定時後に映画館

仕事の片手間に映画の話をします。

【New Acoustic Camp 2017 / NICO Touches the Walls】すげー近くで見れたので感想。

newacousticcamp.com

 

参加してきた。久々のフェスである。

「New Acoustic Camp(=NAC)」とは、簡単に言うとキャンプをしながらフェスを楽しめるイベント。

僕はキャンプなど小学生以来一度もしたことがなかったし、フェス自体にもあまり参加しない(特定のアーティストのワンマンにばかリ足を運ぶ)。だからこそ、かなりレアな体験ができて楽しかったのだが、全体的な話はまたいずれすることとして。

 

この記事ではNICOもといACOのステージがどんなもんだったかについてのみ言及する。

なぜなら、僕はNICOが好きだからだ。

 

ステージについて

TIME TABLE | New Acoustic Camp 2017 | ニューアコ2017

yonderというステージで12:55から公演というスケジュール。

12:45~音出しのリハーサルのようなものをやっていたが、ちょっとだけ聞き逃してしまった。

 

なお、yonderというステージはこんな感じである。

f:id:midoumairu:20170918105129j:plain

↑久々の写真投稿。(一般の方々の顔をつぶすために、ペイントで編集をしているぞ。これがサムネになると思うとセンスのなさが残念だ)

 

12:30ぐらいに撮影したので、まだ待機している人は少ないが、結局僕もこの写真に写っている人々のすぐ後ろらへんで見られた。何度もNICOのライブには参加しているが、こんなに近くで見られたのは初めて。

NACは土日の2日構成で、群馬県で行われているのだが、初日の12:55にテントを張った状態でこの場に集まれる人が少なかったから、このような恵まれた環境でライブを見られたのだと思う。

僕らは、前日の深夜に出発し、早朝には現地についていたので、ある程度余裕を持って集合出来たわけだ。

 

ちなみに、雨は奇跡的に降っていなかった。台風、よく避けてくれた。

 

セトリとかメンバーの感じについて

今回も、NICOの4人+ 浅野尚志さんという構成。

皆赤いバンダナをお揃いでつけててキャンプっぽい服装だった。

midoumairu.hatenablog.com

↑前回見に行ったライブの記事。Fighting NICO以降、ずっと浅野さんがサポートメンバーとして入ってるのかもしれない。

 

ちなみに、「New 【Acoustic】 Camp 2017」なだけあって、アコースティック編成だった。ACO Touches the Wallsの復活である。

 

ちなみにセトリは記憶が正しければこんな感じ。

 

■リハーサル
エーキューライセンス
ブギウギルティ(instrumental)

 

上記2曲はリハの音出しなので、当然ながらフル演奏はしていない。

途中から参加したので、エーキューライセンスの前になんか演奏していた可能性はある。

 

■本番
手をたたけ
ニワカ雨ニモ負 ケズ
Broken Youth
ストラト

~ちょっと長めなMC~
THE BUNGY
マシ・マシ
天地ガエシ

 

本番は40~50分ぐらい。THE BUNGYの最後に全員でドラム周りで打楽器叩く演出があり、そのまま「マシ・マシ」に繋がる流れ。尺はTHE BUNGYが一番長かったかな。

MCでは「ACO」としてNACに初参戦出来たことが嬉しいと言っていた。「Acousticでありながらも、ロックなバンドを目指している」というMCからの、THE BUNGYの盛り上がりは流石。

 

雑感

全体的にノリやすい、手拍子がしやすい曲(特に「手をたたけ」と「マシ・マシ」は会場が大分乗っていた)を集めた印象。演奏した曲でスローテンポ気味だったのは、「Broken Youth」「ストラト」ぐらいだったかな。フェスってこともあるだろうけれど、彼らを知らない人も多いわけで、そういう人々がちゃんと乗りやすい演奏の仕方、選曲をしていたと思う。

 

特に「手をたたけ」は、原曲ベースだと手拍子のタイミングが初見ではかなり難しい。しかし今回はかなりアレンジを加えていて(イントロを聴いただけでは「手をたたけ」だと気付けなかった)、ただ同じリズムで手拍子をしているだけでのれる曲調になっていた。なんというか・・・抑揚が少なめでメロからサビも流れるような感じ?

・・・僕の文章力じゃ魅力が伝えられない。くそう。

 

「THE BUNGY」と「天地ガエシ」で古村さんがバンジョーを浅野さんがバイオリンを使っていて、カントリーチックになっていた。

天地ガエシ」はFighting NICOで既に威力を見せつけられていたけれど、THE BUNGYについては原曲とかなりかけ離れたアレンジになっていて新鮮な気分で聴けた。ACOおなじみの全員でパーカッションパートもメンバー全員楽しそうで、見ていて幸せな気分になったぞ。

 

フェスでNICOのライブに参戦するのはおそらく初めてけど、キャンプフェスというある程度のハードルの高さのおかげで前の方で見れた上に、大自然に囲まれたステージという特別な環境でライブを聴けたプレミアム体験でした。

 

 

 

【ワンダーウーマン】戦局を一人で変えるバランスブレイカー(感想:ややネタバレ)

wwws.warnerbros.co.jp

 

見てきた。ヒーローのクロスオーバーものはやっぱり燃えるということで、DCコミックの方も「マン・オブ・スティール」から順に見ている。

で、少々遅めだけれど、「ワンダーウーマン」も見てきましたよ、という話。

 

話の流れとグッと来たポイントを説明していくぞ。

 

そもそも・・・「ワンダーウーマン」って?

