
引き受けた事件は即日解決の彼女のもとに、今日も悩める刑事からの難題が舞い込んだ。
呼び出されたのはなぜか、事件現場ではなく遊園地。依頼は、ある事件の容疑者より速く、巨大な脱出ゲームをクリアすることで……?
美人でおしゃれでお金が大好き。忘却探偵・今日子さんのタイムリミット・ミステリー!

内容(「BOOK」データベースより)

眠るたび記憶がリセットされる名探偵・掟上今日子。引き受けた事件は即日解決の彼女のもとに、今日も悩める刑事からの難題が舞い込んだ。呼び出されたのはなぜか、事件現場ではなく遊園地。依頼は、ある事件の容疑者より速く、巨大な脱出ゲームをクリアすることで…?名探偵vs.容疑者の「最速」の脱出ゲーム、開幕!

 

なお、「心理実験」と「筆跡鑑定」は書下ろしで、「誰がために」と「叙述トリック」は初出がメフィストとなっている。

 

今回、僕が記事に起こしたい内容は、「誰がために」と「叙述トリック」についてだ。

推理小説とは何か?」を丁寧に説明した作品(まだネタバレなし)

なぜ、「誰がために」と「叙述トリック」が気に入ったのか。

それは、私が知らない推理小説の用語が取り上げられ、丁寧に今日子さんが解説してくれたからである。物語として面白いのはもちろんのこと、「へーそうなんだ」と知的欲求を満たしてくれる二重の意味での面白さが「家計簿」にはあった。

 

今日子さんが教壇に立ち、私のような「推理小説はよくわからんが、とりあえず好きだ」という無知のファンに対して、丁寧に推理小説のあれこれを教えてくれる。

 

例えるならば、そんな感じの小説だった。

 

もう少し具体的に言うと

◇「誰がために」

まぁこれはストレートに、「クイボノ」という推理小説用語を説明してくれていて、それが事件解決に繋がっている。

「クイボノ」とは事件によって誰が利益を得たかを考える推理の方法なんだとか。犯人を考えながら推理小説を読みたい派の人は、こういうのを覚えておくと楽しいかもしれない(あいにく僕は違う人だ)。

ちなみに、「ワイダイット」という用語も出てくる。「なぜやったか。」推理小説の基本的な用語であるらしいが、僕は初めて知った。

 

◇「叙述トリック

ストレートに、今日子さんが刑事(推理小説には明るくない)に叙述トリックのパターンをひたすらに挙げていき、説明する話である(計⑭まである)。まぁそのパターンというのは読んでみてのお楽しみとしておこう。

僕はこの話が特に好きで、もはや事件の解決よりも14つの叙述トリックのパターンを説明するパート長すぎて、全体の主題となってしまっている。つまり、「犯人を当てる」「事件のトリックを暴く」が二の次になっている。

こういうやりたい放題な作品を読むと、西尾維新作品が好きだーとなってしまうのが、従順なファンの弱いところだ。

解決編の放棄。「叙述トリック」の犯人は誰なのか(ここからネタバレ)

続けて「叙述トリック」の話をしたい。

この話、オチがつかないのだ。トリックだけを暴いて、犯人は分からないまま終わる。

「あまりにも意外な犯人だった」と記載があり、それで終わり。

つまりは、我々読者に解決編を任せたのである。そんな推理小説があってたまるか!(世の中にはたくさんあるのかもしれないけれど、僕がそんなのに出逢ったのは初めてだ)

 

概要を説明すると、被害者が死亡時に持っていたスマートフォンに表示されていた電子書籍(正確には、表示されてた電子書籍そのものではなく、同タイトルの紙の書籍だったが)と電卓の数字を組み合わせると、ダイイングメッセージになっている、といったものだ。

 

当然、ダイイングメッセージを解読するための書籍は我々の手元にないし、本文中の内容をもとに推理をするしかない。ダイイングメッセージの性質上、氏名が5文字の人物とは予測できるので、登場人物表の中から該当人物を探せばいいだけ。

漢字5文字の人物は複数名いたが、幸いにも音が5文字の人物は1名のみ。犯人は軽音楽部の「雪井美和」さんだということは想像がつくのだが・・・。

 

しかし、登場人物表に現れている人物が犯人では、「あまりにも意外な犯人」とはなりえない。おそらく別の解があるはず。

 

考えうる可能性としては

◇ダイイングメッセージが記しているのは、名前ではなかったが、犯人だと特定できる表記だった。

例えば、複数犯なら「すいりけん(=推理小説研究会)」とか、叙述トリックの一要素にあった、あだ名とか。

◇登場人物表(=刑事が今日子さんの腕に書いたリスト)に書き漏れがあり、その人物であった。

とかがあるけれど・・・。にしても納得がいかないな。

今日子さんが叙述トリックの講座を長々としてくれたわけだから、おそらく叙述トリックが仕掛けられているんだろうけど、「そもそも叙述トリックと見せかけておいて叙述トリックではない」という叙述トリックさえ存在しうる。八方ふさがりだ。

考えうる可能性をブログとかを通じて探してみたけれど、しっくりくる答えはなかったなあ。

 

推理小説にわかな僕でさえ、こうやって思考を巡らせたのだから、「掟上今日子叙述トリック」は読者に考えさせるために存在した作品と言っても良いのかもしれない。西尾維新さんの狙いがそこにあるのならば、まんまと僕は術中にはまっているわけだ。

叙述トリック」からの「心理実験」の繋ぎの上手さ(ネタバレ)

叙述トリック」で頭を使って、ぼやーっと続けて「心理実験」を読み進めていくと後悔することになる。

というのも、「心理実験」は割と納得感のある「叙述トリック」が使われており、それが話のオチに綺麗に繋がっている。既存の作品「叙述トリック」に続けて、書き下ろした「心理実験」に叙述トリックを使っているのがお上手。叙述トリックを強烈に意識して読み進めるわけだから、「こうきたかー」と読者は膝を叩くはず。ぼやーっと呼んでいるよりはずっと、納得のいくオチに仕上がるはずなのだ。

 

