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【ベイビー・ドライバー】ミュージックとカーアクションとイケメン美女で殴りつけてくる作品(感想:ネタバレなし)

www.babydriver.jp

 

見てきた。

私は洋楽に疎い。

クルマなんて、よくわからない。カーアクションものなんてあまり見ない。

 

なぜ見たか。

公式サイトを見てほしい。

 

これぞカーチェイス版『ラ・ラ・ランド

 

・・・適当過ぎてビックリした。こんな紹介の仕方があるのか。

確かに「ベイビー・ドライバー」は大々的なプロモーションが行われている作品ではないが、大ヒット作品に乗っかるにしてもちょっとおかしいだろうこれは。

 

というわけで、洋楽もカーアクションもあまり知らない僕ではあるが、見に行くことにしたわけだ。ラ・ラ・ランドが好きだったから、「こんなんラ・ラ・ランドじゃねえよ!」と言ってやりたくて。ブログで、言ってやりたくて!!!

 

というわけで、「こんなんラ・ラ・ランドじゃねえよ!」って一言を薄く引き伸ばした感想を書いていくぞ。

 

カーチェイス版『ラ・ラ・ランド』ではない

結論から行こう。

 

ラ・ラ・ランドじゃねえよ!」

↑久々に文字の大きさ変える機能を使えて、楽しい。

 

ラ・ラ・ランド」じゃない。あれはミュージカル映画としての側面があるが、音楽の力で万人に楽しんでもらえるようになった、ふかーいヒューマンドラマだったと思っている(この感想があさーい感じ出てるが許してほしい。)。

 

midoumairu.hatenablog.com

 ↑まぁこんな映画だった。

 

ベイビー・ドライバー」はそんな難しいことを言っているわけじゃない。夢を叶えるための恋人と別れ。夢を実現させたかったはずなのに、本来とは違った道を歩んでしまっている葛藤。そんなものは一切ない。

 

ラ・ラ・ランド」なんて言い方をしてしまった公式に、僕は憤慨している。

 

なぜなら、「ラ・ラ・ランド」とは全く違ったベクトルで、圧倒的に面白かったからだ。

 

魅力の伝え方が大いに間違えているのだ。

 

頭を使わなくても楽しめる最高の映画

面白い映画にも種類がある。

後腐れなく、感想が「面白かった」で済む、頭空っぽにして、ストレスなく楽しめる映画。

心に染みるが、見るのに多少精神力を使う深い映画。

 

ラ・ラ・ランド」は後者に近そうではあるが、前者的な要素を軽快な音楽で補てんして見やすくなっていたのが、なかなかの評価ポイントだと僕は勝手に思っているのだけれど・・・。

 

ベイビー・ドライバー」は圧倒的に前者だ。

「面白かった!最高だった!!」とひたすら頭の中で熱いシーンを反芻しながら、火照った身体で劇場を後にし、翌日には細かいストーリーはまぁどうでもよくなるが、とりあえずもう一度見たくてしょうがなくなる映画である。

 

音楽とカーアクションで殴りつけてくるのである。ブログを書こうなんて下らない余念を消し飛ばしてくれるほどの圧倒的なアクションで、頭を空っぽにしてくれるのである。

それでいて主人公とヒロインがイケメン&美女なのだから、完璧だ。

 

そういう映画なんだ。ただ、ミュージックに乗っけたカーアクションがカッコよくて最高な映画なんだ。僕の文章力ではこれ以上の表現は出来ない。

 

もう動画を見てくれ。


映画『ベイビー・ドライバー』特別映像【Driven By Music】


映画『ベイビー・ドライバー』予告編

 

とは言ったものの、オススメさせてほしい。

一応映画の感想を書くブログなので、「最高だぜ!」で済まされるとは思っていない。

何が良かったか、のディテールを一応書いておく。

 

特別映像でもキャストの方々が言っていたが、この映画の中心は音楽だ。

主人公が常日頃からイヤホンをつけているキャラクターなので、彼は常に音楽を背景に行動することになる。上映中、常に何かしらの音楽が流れている、と言っても過言ではない。

そりゃ物語の起伏をつけるためにアクシデントは起きるわけで、音楽が流れていないシーンはあるわけだが、主人公がドライバーとしての能力を覚醒させるためには彼が気に入った音楽を再生する必要があるので、必ず見どころとなるシーンには音楽が流れており、その音楽の抑揚にあわせ、アクションの見どころが展開されていく。

ちなみにその音楽というのも、当然ながらバックミュージック的な扱いではなく、登場人物が聴いている音楽という扱いだ(カーラジオとかミュージックプレイヤーとかで)。

 

アクションに音楽が乗っているのではなく、音楽が最大限に活かされるように、人々の行動やカーアクションが乗っかっている。だから、音楽との親和性が非常に高い。

例えば銃撃戦では必ず、銃声が音楽の一部としてマッチしているように撮っているし。

音楽スタートと同時に強盗開始、逃げ切ったタイミングで音楽が終了といったタイミングも完璧(主人公がそうなるように再生する音楽を調整している)。

 

日頃音楽を聴いて気分を盛り上げる人とか、街を歩きながら音楽を聴いてステップが華麗になっている人とかは、必ず楽しめる作品だと思う。なお、私もそういう人間なので、思いっきり楽しんでしまった。

 

これがすべてである。音楽を中心とした、作品。音楽がないと成り立たない作品。それだけで、この映画の価値は全て説明できてしまう。

 

洋楽が分からなくても大丈夫

劇中使用曲はいかに記載されている。僕が知っている曲は「Tequila」しかなかった。

http://www.babydriver.jp/music.html

 

でも楽しめる。歌詞が分からなくても、初見でも盛り上がるものは盛り上がるのだ。


Queen - Brighton Rock (Official Lyric Video)

クライマックスのお互いハイスペックマシーンに乗って殺し合いに興じるシーンで流れたBrighton Rockは最高だったが、映画を見る前は知らない曲だった。

 

しかし、音楽に思い入れがあった方が楽しめるのは確かっぽいので、事前に音楽を予習してから見たほうが良いと思う。せっかく既存の曲を使ってくれているわけだからね。

あとはポータブルプレイヤーに音楽を入れておくこと。見た後、必ず家に帰るまで再生し続けたくなる。

 

カーアクションについて

僕はあまりカーチェイスもののアクション映画をみないので「カッコいい」としか言えない。

が、主人公や敵が乗るクルマの種類は多岐にわたっており、それぞれのクルマでのアクションシーンが楽しめる映画だということは分かった。クルマ好きのほうがいいよなってのはある。

また、逃げる・追うだけじゃなくて、クルマで人を殺そうとするシーンがしっかりとある。銃撃戦も結構ある。ドライビングテクニックを見せつけるだけのスマートな映画ではないということは言っておきたい。

 

まとめ

ドライブでは音楽を必ず流したい人。

街中で音楽聞いてノリノリで歩いちゃう人。

そういう人は必ず楽しめる映画なのでぜひ見てほしい。

 

ちなみに、人が死んだりはするけれど、どぎついグロ映像はないので、カップルでも楽しめる映画だぞ。