「DCエクステンデッド・ユニバース」(DCコミックヒーローのクロスオーバー企画)では既に「マン・オブ・スティール」、「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」、「スーサイド・スクワッド」が公開されており、これら3作の時系列は公開順となっていたが、「ワンダーウーマン」はこれら3作よりも時系列はかなり昔の話。

wikiのあらすじを読むと、どうやら第一次世界大戦中の話らしい。

 

ワンダーウーマン」はダイアナの幼少期から、この世界を訪れ(元々女性だけが暮らす外界から閉ざされた島で暮らしていた)、戦争を終結させ、ヒーローになるまでの過程を描いた作品。「マン・オブ・スティール」から続く映画の流れの続編というよりは、登場人物を掘り下げるための番外編と考えてもいいかもしれない。

なので、11月に公開を控えている「ジャスティス・リーグ」は、「ワンダーウーマン」を見なくても雰囲気で楽しめるはずだ。「ワンダーウーマン」を見ていない人も安心してほしい。

 

あらすじ

例によってwikiがネタバレあらすじ、公式が一般的にあらすじと呼ばれているあらすじを担当しているので、公式の方のあらすじだけ記載しておく。

ネタバレ見たい人は以下のリンクからどうぞ。

ワンダーウーマン (映画) - Wikipedia

 

①ダイアナ幼少期。彼女は女性だけが住む外界から閉ざされた島の王女。リトル・ダイアナは闘うことが大好き。戦闘の訓練をアンティオペおばさんにしてもらいすくすく成長。

②時は経ち、ダイアナは立派な女性に(ここから女優がガル・ガドットにチェンジ)。ある日、イケメン(名はクリス)が島の近海に飛行機ごと落下してくる。クリスを助けたのは良いが、ついでに敵が攻めてくる。クリスの助けもあって、どうにか撃退。

③クリスから外界で戦争が起きていることを知らされたダイアナ。そもそもダイアナ達の使命は「戦いの神アレス」が世界を滅ぼすのを防ぐこと(ごめん、ちょっとここ曖昧)。ダイアナは「きっとアレスの仕業よ!奴を叩くわ!そして外の戦争をとめてくる!」と奮起して、クリスと一緒に外の世界に旅立っていきました。

 

というのが公式に記載されている大体の流れ。

 

序盤にダイアナや彼女らの一族(アマゾン族)がどのような使命を持って生まれてきたのかの説明があるのだけれど、よく僕にはわからなかった。

とにかく分かったのは、

①人間ではない、超人(バットマン寄りではない)

 →まぁこれは「バットマンVSスーパーマン」を見てれば明らかか。

②神々の闘いの末に生まれた種族。再び闘いが起きないようにするのが使命。

③闘いの元凶は「アレス」にある。

 

ということである。まぁこれだけざっくり分かっていれば、問題ないだろう。

 

ダイアナの正義感がどのように培われたのかがよく分かる映画

最近のヒーローものはすごいなーっと思っていて、とりあえず戦闘をやってかっこよく見せておけばよいという次元に留まらない。

ダイアナは「自らの信念を貫く」「自分が正義だと思ったことなら何でもやる」「犠牲を出すなんて許せない」といういわゆる小学校の女の子学級委員長的な幼稚な正義感の持ち主だったのだけれど、戦争のリアルに触れること、そして一人の兵士としてしか闘えないと分かっていても妥協しながら世界を正しく導こうとするクリスとの関わりの中で、「この世界」で本当に必要な正義感というのを身に着けていく。

人間に失望することもあったけれど、最後には「愛」に目覚めるという女性らしいヒーローの誕生の物語だ。

 

バットマンVSスーパーマン」の時には既に大人の気品あるヒーローとなっていたダイアナではあったが、そのバランスの良い慈愛に満ちた正義感を身に着けるまでの過程が丁寧に描かれている。

 

戦争という人が次々と死んでいくリアルな環境で、教科書通りの正義感が通用しないっていうのは割と描かれるテーマだけれど、それを超人が主人公の映画でやると重みが違ってくる。

ワンダーウーマンでもどうにもできないのか」的なね。

 

戦闘もなかなか良い(ここから少しネタバレ)

まぁこの映画ではだいたい3回ほど、ダイアナの戦闘を楽しめる。

 

①戦地にて、重火器を持った敵兵士に一人で突っ込んでいく無双的戦闘

②ドーピングでダイアナ程度の力を手に入れた敵とのタイマン

③アレスとの人間の域を超越した神々の闘い(イメージは「バットマンVSスーパーマンドゥームズデイ戦に近い)

 

まぁ流石ヒーロー映画といったところで、ヒューマンドラマもしっかりやりながら、戦闘についてもパターンを複数用意していてぬかりない。

②タイマンはすぐに終わってしまい(敵が噛ませ犬)、③神々の闘いはアクションというよりはスケールの大きい映像技術の見せ場となっている(ドゥームズデイ戦よりもバットマンとスーパーマンの戦闘の方が見てて面白かったのと理屈は一緒だ)ので、①戦地での無双戦闘が一番の見どころかと思う。

 

状況としては硬直状態となっている戦場にダイアナが突っ込んでいき、その後に味方側の兵士が続き、戦局が変わるというもの。その後訪れた町の建物の屋内でも重火器を持っている兵士相手に無双を繰り広げる。

 

ダイアナの装備は剣とロープと盾。盾一枚でガトリング砲どころか大砲を弾き、近接したところをロープと剣でなぎ倒すという戦闘スタイル。大勢をものともしない無双感が、ダイアナの超人っぷりを演出している。

ところどころ映像をスローにして戦闘に臨場感を与えているところは上手い。しかし、人間離れしたアクション(人間にはあり得ない凄い跳躍をするとか)はちょっと違和感があるのでなんだか笑ってしまう。まぁそのギャップも楽しんでほしいところだ。

 

余談

エンドロール後の映像は特になかったので、ご自由にご退席を。

 

ところで、この記事を書くにあたって、今後の「DCエクステンデッド・ユニバース」の作品を確認してたんだけど、フラッシュとバットマンの単独映画って予定されてないんだな。特にバットマンジョーカーとの決着をつけるべきだろ。

もう一回ハーレー・クインちゃんを劇場でみたいんだけどなあ。

 

 

 

【トリガール!】史上最カワオタサーの姫な土屋太鳳ちゃん(感想:ネタバレなし)

夏が終わってしまう。

映画に限らず創作の良いところは日常から失われていくものを補ってくれるところにある。

 

私は夏っぽい映画が見たかった。

 

恋!!!