残念ながら僕はそんな風に頭を使わずに読んでしまったのだが。それこそ本書の記憶を忘却してしまいたい、と後悔した。

 

今回のオチ

「筆跡鑑定」については、「なるほどいつも通りだ」と読み進めていっただけなので、特に記載はしないことにした。本書の目玉エピソードなのに、なんかごめんなさい。

 

そういえば新作の「裏表紙」、スペシャル両面カバー仕様となっているようだ。

叙述トリック」に「外回りの誤読」がありましたが、そんな仕掛けがあったら、面白いね。

kodansha-box.jp

 

こういうギミックがあると、図書館じゃなくて購入して読みたくなるんだよなあ。とにかく、期待。

 

【結物語】いい最終回(仮)だった。(感想:ネタバレあり)

 

結物語 (講談社BOX)

結物語 (講談社BOX)

 

 

「結物語」を読了。過去に(↓みたいな)記事を書いているのだけれど、僕は西尾維新作品が好きで、そのはじまりは「物語シリーズ」だった。

 

midoumairu.hatenablog.com

midoumairu.hatenablog.com

 

で、その西尾維新を知ったきっかけである物語シリーズが、「結物語」で完璧な終わり方をしていて感動したので、その気持ちを書き起こしたい。

どこが好きだったのか、的な備忘録なので、後半普通にネタバレしていくぞ。

 

あらすじ(まだネタバレなし)

アマゾンから引用します。

内容紹介

「私は何も知りませんよ。あなたが知っているんです――阿良々木警部補」
怪異譚となる前の“風説”を取り締まる、直江津署風説課で働きはじめた警察官・阿良々木暦
町を離れた、ひたぎと翼。
二十三歳になった三人が選ぶ道と、暦が最後に伝える想いとは……?
知れば知るほど、知らないことが増えていく――これぞ現代の怪異! 怪異! 怪異!

永遠に、この恋心はほどけない。

内容(「BOOK」データベースより)

怪異譚となる前の“風説”を取り締まる直江津署風説課で働きはじめた警察官・阿良々木暦。町を離れた、ひたぎと翼。二十三歳になった三人が選ぶ道と、暦が最後に伝える想いとは…?知れば知るほど、知らないことが増えていく―これぞ現代の怪異!

 

暦は23歳(新卒の社会人の年齢ですね)、キャリアの警察官になりました。で、警察官として街の不思議なこと(=怪異が関わっていると思われること)を解決していくといった話。

 

ちなみに、今作は「ぜんかマーメイド」「のぞみゴーレム」「みとめウルフ」「つづらヒューマン」とサブタイトルがついているが、彼女らは全員、風説課の先輩警察官たちである。

しかし、決して彼女らがその話の中心人物になっているわけではなく、各話の中心人物は今まで物語シリーズに出てきていたキャラクター達なので、そこは「物語シリーズ」のファンの皆さん方、安心してほしい。

ちなみに、全て暦君の一人称小説となっている。主人公は総じて暦だ(原点に返ってきたね)。

 

「結物語」の魅力はどこか。(まだネタバレなし)

大人になって、登場人物たちが高校生時代からどのように変化したのかを楽しめること。彼らは少なからず変化していて、それでいて彼女らの個性は失われていない。彼らの成長を感じられる作品となっている。

 

物語シリーズの原作を読んでいた人は分かるかもだけど、「化物語」から「青春はxxxxxxない」とキャッチコピーがついていたが(「青春は」と頭についてるのを徹底していたのは初期の方だけど)、「結物語」はその散々物語シリーズで謳っていた「青春」の終わりを明確に描いている。ちょっとしたノスタルジーに浸れるわけだ。

 

その「青春の終わり」の魅力を説明していきたい。

阿良々木くんが大人に(以下ネタバレ)

僕が「結物語」を読んでいて悲しくなったのが、阿良々木君が大人になってしまったことだ。

 

まず、物語シリーズの代名詞ともいえた、彼のキレッキレのセクハラ発言がほとんどない。その名残を見せることはあったが、軽く上司に突っ込まれる程度のゆるゆるな下ネタでしかなくなってしまった。

ロリコンでもシスコンでも変態でもない、警察官としての阿良々木暦となってしまったのである。

 

また、自らを犠牲にしてまですべてを拾おうとしたお人よし過ぎる彼もいなくなってしまった。ある程度「折り合い」と言うものを学び、無茶をするような真似はしなくなった。

 

こういった阿良々木君が大人になった描写は地の文で記された彼の考え方の至るところで反映されているのだが、それでも彼らしい部分が一切合切なくなってしまっているわけではないので、安心して話を読み進めることが出来る。

 

例えば、全歌さんが溺れたときに周りが見えなくなって必死になってしまう姿とか(ヒロインは助けないと気が済まない彼の気の良さは失われていない)。

ひたぎさんへの思いの強さとか。

 

そういう彼の核となっている部分が失われていないのは好印象。バランスよく成長した阿良々木君を描けている。

 

ちなみに、八九寺真宵の現在を描かなかったのはポイントが高い。「家に帰りたくない者に見える」かつての「迷い牛」で今の神である八九寺真宵。阿良々木君が彼女に出逢わないということで、彼自身の迷いのなさ、地に足がついている様子を伝えるのは滅茶苦茶うまいなあと感じた。

 

大ヒロイン、羽川翼戦場ヶ原ひたぎの未来

「結物語」には成長したヒロインたちが続々と登場するが、「物語シリーズ」屈指の名ヒロイン羽川翼戦場ヶ原ひたぎの描き方が特に良かったので、そこもピックアップしたい。

 

ちなみに、ヒロインズの未来をまとめるとこんな感じ。

神原駿河

 スポーツドクターを目指している

阿良々木火憐

 高校卒業後警察官に

忍野扇

 年齢変わらず高校に住み着く。

千石撫子

 漫画家

阿良々木月火

 海外の大学へ入学するも、退学。ダンススクールに入る予定。

老倉育

地方公務員。

 

それぞれキャラクターの特徴をとらえているなあと思う。

怪我をした名スポーツ選手がスポーツドクターを目指し、正義の鉄拳を振りかざした者はそれを職業にし、漫画家を志した者は夢を掴み、自由奔放な妹はいつまで経っても自由奔放。

 

で、ここから先が本題。

羽川翼

テロリストと称され、世界のパワーバランスを崩すほどの人間となってしまう。国境線をなくすことを目標にしている。

 

彼女のエピソードは「みとめウルフ」で描かれるのだけれど、そんな有名人となってしまった羽川翼が、自分が自分であった証拠を隠滅するために、日本に帰ってくるという話。

阿良々木君にも会いに来るのだけれど、その羽川翼はダミーの存在で、目的は阿良々木君が所有していた羽川翼に関連付けられるもの(下着とかだね)を処分することだった、というオチ。

 

この話の〆方が素晴らしくて、阿良々木君は地の文でこんなことを言っている。

「今の僕が今の羽川にとってどうでもいい男で、今の僕は最高に幸せだ。」

むやみにハーレムを作っていて、誰しも見境なく救っていた阿良々木君の変化が明確に表れている一文であり、かつて溺愛していた阿良々木暦を眼中から完璧に消してしまう天才羽川翼の異常性あるいはリアルを描いた一文でもある。

「今の」をやたら強調しているのも良い。「かつて」があったことを意識せざるを得ないから。阿良々木暦羽川翼も、昔のままではいられなかったという事実を突きつけている。

 

何て素敵なしめくくりだろう、と思っていたんだけど、その後「結物語」を締めくくる最後のエピソード「つづらヒューマン」の〆はそれをさらに上回っていたから油断できない。

で、それが我らが正ヒロイン戦場ヶ原ひたぎさんとのエピソードである。

 

戦場ヶ原ひたぎ

外資系の企業に就職し海外で働いている。暦とは遠距離恋愛だが、将来の話し合いの結果「づづらヒューマン」で破局(過去に何度かで別れたりよりを戻したりを繰り返しているけど)。

 

オチは、暦が風説課の研修後、海外に行けるように上司である葛に打診し、ひたぎが日本に戻ってくるように上司を説得させたというすれ違いで終わる。結局二人とも一度別れを切り出したものの、相手のことを思って自ら居住地を変える覚悟を見せた・・・という微笑ましいエピソードだ。

 

で、何が最高だったかと言うと、ラストシーン、ひたぎが日本に来て日本への転勤を言い渡した時の暦とひたぎのやり取りである。

暦が「I love you」と言い、それに対してひたぎが「暦、蕩れ」と返す。

 

これはこれは。「化物語」から物語シリーズを読んでいた人にとっては感動のやり取りである。

かつてひたぎが告白した際のセリフを暦が言い、かつて告白の返事として暦が放った「蕩れ」をひたぎが返すのだ。

お互いの決め台詞を奪って愛情を伝えあっているんだぜ? ラブラブすぎて言葉も出ねーよ。

 

離れたりくっついたりを繰り返していた彼らが、そういった今までの積み重ねを思い起こさせるような方法でまたくっついたという完璧なエンディング。

まだ続くのに「結」なの?という心無い印象を持っていた読む前の僕に、想像以上の感動を与えてくれた。

余談

僕はあまり作者のあとがきを好んで読まない人なのだけれど、もしかしたらと思い、今回は読んでみた。

で、僕が望んだ答えがちゃんと記されていた。

西尾維新さんは、物語シリーズを書き始めた頃にはこういったエンディングを想定していなかったようだ。まぁこれだけ刊行しているシリーズだ、連載当初から「結物語」のエンディングまで想定しているわけあるまい。

 

だとしたら、過去シリーズの使い方が上手いなあと思う。100%趣味で書かれたと謳われているが、西尾維新さんのこのシリーズへの思い入れの強さみたいのを僕は感じることが出来た。一時は離れかけたけど、これからも読み続けちゃうなあと改めて思った次第。

 

で、次は「モンスターシーズン」が開幕するとのことで、「忍物語」が2017年に発売するとのこと。

キスショットの名付け親の話や、羽川さんとドラマツルギーとのエピソードはまだ書き切れていないので、そりゃ終わらないなあとは思いつつも。

 

「結物語」こそが最高の最終回を飾る作品だと僕は思っている。

 

街中でアンケートや名刺交換を求める研修はやめたほうがいい

仕事柄、国際展示場でよく開催されている「xxxEXPO」というものに遊びに行くことが多い。

 

[国際]スマートグリッド EXPOとは - 注目のスマートグリッド関連技術・機器が一堂に出展 - [国際]スマートグリッド EXPO

 

まぁ例えばこういったものだ↑。年中テーマごとに国際展示場で開催されていて、情報収集や新しい商材を調べるのに重宝している。

 

今回は、「xxxEXPO」の帰りに出逢った、とある青年との出来事を記事のネタにしてみた。映画の話じゃないので、さらっと終わらせる。

 

「営業の研修なのですが」

「xxxEXPO」の帰り道、国際展示場駅に向かって疲労を蓄えた能面のような表情で歩いていると、爽やかな好青年に話しかけられた。

「営業の研修で名刺交換をしているのですが」

僕は175センチ身長があるが、僕よりも身長が高かったのできっと180センチはあるだろう。すらっとしたモデル体型で、詳細は覚えていないがスーツもリクルートスーツのようなシンプルなデザインではなく、洒落たものだった気がする。顔はよく見ていないが、雰囲気ではしっかりとイケメンだった。声も快活だった。

一瞬脚を止めそうになった。しかし、霞みがかった頭にも多少なりとも判断能力は残っていて、僕は「すいませんそういうのはダメです・・・」と言って足早に彼の元から去っていった。背中から「あれ~?」という声が聞こえた。

 

 

笑ってしまった。

「あれ~?」ではない。なんだ、「あれ~?」って。こっちのセリフだ、「あれ~?」は。

 

営業の研修で名刺交換をしている、と彼は言っていた。営業の研修。なるほど。

いや、営業の研修ってなんだよ。

 

僕は営業職ではないし、勤め先は多少業態が変わっているところなので、一般のモノ・コトを売る営業がどんなことをしているのかは分からない。しかし、営業の研修と称して、社員に道端で知らない人との名刺交換をさせるのはいかがなものだろうか。