海とか空とか、広がりのある青色!!!

熱血な感じ!!!

 

何となく、夏といったらこういう映画なのだ。

わかってくれるかい?わかってくれるよな。

 

というわけで、見てきたぜ「トリガール!

torigirl-movie.com

 

1人で‼チェックシャツで‼メガネで‼

「空飛ぶ青春ラブコメ」な「トリガール!」を独りで!

 

見終わった僕は、もう立派な太鳳ちゃんを囲むオタサーの一員である。別にファンではなかったが、もうすでにファンである。

ブコメを一人で見に行くハードルを跳び超えて、あるいは飛び超えて!見てきた甲斐があったぞ。しっかり「夏」な映画だった。

 

というわけで、Netflix特別お題「夏」に乗っかって、「トリガール!」の感想を書いていくぞ。

ポイントは、「完璧なラブコメ」と「頭空っぽにしてみるには勿体ない熱血部活もの要素」だ。

 

あらすじ

公式サイトがしっかりしてて、コピペ引用が出来ないから、ざっくりと書くぞ。詳細のは公式のリンクから見てくれ。

 

①大学1年生の鳥山ゆきな(土屋太鳳)は人力飛行サークル(TV番組の「鳥人間コンテスト」に出るあれだ)の圭先輩(第一のイケメン・高杉真宙)に一目惚れし、パイロット班に入会。

②圭先輩と人力飛行機で飛ぶことを目標にトレーニングを積むが、坂場先輩(第二のイケメン・間宮祥太朗)の圧倒的な力を前に、本年度のパイロット候補から降ろされる。

③ふてくされるゆきな。しかしテストフライトで圭先輩がケガをする。結果、坂場先輩とゆきなが一緒に飛ぶことに。犬猿の仲な坂場先輩とゆきな。果たして本番、しっかりと飛ぶことが出来るのか!?

 

的な感じである。

ブコメは「きゅん♡」しなきゃいけない

24歳男性である私も、ラブコメのメインターゲットであろう若年層女子とおそらく同じ思考を持ち合わせている。

 

ブコメでは、イケメンと美女の幸せな恋愛を見たい。

重たくない、軽快な恋愛が見たい!!

 

「きゅん♡」な恋愛と、へへ、とちょっと笑ってしまうようなギャグ。

まぁ究極これさえあれば楽しめるのだ。

 

トリガール!」はどうか。

完璧だった。

 

まずは、イケメン美女の恋愛について。

 

あらすじを見る限り、ゆきなが圭先輩と坂場先輩の間で揺れ動く~的なのを想像すると思うが、実はそうでもない。

爽やかメガネイケメンである圭先輩は確かにゆきなが入部したきっかけであり、憧れの存在・かつ部の中心人物として君臨し続けるが、やがてゆきなとの接点は薄くなっていく。そもそも圭先輩はゆきなを女性としては見ていない。

 

むしろ、本作のきゅん要素はワイルドイケメンなのに子犬のような精神を持ち合わせた間宮祥太朗演じる坂場先輩との絡みにある。

ゆきなも負けず嫌いで快活な性格をしているだけあって、「狂犬」とまで言われている坂場先輩との相性は最悪。常に喧嘩をしているような仲なのだけれど、一緒にトレーニングを積んでいく中、2人の仲に変化が訪れ・・・?的な「友達以上恋人未満」を楽しめるのである!!!!

 

なお、ゆきなと坂場先輩のこの絡みは男女両者をきゅんさせることが出来る完璧なカップリングであると認識している。

◇僕みたいな弱小メンタルを持ち合わせた男性からすると、快活なゆきな(土屋太鳳ちゃん)みたいな後輩が可愛くてしょうがない。

◇見た目ワイルドでイケメン、しかし母性本能をくすぐるようなメンタルの弱さと、ガサツに見えてちゃんと後輩を思いやれる優しさを持ちあわせた坂場先輩(間宮祥太朗氏)が嫌いな女子がいるわけがない。

 

ブコメを若い女性が楽しむものと思っている男性諸君。

なめてはいけない。ラブコメを、そして土屋太鳳ちゃんを。

女性の皆さん。間宮祥太朗がイケメンだぞ。もうそれだけで見ているだけで幸せだぞ。

 

とにかく、ゆきなと坂場先輩のやりとりが最高にきゅん♡なのだ。

ちなみにちゃんと2人の関係は物語のクライマックス、コンテスト本番の高揚感の中決着がつくぞ。ここも見どころなのだ。

 

また、理系が大半のサークル・大学を舞台とし、脇を固める大量のオタクっぽい男子が常に笑いを生み出すという盤石な環境の下イケメン美女が恋愛に興じているので、「コメディ」要素も抜かりない。

ちなみに坂場先輩は正真正銘のサブカル好きなオタクなので、それもそれで見ていて面白い(彼が聴いていた「secret base ~君がくれたもの~」はちゃんと「あの花」仕様になっていたはず。芸が細かい)。

 

それだけでなく、そこそこの頻度でナダルが出現し、例の話し方で説教を噛ます。彼は話しているだけで面白いから卑怯だ。

かつてメガネとチェックシャツを基本装備としていた私は、「こんなオールドタイプなオタクいじりやめろよ」と「オタクが美少女の笑顔を生み出している」という二つの感情の間を揺れ動いていたが、本作のラストシーン、コンテスト本番のサークルの一体感を見たら、もはやそんなことはどうでもよくなる。オタク万歳なのだ。熱く笑えるオタク、最高だぜ。

 

王道の部活ものとしても機能しているトリガール!