 

僕に限ったことではないと思うけれど、よほど良いモノ・サービスでもない限り、よく分からない会社や販売店からは購買はしたいと思わない。それは個人に限らず、法人でも変わらないと思う。

道端でいきなり話しかけられ、名刺を渡され、その会社からサービスを受けたいと思うだろうか。僕は思わない。「道端で名刺交換を求める非常識な会社」という印象を抱いてしまう。

営業の研修ならば、自社のモノやサービスを買ってもらうような営業活動の教育を行うべきだ。ところかまわず名刺をばらまき、他者の情報を手に入れるという行為が許されてしまうような研修は行うべきではない。

 

僕に話しかけてきた好青年が、どんな研修を受けていたのかはわからない。だが、おそらく「名刺100枚交換してこい」みたいなノルマが設定されている研修だったのだろう。

それで身に着くスキルは何だろうか。知らない人に話しかける能力とか、飛び込み営業としての能力とか? 

まあ確かにそれはあるかもしれないけれど、そのスキルを身に着けさせるための研修で、自社の評判を落としてしまったら何の意味もプラスマイナスゼロどころか、全社としてはマイナスとなってしまうのではないだろうか。

 

研修を受ける立場の人、ということはおそらくその人はまだ未熟な営業さんだ。ちゃんと一から指導をしなければいけない。例えば「名刺を交換する」という研修をするならば、ちゃんと場を整えてあげるべきだ。怪しまれない方法とか、場所とか、そういうことを指定するぐらいのことはするべきだろう。

 

「場所を探すことも営業力の強化につながる」

 

と言われてしまったらどうしようもないが、右も左もわからない社員に対して、「やってはいけないこと」を教育するのは研修をする立場の人間として必要なことだと思う。

「街中で名刺を配ることは、やってはいけないこと」かどうかは断言できない。僕が個人的に「怖いな」と思っているだけなのかもしれないからだ。法律で禁止されているのかどうかなんて、分かりっこない。研修する立場の人も、事細かにそういう法律とか倫理とか、考えるのは大変だろう。

それでも、研修する立場の人なのだから、それぐらいやってほしいんだ。少なくとも、名刺を配れそうな場所っぽい「国際展示場駅前」ぐらいは名刺を配ってはいけない場所としてマークしていてほしかったのだ。

 

なぜなら、東京ビックサイトの目の前の巨大サイネージに「名刺交換にご注意ください」とでかでかと書かれていたのを、僕は見てしまったから。

注意くださいって書いてるじゃないか、青年よ。あるいは研修を実施している担当者よ。もしくは企業様よ。注意される場所で名刺交換は、しないほうがいいんじゃないのか?

 

それでも、意外とそういう企業は結構ある。

国際展示場名刺交換事件の話は以上なんだけど、同じような経験が何度かある。

「アンケートに協力してください」とか、まぁちょっと話は別だけど、いきなり社用ケータイに電話をかけてきて「不動産買おうぜ」とか。

「忙しいんで」とか「僕は不動産王なので必要ないです」とか、そんな風にして普段ははぐらかしているのだけれど、こういう明らかに怪しいと消費者に思わせてしまうようなビジネスをしている企業は結構ある。

 

おそらく、そういう「数撃てば」的方法でも食いついてくれる消費者や法人が結構この世の中にはいるからだろう。そして、もしかしたら、そういう人たちは「数撃てば」商売をしている企業から購買したサービスやモノに満足しているのかもしれない。

だとすれば幸せなことだ。タッチポイントが少々一部の人に警戒されるというだけで、売る人と買う人がお互いに満足をしているなら、それでいいと思う。詐欺とか、悪い商売とかをするのはもってのほかだけど、街中で急に話しかけてくる人や電話をかけてくる人がそういう商売に身を置いているとは言い切れない。

 

ただ、お願いがある。

僕には、やらないでくれ。

僕は人見知りなんだ。知らない人と話すのが怖くてしょうがない。

だから、急に話しかけないでくれ。さわやかな笑顔で、あるいは若さを前面に押し出した快活さで、無視することが出来ない社用ケータイへの電話で、話しかけないでくれ。お友達になってから商売を始めてくれ。それこそ、「xxxEXPO」に出展して、そこで僕と話そう。場が整っていることが大事なんだ。

 

・・・とは言ったものの、母数を稼いでより多くの人にものを売ったり、情報集めたりしている人々が、僕だけ省いてくれるわけないよね。

なんかそういうのから身を守るセコム的なサービス、ないかなあ。

 

【ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: リミックス】ヒーロー系コメディ(感想:ネタバレあり)

marvel.disney.co.jp

 

見てきた。

 

マーベル作品は「ドクター・ストレンジ」を不覚にも見逃してしまった以外シリーズ全て網羅しているのだけれど、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズが一番好きだ。そして、「リミックス」は一作目よりもパワーアップしている。作品としてのクオリティは前作を上回ったと思う。

 

ポイントはノリノリな音楽と、シリアスであるべき戦闘シーンにも容赦なくネタをぶち込んでくるコメディ要素、そしてキャラクターの魅力。

アベンジャーズシリーズはもはやシリーズが続きすぎて「新参者お断り」な雰囲気を醸し出してしまっているが、まだアベンジャーズに合流していない彼らの物語なら話は別だ。ぜひとも「アベンジャーズシリーズには興味ないよ」という方々も、見てほしい一作となっている(流石に、「リミックス」初見だと楽しめない。1作目の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」を見てから、劇場に足を運ぼう)。

 

備忘録的に好きだったシーン、要素をまとめていくぞ。中盤から大いにネタバレしていくので、注意してほしい。

 

オープニングが最高(ここまでネタバレなし)

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズと音楽は切り離せない。

 

1作目から、主人公ピーター・クイルが母親の形見である「最強MIX」と呼ばれるカセットテープとWalkmanを愛用していたこともあり、彼の生まれである地球の70~80年代の音楽が劇中で多用されていたが、今作も重要なシーンを音楽が余すことなく盛り上げている。