まぁラブコメとしては100点なのだが、ちゃんと青春スポーツ部活ものらしさがちゃんとあるのがいいところ。設定として人力飛行サークルに所属していることをしっかりと活かせている。

 

「人力飛行サークル」には機体を作るための班がいくつも存在し、全員が協力して一つの飛行機を作りあげ、その機体にパイロットが乗りコンテストに挑む。チームとして一つの目標に突き進む熱さがこの作品にはしっかりとあった。

準備期間のチーム同士の摩擦や一体感を描けているからこそ、ラストシーンの本番フライトが映える。ラブコメ要因としては大きな役割を持てなった圭先輩も、チームをまとめる中心人物として大きな役割を持てていた。

特にコンテスト中、飛行機に並走する形で船の上に圭先輩が乗っかっているのだが(フライトは琵琶湖の上空で行われる)、彼が必死にパイロット2人を応援する姿に感動して泣きそうになってしまった。お前パイロットとして飛びたかったのに・・・いいやつだなあ・・・って。

 

あとはゆきなと坂場先輩が行うトレーニングは基本的に自転車こぎだから、こう・・・絵として映えるよね。風になっている感じ?スピード感?スポーツっぽい感じがいいよ。本番のフライトも、広大な湖の上空を2人で飛ぶわけだからね。トレーニングも本番も最高。

いつもじゃれてるゆきなと坂場先輩だけど、トレーニングの時は坂場先輩が真面目になってゆきなに愛の鞭を振るう感じもナイスきゅん要素だったよ。

 

まとめ

◇太鳳ちゃんが可愛い。間宮祥太朗がイケメン。

◇ちゃんと「部活」してる

◇ラストのフライトシーンにラブコメ的、青春部活的クライマックスが重なっているから、かなり熱い。

 

こんな感じの映画だった。映画館で見たほうが高揚感は味わえるかもしれないぞ。劇場に急げ!

 

ちなみに

実は 原作の中村航さんが大好きなので見に行ったんです。こちらも読んでみると面白いかも。

トリガール! (角川文庫)

トリガール! (角川文庫)

 

 

以上。夏の終わりにチェックシャツな私からお送りしました。

 

一番好きな映画は?と聞かれたときに、答える3本

社交界にてだいたい初対面の人同士で交わされる話題といったら、「趣味は何ですか?」である。

 他に語るべき趣味もないから、私は映画を趣味と答えている。

すると、大抵は「今までで一番おすすめの映画は?」と訊かれることになる。

学生の時には一番など意識したことなく、「うーん」と唸っている間に相手に愛想をつかされてしまうということが数多くあった。そもそも母数が多すぎて一番など決められない。

 

しかし、社会人となってそういったロスが許されなくなってしまった。先輩に「映画が好きなら、ちゃんと答えられるようにしておきなよ」と注意された。もっともである。趣味に対して、いやあらゆる事象に対して、私は怠慢すぎるのだ。

 

そこで、私はどうにかこうにか膨大な作品群の中からベスト3を決めることにした。

その3つの作品の魅力と、なぜベスト3として他者に紹介するのかを書いていくぞ。

 

3本目、「アーティスト」

アーティスト (字幕版)
 

 2011年の映画。アカデミー賞作品賞を受賞しているし、ご存知の方も多いかと思う。

サイレント映画からトーキー映画へ移り変わっていく1927年~1932年のハリウッドを舞台としており、サイレント映画のスターだった主人公が没落していく一方で、彼のファンだった新人の女優であるヒロインがトーキー映画のスターに上り詰めていくという映画。

以下動画見ていただけると分かるのだけれど、時代性を反映してサイレント映画かつ白黒の映画となっている。


映画『アーティスト』TVスポット

 

なぜ、オススメするのかというと

◇2011年公開で白黒かつサイレントってだけで興味を持つ人が多い。

◇話が分かりやすく、ちゃんとハッピーエンド。脚本が良い。

◇オチが最高。

 

サイレント映画時代のスターの主人公が、ヒロインに夢を与えたように、物語の後半でスターに上り詰めたヒロインが没落した主人公に手を差し伸べ、最終的には2人にしかできない形で居場所を取り戻す、という話の流れが美しくて好き。

特にオチはサイレントだからこそ!白黒だったからこそ!な演出で膝を打ってしまった。

2本目、「スティング」

スティング (字幕版)

スティング (字幕版)

 

1973年の映画。wikiの説明がとてもよかったので、これは引用してしまう。

1936年のシカゴを舞台に詐欺で日銭を稼ぐ1人の若者が、親同然の師匠を殺害したギャングに復讐するために伝説的な賭博師と協力し、得意のイカサマで相手組織を徐々に追い詰めていく様を軽快に描いたコメディ映画。

 

なぜ好きかというと、

◇主演の二人、ポール・ニューマンロバート・レッドフォードがカッコいい。二人がコンビとして活躍している様を見ているだけで心が躍る

◇テーマ曲が好き。「The Entertainer」聞いたことがあるのでは?


The Sting Theme (Joplin - The Entertainer)

◇詐欺を働くシーンの高揚感と、終始騙されている感覚。

カードで騙すシーンや大がかりな競馬場の詐欺など、自らがギャンブルに興じているような高揚感が味わえる。また、最後まで主演の二人に騙されている感覚が良い。オチで「こういうことだったの!?」となるはず。

 

3本目、「LIFE!」

 こちらはまだオフィシャルサイトがあった。映画のサイトはクローズされているけど、DVDの紹介だけされている。

映画『LIFE!/ライフ』オフィシャルサイト

 

3本目は結構気分で変えたりしているけれど、今は「LIFE!」と答えている。裏方的な仕事をしているから、共感してしまうのだ。

あらすじはこちら(LIFE! : 作品情報 - 映画.com)を見ると分かりやすいが・・・。

「LIFE」という雑誌の最終号の表紙の写真をなくしてしまった写真管理部の所属の主人公が、写真家を追って世界を旅する話。

ナイトミュージアム主演で有名なベン・スティラーが監督および主演をしている。

 

何が好きかって言うと。

◇仕事頑張ろうって気持ちになれる。

→LIFE誌最終号の表紙の写真が何だったか、楽しみにしてほしい。このオチが大好き。

◇世界中旅する映像が綺麗。冒険ものはやっぱりワクワクする。

◇旅をする前に不甲斐なかった主人公に共感できる。

→まぁ・・・私もこんな感じの人間なのだ。

 

 

てな感じで3本いつもあげているんだけど・・・。有名だと思うんだよね、どれも。

 

しかし、だいたいは知らないって答えられる。なぜだ。もっと盛り上がると思っていたのに。

 

だから最近は

 これと

 

これと(君の名は。よりこっちの方が好きだったので、ここは妥協できなかった)

 

これ

アラジン (字幕版)

アラジン (字幕版)

 

 

って答えてる。まぁ、嘘じゃないしね。全部大好きな作品だよ。

ただ、「映画好きなのにこういうメジャーなのあげる?」って声が怖いよ。

 

 

もう映画が趣味って言わないほうが良いのかもしれないね!

全ての映画好きに幸あれ!!!!

 

【オリエント急行殺人事件 (小説と1974版映画)】映像にする価値(感想:ネタバレあり)

 


映画『オリエント急行殺人事件』予告B

 

最近映画を見ると、いつも予告がやっていて気になっていた。

 

エルキュール・ポアロ(ケネス・ブラナー)が渋いおじさんでかっこいいなあって思っていたら、この人ポアロ役だけじゃなくて監督も兼任してるんだね。てか「マイティ・ソー」の監督かよ、見なきゃ!

 

って感じで。

www.foxmovies-jp.com

↑ちなみに「オリエント急行殺人事件」(2017)は、12月8日公開とのこと。

 

 

せっかくミステリの名作が原作の作品なのだから、ちゃんと読んでおこうと思って、本を手に取った。

 

オリエント急行殺人事件 (古典新訳文庫)

オリエント急行殺人事件 (古典新訳文庫)

 

 ↑これです。

 

僕はミステリが好きなのだけれど、海外文学に弱い。特に「オリエント急行殺人事件」のように、登場人物が多く全員名前がカタカナ(当たり前だ)だと人の判別が難しい。読んでいるのだが、内容が滑って頭に入ってこなくて困った。

しかし、どうにか読破したわけだ。オチもトリックも名探偵ポアロ氏が言っていたことを足りない頭で必死に咀嚼した。

 

しかしそれにしてもイメージが出来ない。じゃあ、せっかくだし実写映画を見てみよう。

というわけで、「オリエント急行殺人事件 (1974)」にたどり着いたわけだ。

 

もう「オリエント急行殺人事件(2017)」への準備は万全である。

まずは小説の感想を、最後のほうに映画(1974)の感想を書きたい。

あとは、最後に2017年版への期待をちょっとだけ。

 

この手の推理小説の記事については「ネタバレが見たくて読みに来たよ!」という方が非常に多いと思うので、泣く泣く解決篇のネタバレもしておくことにする。推理小説の感想にネタバレ書くのあまり好きじゃないんだけどね。

 

作品情報

僕は知らなかったのだけれど、「オリエント急行殺人事件」は「エルキュール・ポアロシリーズ」の9作目とのこと。

つまり、いきなり「オリエント急行殺人事件」を読むよりは、ポアロシリーズを1から読んでいった方が、少なくとも主人公についての理解は深まった状態で作品を楽しめるわけだ。

しかし安心してほしい。僕はポアロシリーズを1作も読んだことなかったが、内容がわからないということはなかった。一つの独立した作品として楽しむことが出来る。

 

ざっくりとしたあらすじは、「オリエント急行の殺人 - Wikipedia」を見てくださいと言った感じなのだけれど。

ポイントは、

◇探偵役はポアロ・彼の友人のブーク(ブック?)・コンスタンチン医師。

◇事件が起きたのはオリエント急行という寝台列車の一等客席。

◇雪の影響で線路上で立ち往生しているところ、ラチェットという人物が殺害される。

◇死因は刺殺。

◇殺害されたラチェットはアメリカで起きた幼女誘拐事件の犯人だった。

◇車両の行き来、列車からの乗降は事件発生時には不可能と判断される。容疑者は12人。

といったところだろうか。

 

その解決篇が特異であることから、「オリエント急行殺人事件」は有名な作品となったと言われているけれど、クローズド・サークル下での事件というのがその特異性を生み出している。

全くオチを知らずに読みだしたけれど、「なるほどこれは面白いなあ」と確かになった。

 

解決篇について(ネタバレ)

12人の証言をかみ合わせても、どうしても一人の犯人が浮かんでこない。

そこで、ポアロは2つの解を示す。

 

①第三者による殺人

前提をぶっ壊してるじゃないか!と僕もブーク氏同様に憤慨したのだけれど、時間のトリックでその前提をぶっ壊しており、大まかには矛盾はない。

 

しかし一緒に操作をしていたワトソン的な助手を務めたブーク氏が憤慨。

そこで、第2の解が出てくる。

 

②容疑者12名全員による共犯

捜査を進めるにつれて、全員被害者のラチェットに関わりがあり、彼に何らかの恨みを持っていることが判明。

順に12名が1回ずつ睡眠薬で眠っているラチェットを刺したというのがポアロの出した答え

全員が全員をかばっているから、特定の人物が犯人として浮かばなかったというわけ。

 