歌詞の意味や、音楽自体が、登場人物同士のやり取りに取り上げられ、ストーリーに大きく影響している。音楽を題材にした映画はこの世に多く存在しており、当然ながらそれらの映画は音楽を劇中で大切に扱っているが、それと同等程度に「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズは音楽に重きを置いている。

 

 どんな曲が使われていたかって? サントラが発売されるようだから、収録曲をぜひ見てほしい。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス オーサム・ミックス・VOL.2(オリジナル・サウンドトラック)

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス オーサム・ミックス・VOL.2(オリジナル・サウンドトラック)

  • アーティスト: サントラ,ザ・スニーパーズ feat.デヴィッド・ハッセルホフ
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2017/05/12
  • メディア: CD
  • この商品を含むブログを見る
 

 

残念ながら洋楽に疎く、70~80年代にはこの世にいなかった僕は、「ひゃーこの曲使いますかー」的な感動を抱くことは出来なかったが、特に「音楽の使い方が良い!最高だぜ!」と思ったシーンがあるから、ここだけピックアップして紹介したい。

 

そう、それがオープニング。


アイツらが帰ってきた!『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』予告編

 

予告編の23秒ぐらいまでを見ていただきたい。

オープニングはこのタコみたいな化け物とガーディアンズが戦闘するシーンで始まるのだけれど、ここが秀逸。ベビー・グルートが「ミスター・ブルー・スカイ」を再生させ、彼がノリノリで躍っている背景で他の4人が必死にタコと戦闘しているというもの。

「ミスター・ブルー・スカイ」の軽快なノリとベビー・グルートの可愛らしいダンス、そして重火器が惜しみなく使われた背景の戦闘。これから映画が始まる!というテンションの盛り上げに大いに貢献してくれている。「Guardians of the Galaxy Vol. 2」という題字の出方もカッコいい。

 

つい最近「LA・LA・LAND」を見たときも「これは完璧なオープニングだな」って思ったんだけど、この映画のオープニングも負けず劣らずだった。このシーンのためだけに、もう一回映画館に行ってもいいな!ってぐらい。

コメディとシリアスの絶妙なバランス(ややネタバレ)

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズの良さは、笑いを絶やさないところにある。ブログのタイトルにも書いたが、「コメディ映画」という枠でも十分通用するぐらい、劇場でも笑いが起きていた。

本作2時間18分という長さだが、適度に息抜きをさせてくれるので、一切疲れを感じさせなかった。かといってずっとふざけ続けているのではなく、しっかりと男泣きを誘うような幕引きでしんみりとした余韻のある映画になっている。

 

個人的に好きだったシーンは

・伏線込みのパックマンの登場

・メリーポピンズ

アイーシャのレッドカーペット

 

こうやって挙げてみたけど、やっぱりレトロなネタが結構散りばめられているようだ。パックマンとかメリーポピンズとかはギリ分かったけど、僕では理解に及ばないようなネタがいくつかあったんだろうなあ。70~80年代に詳しい方はおそらくもっと楽しめるぞ。

キャラクターの魅力(徐々にネタバレ)

「リミックス」が前作からさらにパワーアップしたところは、キャラクターの掘り下げ。前作キャラクターが立ち切れていなかったグルート(今回はベビー・グルートか)、ドラックス、ヨンドゥが輝いていた。彼らの活躍をピックアップしたい。

マスコット、ベビー・グルート

前作は巨大な木だったために、「僕はグルート」しか言葉をしゃべれないグルートは何やら不気味な存在となってしまっていたが(完全に戦闘要員)、今作は小さくなって立派なマスコットとして大活躍。

前述したオープニングの可愛らしいダンスに加え、予告編でも取り上げられていたロケットとの起爆スイッチコント、ヨンドゥのトサカを取りに行くシーン、宇宙船が墜落しそうな場面でチョコレート頬張っているのんきさ。場の雰囲気を読まない(しかもそれが「可愛いから」で許されてしまう)彼の行動が、その場その場で笑いを生んでいた。

 

しかしエンドロールで青年になってしまっていたね・・・。さよならベビー・グルート。次回作ではどんな姿で出てくるんだろう。

バカになりあがったドラックス

前作では「家族を殺された復讐者」という設定にフォーカスされていたため、ちょっと刺々しい雰囲気があった彼だが、「リミックス」では人の好いおバカさんに成り下がっていた。あるいは成り上がっていた。

歯に衣着せぬ物言いと、脳筋な行動で笑いをとっていた。

(ロケットもずけずけ言うタイプのキャラクターだが、作中で言われていたように彼はどちらかというと素直になれなくて暴言を吐いているアライグマ。ドラックスは、別に暴言を吐こうとしているつもりはなく、純粋に失礼なことを言う。)

 

特に、今回のゲストキャラクター、マンティスちゃんとの掛け合いがとても良い。外見が気持ち悪いことを容赦なく責め立て弄る。しかしマンティスちゃんはそのいじりを気にするような素振りを見せず、それどころかドラックスに心を開いていく描写があるので、視聴者として気分が悪くならない。とても絶妙な関係を築いているのだ。

「お前も綺麗だよ、中身はね」は名言だと思う。

父親としてのヨンドゥ(ここから激しいネタバレ)

本作のテーマは、「家族」。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の5人の絆はもちろん、前作で激しくいがみ合っていたガモーラとネビュラの姉妹としての関係も描いていた。

だが、本作の軸を担っていたのは、主人公ピーターと父親との関係。「リミックス」は幼少期にピーターを宇宙に攫ったヨンドゥがようやく「父親」となった物語でもある。

 

その彼が「父親」になるまでの流れが非常に綺麗。

 

ピーターの実の父親が登場

→ようやくピーターは自らの孤独を埋める家族を見つけて喜ぶ。

→しかしその実の父親がピーターが大切にしていた母親を殺したことが判明。挙句の果てに大切な音楽プレイヤーを破壊されてしまう。

→ピーターは父親に勝利。しかし滅びゆく星に取り残されてしまう

ヨンドゥが自ら犠牲となって、ピーターを宇宙船まで逃がす。

→映画のラストシーンでヨンドゥの葬儀が行われ、彼が育てたピーター、そしてかつて彼を追放した仲間に認められエンディング。

 

このようなストーリーなのだが、お分かりの通り物語の核にヨンドゥが存在しているのである。だって、クライマックスを彼が担っちゃうんだぜ?

前作ピーターの敵なのか味方なのかよくわからないおっさんだったのに、今作では主人公と対等程度の扱いをされているのだ。大出世。

 

もちろん、「リミックス」という枠の中で十分ヨンドゥがピーターに認められていく過程は描けているのだが、1作目からずっとピーターとヨンドゥの関係を視聴者に意識させていたことが大きい。これがシリーズ物の最大の強みであり、溜めが大きいだけ、ひっくり返ったときの感動が爆ぜるということを見事に体現している。

 

ピーターは前作からずっとヨンドゥに対して悪態をついていて、「働かないと食っちまうぞ」と言われたことをずっとトラウマに思っているというセリフを何度も言っていた。もちろん今作でもピーターのヨンドゥに対する悪態は尽きない。

しかし、一方でヨンドゥは自らを犠牲にし、ピーターを救った。ヨンドゥの部下たちにも「ピーターをひいきしている」と何度も言われていたし、実際、前作ではピーターは何度もヨンドゥを裏切るような真似をしているが、彼は笑って許しているのだ※。

 

※今作で明らかになるが、かつて仲間の信頼を裏切り自らの立場を失ったヨンドゥが、同じような行動をしているピーターを許そうとしていたのはなんだか泣ける。

 

ヨンドゥに攫われたという被害者意識が抜けないピーターと彼を父親の気持ちで見守ってきたヨンドゥ。身を挺してピーターを救ったことで、ヨンドゥはようやく父親として認められた。まさしく父と子を描く物語の模範解答。

コメディ一辺倒にせず、この感動を映画のクライマックスに持ってくるのは流石の手腕だと思った。

 

おまけ(小ネタ)

ここまででだいぶ魅力は語りつくしたのだけれど、最後に好きだった小ネタ・調べて気付いた面白いことをまとめておきたい。

唐突なシルベスター・スタローン

何も調べないで劇場に足を運んだものだから、びっくりした。

名優が出ているじゃないですか、しかもちょい役じゃなくて、割と重要そうな配役で。次回作も出るんじゃないかなあ、楽しみ。

ロケットの中の人

これはブログ書こうとして調べものしているときに知ったんだけど、中の人、ブラッドリー・クーパーだった。

イケメンがあられもない暴言を吐いているという事実にちょっとテンションが上がっているけれど、ハングオーバーに出てたぐらいだからレアではないのか。

スタッフロールが好き

スタッフロール中に映像が流れるのはマーベル作品のお馴染みだけれど、「リミックス」のエンドロールは視覚的にも楽しかった。

特に、スタッフロールの文字が「I am Groot」から本来の文字に変わる演出が大好き。こういう小ネタを仕込んでいるから、「映像流れるし・・・」って気分でスタッフロールを眺めなくて済む。細部に神が宿ってんぜ。

 

 

というわけで、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックスの感想でした。

次はVol.3かインフィニティ・ウォーかね、彼らを見れるのは。楽しみだなあ。

oriver.style

 

【君の名は。】7/26 BD・DVD発売日決定記念 : 新海監督らしさを大衆に向けに色づけした傑作(感想:ちょいネタバレ)

スゲータイトル長くなっちゃったな笑

 

何はともあれ、ようやくBD/DVDの発売日が7/26に決定したということで、映画を見た当時書き留めて置いた感想を放出することにした。12月末にブログを始めたので、公開の機会がなかったんだ。

www.kiminona.com


 5枚組で発売って聞いたことないんだけど・・・どんだけ売れるんだろう。

「雲の向こう」「秒速」「言の葉」はBDを購入したけど、5枚組で12000円っ!!

あれですよね、スタンダード・エディションを購入すればいいって話なんだけど、12000円のセットが存在してしまっている以上、手に入れたくなるのがファンってものなんだよな。

 


「君の名は。」予告

 

アマゾンやらGEOやら普段使っているサービスが一斉に「君の名は。」!!!って叫び始めて笑ってしまったよ。円盤発売まで、公開からほぼ1年かかってるんだよな、感慨深い。

 

購入するかどうかはともかく、とりあえず感想の放出を。

 

持ち味を殺さないで、大衆に迎合する絶妙な調整

迎合、と書くとマイナスのイメージを持たれてしまうかもしれないけれど、僕は褒め言葉で使っている。スゲーな、と。よくまぁこんなにも多くの人に愛される作品を作れたな、と。

私は彼の作品を全て見ているけれども、新海作品の魅力は「人と人、特に男女の距離感」だと思っている。惹かれ合っているはずなのに、何らかの障害ゆえにお互いの気持ちはすれ違ってしまう。そういう描写が抜群にうまい。恋愛における焦燥感を描かせたらピカ一。
君の名は。も男女の入れ替わりと彗星を上手くギミックとして利用して、2人が惹かれ合うもすれ違ってしまう状況を作り上げていた。
このシチュエーションが完成されているだけで、「ファンが求めている新海誠作品」は再現できていると思う。だから、ファン(彼の作品らしさが好きな人)として見に行った僕は、「君の名は。」を多いに楽しめたわけだ。

 

一方でこれまでの新海誠作品と比べて大きく変わった点もあった。これが「君の名は。が商業的にヒットしていて多くの人が良かったと言っている理由だと思ってるのだけれど、物語が終始爽やかだった。登場人物が全員驚くほど前向きで、観ていて気持ちが良い。