解決篇でポアロは2通りの解を示すのだけれど、オリエント急行を運営する会社の重役であるブークが①を採用すると決定したところで本作は終了。犯人12名は罪に問われずに済むのであろう。

 

解は二つともユニークなものだ。推理小説を読んでいる我々の盲点を突いている(容疑者全員が犯人/前提条件をひっくり返す)。それが1930年代に生まれたというのが一番の驚きだ。

 

映像化しても映えるわけ

この作品はポアロ氏がアクロバティックなアクションを繰り広げるわけではなく、単に事件が発生してから順に12名の取り調べを進めていき、謎を解決するというだけのものである。

 

推理小説なのだから、当たり前なのだが、現在のエンタメめいた推理小説と比べたら、ずいぶんと動きが少ない。

被害者死亡⇒取り調べ(ほぼ会話のやりとりだけ)⇒解決篇

なので、これは映像映えするのだろうか?と原作読了後はちょっとだけ不安になった。

 

まぁしかし、映画の方も見てみたけれど、しっかりと面白い。

ちゃんと12名の容疑者一人一人のキャラクターが立っており、それぞれにラチェットを中心としたドラマがあるからだろう。

 

原作で読んでいて気になったのが、かなり心理的な分析するアプローチが多かったこと。この人なら、こういう取り調べの仕方が良い、とか。あんな人が、殺人を犯すわけがない、とか。そういった会話がかなりの割合を占めている。だから自然と登場人物一人一人の掘り下げが出来ており、ヒューマンドラマとして成り立っているのだろう。

 

そして、名探偵ポアロ氏のキャラクターが濃い。鼻持ちならない、と言われているがその通りで、挑発はするわ自由だわで主役にするにはもってこいである。その相棒ブーク氏も一々彼の言動に反応しては物語を盛り上げてくれていてとてもよい仕事をしている。

 

動きはないにしても、人の感情を描写してしっかりと面白い作品に仕上げているのは流石名作家といったところだろうか。

 

映画版(1974)の話

映画版は基本的には原作に忠実であるが、やはり話の流れが分かりやすい。取り調べ中の細かい要素をそぎ落として、解決篇に一気に説明しきっている部分もあり、視聴者が混乱しないような配慮が出来ていた。

あとはラチェットが起こした誘拐事件を冒頭にひとしきり説明してしまっている(当然犯人がラチェットなのは伏せられているが)。これも物語がスムーズに頭に入るような丁寧な工夫だったと思う。

 

原作は結構重たいので、映画版を見てから原作を読むという順番の方が、推理小説初心者には安心かもしれない。

 

しかし、必要以上にポアロ氏の鼻持ちならない特徴が助長されており、決してポアロはかっこいい名探偵ではなく、「推理が出来る変人」のように描かれているのに注意してほしい。見た目もずんぐりむっくりだ。

2017版のポアロとはかけ離れているが、まぁ原作に近しいのはもしかしたら1974年版のポアロなのかもしれない。

 

ちなみに1974年版のポアロを演じたのはアルバート・フィニー

オードリーヘップバーン主演の「いつも2人で」にも出演。「いつも2人で」ではなかなかのイケメンだったのだが、こんな演技もできるのかと驚かされた(公開年は「いつも2人で」の方が7年ほど早い)。

 

映画版(2017年)への期待

http://www.foxmovies-jp.com/orient-movie/character.html

全く新しいエンターテイメントに生まれ変わる、そうだ。

 

素晴らしいキャストがそろっているので(ラチェット役がジョニー・デップなのは最高だな)、彼らの演技が楽しみでしょうがないが・・・

 

シナリオは変えなくて、いいと思うぞ?

 

 

【ベイビー・ドライバー】ミュージックとカーアクションとイケメン美女で殴りつけてくる作品(感想:ネタバレなし)

www.babydriver.jp

 

見てきた。

私は洋楽に疎い。

クルマなんて、よくわからない。カーアクションものなんてあまり見ない。

 

なぜ見たか。

公式サイトを見てほしい。

 

これぞカーチェイス版『ラ・ラ・ランド

 

・・・適当過ぎてビックリした。こんな紹介の仕方があるのか。

確かに「ベイビー・ドライバー」は大々的なプロモーションが行われている作品ではないが、大ヒット作品に乗っかるにしてもちょっとおかしいだろうこれは。

 

というわけで、洋楽もカーアクションもあまり知らない僕ではあるが、見に行くことにしたわけだ。ラ・ラ・ランドが好きだったから、「こんなんラ・ラ・ランドじゃねえよ!」と言ってやりたくて。ブログで、言ってやりたくて!!!

 

というわけで、「こんなんラ・ラ・ランドじゃねえよ!」って一言を薄く引き伸ばした感想を書いていくぞ。

 

カーチェイス版『ラ・ラ・ランド』ではない

結論から行こう。

 

ラ・ラ・ランドじゃねえよ!」

↑久々に文字の大きさ変える機能を使えて、楽しい。

 

ラ・ラ・ランド」じゃない。あれはミュージカル映画としての側面があるが、音楽の力で万人に楽しんでもらえるようになった、ふかーいヒューマンドラマだったと思っている(この感想があさーい感じ出てるが許してほしい。)。

 

midoumairu.hatenablog.com

 ↑まぁこんな映画だった。

 

ベイビー・ドライバー」はそんな難しいことを言っているわけじゃない。夢を叶えるための恋人と別れ。夢を実現させたかったはずなのに、本来とは違った道を歩んでしまっている葛藤。そんなものは一切ない。

 

ラ・ラ・ランド」なんて言い方をしてしまった公式に、僕は憤慨している。

 

なぜなら、「ラ・ラ・ランド」とは全く違ったベクトルで、圧倒的に面白かったからだ。

 

魅力の伝え方が大いに間違えているのだ。

 