今までの作品は、恋愛の焦燥感を描くために過去にとらわれている男がいたり、いつまでも塞ぎこもってる女性がいたり、どこか陰鬱な雰囲気が立ち込めているものが多かった。
「登場人物が抱えている負の思いがあって、それに向き合いながらも希望を抱く」という物語も作品の魅力なのだけれど、どうしても作品が明るい雰囲気にはならない。
「映画なんてみんな楽しい気分になりたくて観てるんだ、どうせならハッピーで明るいほうがいいじゃない」という人もいるだろうし、事実僕だってそういう話のほうが好きだ。
そういう大多数の人に標準を合わせた希望の話を新海監督が作ったことに僕は結構感動してる。しかも彼の持ち味を殺さないまま。
どこかのインタビューで新海監督が「面白い映画を作りたいと思った」と言っていたけれど、まさしく面白い最高のエンタメ作品になってたと思う。

音楽の使い方が上手い

前前前世」が紅白でも歌われるぐらい、世間的なブームとなったけれど、あの曲と共に流れたオープニング映像を見たとき高揚感で鳥肌が立った。

秒速5センチメートル」の「One more time,One more chance」もそうだけど、新海監督は音楽(特に主題歌)に映像をのせるのが上手。
映画を見てて一番幸せな瞬間はやっぱり背筋がぞくっとなるほど気持ちが高鳴るシーンを目の当たりにしたときなんだけど、それを当時劇場で久々に味わえて「新海監督好きだなあ」と感じたのでした。

RADWIMPSという若者に受けそうなバンドに音楽を託したのもヒットの要因の一つだと思う。

ちなみに

これらの大衆受けの要素を綺麗に新海作品に内包させることが出来たのは、プロデューサー、川村元気氏の影響が大きいと勝手に思っている。

lite-ra.com

あまり映画を見るときに「プロデューサー」を意識したことはないのだけれど、新海監督の豹変に初めて「何が要因だったんだろう」と疑問を持ち、結果彼の存在にたどり着いた。

プロデューサーによっても、作品は大きく変化する。映画はチームで作るものなんだなあ、と初めて意識したのも、「君の名は。」でした。

 

(でも、一番好きな作品は「言の葉の庭」なんです。いずれまた、感想を記事に書こうかな。)

 

オススメの映画館の会員カードを3つ紹介する。

人並みの賃金をいただき日々を細々生きるサラリーマンな私は、決して金を多く持っているわけではなく、出来るだけ支出は控えようと日々努力している。

 

私は映画館が好きだ。外界の有象無象を一切切り落とし、作品と私だけの空間に2時間いるのが好き好きでたまらない。家でDVDを見るのとでは話が違う。

 

だが、高い。映画館は高い。

通常1800円。

年間50回映画館に通ったとして、9万円もかかることになる。

 

レンタルDVDショップで借りれば一本100円、新作でも200円。ネットフリックスなど定額サービスに申し込めば、配信されている映画なら月額1000円未満で見放題だ。

 

映画館に通いたくなくなるのもわかる。現代人は金がない。

 

だが、金がないからと言って、趣味を妥協するのは愚かしい。

そこで私はより安く、より多く、映画館に通うための方法を考え抜いた。

で、結局のところ会員カードを作るのが手っ取り早いという結論に、2分ぐらいでたどり着いた。

 

ということで、私が持っている会員カードを3つ紹介したい。

その前に、会員カードを作るハードルをぶっ壊すパートがあるが、最初っから作る気満々の人は読み飛ばしてくれ。

 

 

なぜ、会員カードを作りたがらないのか。

映画館の会員カードを持っていない人も多いだろう。まずは、そんな人たちの会員カードへのハードルをぶっ壊したい。

 

我々は、元を取れるかどうかわからない会員カードの年会費を払うことに抵抗を持つ。財布の中が圧迫されて嫌だ、という人は仕方がない。カードケースを持つようにしてほしい。

 

だが、元を取れるかどうかの心配は、ほとんどの場合杞憂に終わる。

年間何回映画館に通うか人によってまちまちだろうが、私の知っているメジャーな映画館の会員カードなら、最低6回通えば年会費の元が取れる。

しかも、これから私が紹介する会員カードの2/3が年会費は500円以下だ。心理的なハードルは低いはずだ。

 

「どうせ何回も通わないし……」と思っている人。通うから安心しろ。なんだかんだで付き合いで映画館に行く機会などあるし、極端に映画が好きじゃないって人以外なら、年間6本ぐらい見たい映画は公開されるはずだ。

 

「行く映画館に制約出るの嫌だし……。同じ映画館に行くことなんてそうそうないよ」と思っている人。通う映画館だとか、友達といく映画館は自然と絞られるもんだから安心しろ。

恋人や友達と遊びに映画見に行く場所なんて、六本木・東京・渋谷・新宿・池袋ぐらいだろう。で、自分一人で行くにしても、たいていこのエリアになるはずだ。

ここら辺のエリアを網羅している映画館の会員カードを作ればいい。それだけだぜ。

 

この3枚の会員カードがあれば、たいてい事足りる。

私は3枚映画館の会員カードを持っているが、これだけあれば1800円で映画を見ることはまずなくなる。大抵1100円か、無料で映画を楽しむことが出来るようになるのだ(友達が多い人はそうならないかもしれない、付き合いで映画見ることだってあるだろうから)。

 

では、3枚の映画館会員カードを紹介していくぞ。

TOHOシネマズ シネマイレージカード

私がメインで使っているカード。積極的に映画館はTOHOシネマズで見るようにしている。

かなり映画が好きで、年間に何本も見る、見たいという人は、このカードの利用に絞ったほうが良い。

www.tohotheater.jp

詳しくは公式を見てくれればいいのだけれど、基本情報および魅力をまとめると、

 

①入会費500円、2年目以降は300円の更新料がかかるが、6本見れば1本無料になる。

最低6回通うだけで、元が取れる。

 

②六本木・日本橋・新宿・有楽町・渋谷と都内の主要駅付近に大体ある。

⇒大体のメジャーな作品は上記エリアで網羅されているうえ、有楽町にあるシャンテ・スカラ座・みゆき座ではマイナー目の作品も公開されているから、穴がない。出かけたついでとかにも気軽に寄れる。

ちなみに、2020年までに、池袋と日比谷にもTOHOシネマズがオープンするらしい。すげーな。

 