頭を使わなくても楽しめる最高の映画

面白い映画にも種類がある。

後腐れなく、感想が「面白かった」で済む、頭空っぽにして、ストレスなく楽しめる映画。

心に染みるが、見るのに多少精神力を使う深い映画。

 

ラ・ラ・ランド」は後者に近そうではあるが、前者的な要素を軽快な音楽で補てんして見やすくなっていたのが、なかなかの評価ポイントだと僕は勝手に思っているのだけれど・・・。

 

ベイビー・ドライバー」は圧倒的に前者だ。

「面白かった!最高だった!!」とひたすら頭の中で熱いシーンを反芻しながら、火照った身体で劇場を後にし、翌日には細かいストーリーはまぁどうでもよくなるが、とりあえずもう一度見たくてしょうがなくなる映画である。

 

音楽とカーアクションで殴りつけてくるのである。ブログを書こうなんて下らない余念を消し飛ばしてくれるほどの圧倒的なアクションで、頭を空っぽにしてくれるのである。

それでいて主人公とヒロインがイケメン&美女なのだから、完璧だ。

 

そういう映画なんだ。ただ、ミュージックに乗っけたカーアクションがカッコよくて最高な映画なんだ。僕の文章力ではこれ以上の表現は出来ない。

 

もう動画を見てくれ。


映画『ベイビー・ドライバー』特別映像【Driven By Music】


映画『ベイビー・ドライバー』予告編

 

とは言ったものの、オススメさせてほしい。

一応映画の感想を書くブログなので、「最高だぜ!」で済まされるとは思っていない。

何が良かったか、のディテールを一応書いておく。

 

特別映像でもキャストの方々が言っていたが、この映画の中心は音楽だ。

主人公が常日頃からイヤホンをつけているキャラクターなので、彼は常に音楽を背景に行動することになる。上映中、常に何かしらの音楽が流れている、と言っても過言ではない。

そりゃ物語の起伏をつけるためにアクシデントは起きるわけで、音楽が流れていないシーンはあるわけだが、主人公がドライバーとしての能力を覚醒させるためには彼が気に入った音楽を再生する必要があるので、必ず見どころとなるシーンには音楽が流れており、その音楽の抑揚にあわせ、アクションの見どころが展開されていく。

ちなみにその音楽というのも、当然ながらバックミュージック的な扱いではなく、登場人物が聴いている音楽という扱いだ(カーラジオとかミュージックプレイヤーとかで)。

 

アクションに音楽が乗っているのではなく、音楽が最大限に活かされるように、人々の行動やカーアクションが乗っかっている。だから、音楽との親和性が非常に高い。

例えば銃撃戦では必ず、銃声が音楽の一部としてマッチしているように撮っているし。

音楽スタートと同時に強盗開始、逃げ切ったタイミングで音楽が終了といったタイミングも完璧(主人公がそうなるように再生する音楽を調整している)。

 

日頃音楽を聴いて気分を盛り上げる人とか、街を歩きながら音楽を聴いてステップが華麗になっている人とかは、必ず楽しめる作品だと思う。なお、私もそういう人間なので、思いっきり楽しんでしまった。

 

これがすべてである。音楽を中心とした、作品。音楽がないと成り立たない作品。それだけで、この映画の価値は全て説明できてしまう。

 

洋楽が分からなくても大丈夫

劇中使用曲はいかに記載されている。僕が知っている曲は「Tequila」しかなかった。

http://www.babydriver.jp/music.html

 

でも楽しめる。歌詞が分からなくても、初見でも盛り上がるものは盛り上がるのだ。


Queen - Brighton Rock (Official Lyric Video)

クライマックスのお互いハイスペックマシーンに乗って殺し合いに興じるシーンで流れたBrighton Rockは最高だったが、映画を見る前は知らない曲だった。

 

しかし、音楽に思い入れがあった方が楽しめるのは確かっぽいので、事前に音楽を予習してから見たほうが良いと思う。せっかく既存の曲を使ってくれているわけだからね。

あとはポータブルプレイヤーに音楽を入れておくこと。見た後、必ず家に帰るまで再生し続けたくなる。

 

カーアクションについて

僕はあまりカーチェイスもののアクション映画をみないので「カッコいい」としか言えない。

が、主人公や敵が乗るクルマの種類は多岐にわたっており、それぞれのクルマでのアクションシーンが楽しめる映画だということは分かった。クルマ好きのほうがいいよなってのはある。

また、逃げる・追うだけじゃなくて、クルマで人を殺そうとするシーンがしっかりとある。銃撃戦も結構ある。ドライビングテクニックを見せつけるだけのスマートな映画ではないということは言っておきたい。

 

まとめ

ドライブでは音楽を必ず流したい人。

街中で音楽聞いてノリノリで歩いちゃう人。

そういう人は必ず楽しめる映画なのでぜひ見てほしい。

 

ちなみに、人が死んだりはするけれど、どぎついグロ映像はないので、カップルでも楽しめる映画だぞ。

 

【ビニー/信じる男】狂気じみた熱中が似合うマイルズ・テラー(感想:ネタバレなし)

vinny-movie.com

 

ちょっと前に見てきたけど感想を放置していた。「セッション」のマイルズ・テラーが音楽映画ながら完璧なスポコン主人公を演じていたので、彼がボクサーを演じると知って飛びついたわけだ。


『ビニー/信じる男』×『セッション』スペシャルコラボ映像/マイルズ・テラー

↑こんな映像もあるぐらい。

 

「マイルズテラーの演技が好き」で片付けてしまおうか迷ったけれど、せっかく見たので、だいたいどんなシーンが見どころで、どんな話だったかだけ簡単にメモしておく。

 