③シネマイレージ制度で、1ヶ月見放題チケットがもらえる。

映画の上映時間ごとに、マイルが溜まっていく制度があり、例えば100分の映画をみると、100マイル貯まるような仕組みになっている。

(これは上記した「6本見れば1本無料」とは別物)

マイルは2年間有効で(詳しくは上記リンクを見てほしいが)、6000マイルでTOHOシネマズで1ヶ月映画が無料見放題のパスがもらえてしまう(六本木とお台場は対応してなかったはず)。

大抵の映画が100分だとして、2年間で60本見れば良いのだ。1年30本。1ヶ月2~3本。映画が好きな人は、十分目指せるレベルだと思う。

 

なお注意しなければいけないのは、

 

◇会員の特典で無料で見た映画については、マイルはたまらない

⇒マイルを貯めると決めたら、無料で見るのはしばらくお預けにしたほうが良い。というのも、6本見たら1本無料というのは、ポイントがたまってそれを交換する仕組みとなっている。その「鑑賞ポイント」の有効期限はないので、1ヶ月無料パスを取得して、マイルがすっからかんになったタイミングで、一気に利用すると良い。

 

◇1ヶ月無料パスは、オンラインチケット購入に対応していないので、窓口で購入する必要がある。

 

ということ。

 

特に私は去年1ヶ月無料パスを交換して、1ヶ月に16回映画館に通うとんでもない無茶をしたが、オンラインチケット購入に対応していないのは非常に不便だった。

なので、無料パスを使う際には、①平日の朝など混み合っていない時間帯に映画館に行く、②休日なら朝一に映画館に行き、一日に見る分の映画チケットを一気に発券してしまう などの工夫が必要だと思う。

SMT Members カード

対象劇場が絞られているので利用しにくいが、利用の仕方が上手ければ常に1100~1200円で映画を見ることが出来る。

そこそこ映画館に行く、かつ新宿ピカデリーが好きな人にオススメ。

 

◇使える場所について

こちらを見てほしいのだが、都心で使える映画館が少ないのがネックだ。

 

しかし、公開作品もかなり多く、劇場も綺麗な新宿ピカデリーで使える上に発行するのに100円しかかからないので、頻繁に新宿に通う人は作っておいて損はしないと思う。

www.smt-cinema.com

ちなみに、TOHOシネマズよりもSMT劇場の方が割引料金で映画を見れる日は多い。TOHOシネマズの1ヶ月無料見放題チケットを狙っていない人で、新宿に通いやすい人はSMTメンバーズカードをメインカードにしたほうが、割安で映画を見れる可能性が高い。

 

◇割引について

www.smt-cinema.com

 

詳細は↑こちらを見て欲しいのだけれど、簡単に言うと。

①6回見たら1回無料(TOHOシネマズと同様)

②1回有料で映画を見ると、リピーター割引でネット予約が1200円

⇒これが強い。映画を見終えた後60日間はリピーター割引を利用できるので、継続的に通い詰めれば1200円で映画を常に見られるということだ。

③誕生日に1000円で映画を見れるクーポンをもらえる。

⇒実質1000円デーが1日増えるってことだね。

※なお、TOHOシネマズが14日に11000円デーを実施しているように、SMTでも20日に1100円デーを実施しているので、年間通じての1100円デーの数はTOHOシネマズよりもSMTの方が多いということになる。

 

場所の制約は多いが、新宿ピカデリーのラインナップを信頼して集中して通うならTOHOシネマズシネマイレージカードよりも安く映画を見れるよ!といったところだろうか。

個人的な印象としては、新宿ピカデリーはアニメ映画を結構漏らさず公開してくれる印象がある(TOHOアニメーションの作品は別だけど)。裏にアニメイトを構えているだけあるな。

TCGメンバーズカード

最後にこれ。TCGメンバーズカード。

テアトルシネマグループ、角川シネマ、シネマートで利用できるカード。

テアトルシネマグループは、前述したTOHOシネマズのような大きな劇場ではやっていないようなマイナー作品をガンガン公開してくれていて、いつもお世話になっている。

「マニアックな作品も見たい!」という人はぜひとも作ってほしいカード。

 

◇使える場所

www.ttcg.jp

こちらに書いてあるが、決して大きな劇場をたくさん持っているわけではないので、当然数も少ない。

しかし、ヒューマントラストシネマ有楽町/ヒューマントラストシネマ渋谷/テアトル新宿/シネ・リーブル池袋と山手線の主要駅を押さえた場所に満遍なく劇場が配置されているので、使える機会は多いと思う。

 

ラインナップは劇場のHPで見ていただきたいのだが、興行収入ランキングTOP10に入らないような作品も数多く公開されており、映画好きの心をくすぐってくる。中高どっぷりオタクをしていた頃には、シネ・リーブル池袋のアニメ映画のラインナップの多さに大変お世話になっていた。

 

◇特典について

TCGメンバーズカードが最も使い勝手が良く、分かりやすい会員カードである

ポイントだとかなんだとかという煩わしい機能は一切ない。ただの割引カードである。

①会員カードを持っているだけで1300円で映画を見れる。

⇒無条件で、常時500円引き状態。お得。

②火曜日と金曜日が1000円デーになる。

⇒ちなみに、メンバーカードを持っていなくても、毎週水曜日は1100円である。使い勝手が良すぎる。

③年会費¥1,000だが、発行すると『¥1,000』で映画を見れる優待券をもらえる。なお、この優待券は発行したその場で使うことが可能。

⇒年会費が1000円と高いのだが、仮にその場で1800円払って映画を見ようとしていた場合、総額200円の損で映画1本と会員カードを作ることが出来る。

1回以上TCGメンバーズカードを使える劇場に足を運べば、その場の200円の損など取り戻せるだろうから、どうせ1800円で見る予定だったのであれば、その場でカードを作った方が得だ。

 

今回のオチ

以上、映画館の会員カードのオススメでした。

書き終えて気付いたことがある。

3つとりあえず紹介したんだけど、他に映画館の会員カードってあるのかな・・・?

なかったら、とりあえず全部持っとけってことだよね?だとしたらすごく頭の悪い宣伝をしているような気が・・・。

あえて、ググらないままこの記事を〆させてもらいます。