あらすじ

まず、前提として史実をもとにした映画である。実在するボクサー「ビニー・パジェンサ」の物語だ。

で、映画の内容のすべては公式サイトの「ストーリー」に記載されている。

簡単に書いてしまうと、

①ビニーがプロモーターに引退勧告される。

②ケビン・ルーニー(アーロン・エッカート)というトレーナーのもとトレーニングを積み、階級を変えてチャンピオンに。

③交通事故発生。首の骨折をしたが、ハロー手術を受け、復帰を試みる。

※ハロー手術だとリスク(歩けなくなるとか)が大きい分、復帰の可能性が多少あった

④見事ボクサーとして復帰。ロベルト・デュランとの対戦に臨む。

 

なお、ロベルト・デュランとの闘いで勝ったか負けたかは「ストーリー」にも記載されていないので、一応伏せておく。まぁ、基本的には史実に沿った映画なので、wikiを見てしまえば結末は分かってしまうのだが、一応お楽しみということで。

 

事故の前後で試合のスタイルが変化しているのが面白い

この映画の見どころは事故にあっても闘うことを諦めずに見事復帰したビニーの気持ちの強さと、彼をサポートした家族やトレーナーとの関係性だと思っている。

 

ビニーの自らを信じる気持ちとその強靭な意志の強さは一貫して失われてはいなかったが、事故の前後で彼の闘い方が変わっているのが面白い。

 

事故のより前、引退勧告される⇒トレーニングで階級を上げ返り咲くという「ただのボクサー」としてのビニーが結構丁寧に描かれているので、彼がどのようなパーソナリティを持っているのかがよくわかる。

 

事故の前のビニーは、自分が強いと信じ込んでいる。トレーナーのケビンにはその無鉄砲すぎる性格について注意を受けていた。試合中相手を挑発し、わざととどめを刺さないような場面も。

それでも、彼は実際に強かったから、チャンピオンになることが出来たが、事故をきっかけに一度ボクサーから離れることになる。ハロー手術によって、身体の自由が利かない状態に。

その後、復帰戦に臨むわけだが、その試合中のビニ―の立ち回りが必要以上に慎重になっている。作品中試合の場面は2~3回ほどあったのだが、ケビンが彼のトレーナーになってからの仕合は臨場感たっぷりで尺も長めにとっていたので、スポーツなど一切見もしない僕でもその違いがよく分かった。

ビニーは一般人離れした意志の強さで決して親近感を持てるタイプの主人公ではないが、初めてその場面で人間味を感じることが出来た。

大きな事故を起こし自らの身体を労りながらトレーニングを重ねてきたのだから、慎重になるのは当たり前なのだけれど、その人間として当然持ち合わせているであろう危機意識のようなものがビニ―にはなさそうだったので、その試合のシーンがぐっときたわけだ。

で、そんな荒くれものが最後に慎重になっているところ、彼の本来の力を引き出したのがトレーナーのケビンの一言だった、というのもとても良い。ビニ―とケビンの絆の集大成を試合中に見れるわけだ。ラストのロベルト戦はまさしくクライマックスに相応しかった。 

 

ビニ―がブレない中、周りが脱落していく

基本的には信じる男であるビニーは化物であり、人間的ではない。もちろん彼の葛藤は作中で描かれているが、事故を起こしてもなお闘おうとしている人間に僕は感情移入が出来なかった。おとなしくリタイアしろよ、って気分でいっぱいだった。

 

そんな信じられない男である私の気持ちを代弁してくれているのが、ビニ―の周囲にいる人間達。普通の感覚を持ち合わせた登場人物たちが、ビニ―の異常性・凄まじさを浮き彫りにし、かつ我々一般人が置いてきぼりにならないようにしてくれている。周りを固める人間達の多様性のおかげで、いろいろな視点からのビニ―が描けていたような気がした。

 

・一貫してビニ―が闘う姿を直視できないビニ―の母親

・事故前にはセコンドについて一緒に闘っていたが、事故の後はサポート出来ないとビニ―から距離を置いた父親(もちろんそれでも応援はしていたけれど)。

・ビニ―を商品としか見ておらず、闘えないと思えば容赦なく切り捨て、金になると思った瞬間に試合のカードを取り付けてくるプロモーター。

・ハロー手術後離れていった恋人

そして、何よりこの映画で良い味を出していたのが

・事故直前にビニ―の階級変更による復活をサポートし、事故後も唯一ハローベストを装着しているビニ―のトレーニングを指導したトレーナーケビン。

 

物語でフォーカスされていたのはこういった人々。当然ビニ―との接し方やビニ―が闘うことへの考え方はそれぞれ違う。にもかかわらず、ビニ―はケビンの助言以外はほぼ気にせず自らの道を突き進んだわけだが、それもまた彼の強さの証明となっている。

 

また、基本的にビニ―は諦めを知らず、挫ける様子もほぼ見せないのだが、周りが凋落していく様で彼の状態の絶望感を表現していたのも良い。

 

お陰で

「いや、ビニ―ぴんぴんしてんじゃん。復活するっしょ」

って気持ちで作品を見ずに済んだ。

しっかりと絶望的であることを、周りの人のリアクションが証明してくれている。例えば闘うビニ―を誇りに思っていた父親がセコンドから外れたこと。そしてケビンが酒を飲んで警察に捕まったこと。あとは冷静にチャンピオンベルトを返還しろと言ったプロモーター。

都度都度そういった「信じる男であるビニー」と「復活を信じない一般人」のギャップを演出して、視聴者を置いてきぼりにせず緊張感を保てていた。

 

※今書いてて気づいたけど、ビニ―への態度が一貫して変化しなかった母親ってやっぱりスゲーな。

 

まとめ

超人ビニ―の異常性を楽しむ映画ではあったが、彼自身ではなく彼の周りにいる一般人をしっかりと描くことで、ビニ―が映えていたということも忘れてはいけない。

特にトレーナーのケビンはもう一人の主人公であり、彼こそスポーツものの醍醐味である栄光と挫折、そして復活を体現していた「一般人」だったと思う。ぜひ彼の活躍にも注目してほしい。