定時後に映画館

ITパスポートの記事が人気の、映画ブログです。

かつてファンだった僕がSHISHAMOをオススメする。

有名になってもう結構経った作品を急に紹介するのがこのブログの特徴です。

shishamo.biz

 

SHISHAMOというガールズバンドがあります。


SHISHAMO「明日も」

docomoの学割CMでSIHSHAMOおよび「明日も」が取り上げられ、知名度がぐんと上がった印象。

このCMが放映されるまでは、

 

僕「SHISHAMOが好きなんだよね」

自称音楽好きな女友達「?」

 

僕「SHISHAMOって知ってる?」

合コンとかで出会う女性達「?」

 

僕「僕に彼女ができたんだ~♪」

カラオケに一緒に来た友達「いつ彼女出来んの?」

 

って感じだったから間違いない。ありがとうdocomo

 

僕は2014年~2016年にかけてのライトファンだったので、残念ながら「明日も」で有名になってからの彼女らを知らない(好きなバンドへの愛が有名になった途端に冷める、というよくある話を経験するとは思わなかった)。

というわけで昔の曲しか紹介できないけれど、好きだった曲を紹介させてほしい。

その前に、どんな感じで好きだったかという雑談を挟むので、興味ない人はスキップしよう。

 

 

SHISHAMOを好きになってから離脱するまで。

とりあえず、僕がSHISHAMOを好きになった経緯を紹介する。

 

①ライブハウスでよく配られる冊子に、「SHISHAMO」が紹介されていて、名前のインパクトから興味を持つ。

SHISHAMOって名前のガールズバンドがいたら、とりあえずググるでしょう?

名前って大事だよね。

結構色んなライブに行くのだけれど、ライブハウスで配られた冊子経由でバンドのファンになるのはこれが最初で最後だった。

 

SHISHAMO ワンマンツアー2014 秋「君ときみの彼氏と転校した彼女の日曜日のデートプラン」参戦(@恵比寿LIQUIDROOM

この時点ではアルバムの「SHISHAMO」と「卒業制作」しか聞いてなかったので、知らなかった曲も多数。今セトリ確認してみたけど、どうやら「デートプラン」とかは当時はリリースされてなかった新曲として公開されていたっぽい(SHISHAMO2に収録さされた曲だからね)。

客層は男女半々かちょっと男性が多かったぐらいだった気がする。

ベース松岡ちゃんが可愛くて震えた。当時のキラーチューン「僕に彼女ができたんだ」で激しいモッシュが起きて、「ははぁ、こういうバンドなんだ」と理解。

 

③2015年夏、「SHISHAMO NO YAON!!!」参戦。

その頃にはどっぷりハマっていたので、「SHISHAMO2」も聞き込み、ちゃんと演奏された曲は全部理解できていた。この時もまだ、男女半々ぐらいだった気がする。

確か2014年のツアーでは来場してきた人の調査はやっていなかった気がするけれど、少なくともこの野音からは会場の属性調査(男子返事して~女子返事して~高校生返事して~みたいなやつだ)が行われるようになっていた。

 

なお、どうでも良い余談だがこの日僕は合コンの1次会をすっぽかし、ライブに参戦してから2次会だけ参加するという暴挙に出た(もちろん事前の合意の上)。

僕「SIHSAMOのライブ行ってた」

皆「何それ?とりあえず歌ってよ」

僕「僕に彼女ができたんだ~」

友達「いつ彼女できんの?」

が炸裂したのはこの時である。まだまだ知名度が低かった。

 

④2016年冬、「SHISHAMO NO BUDOKAN!!!」参戦。

初めて友人(男友達2名)を誘って参加した武道館ライブ。


SHISHAMO「君と夏フェス」

このPV見せたら一発で食いついた。ちょろいぜ男子たち。

 

この頃から多分ホールでのライブが多くなってきて、演出に力を入れ始めたんだと思っている。

「君と夏フェス」のPVに出演していると思われる女の子が好きな男の子を誘って「SHISHAMO NO BUDOKAN!!!」に参加する、といったショートドラマがライブ開演前に流れる。

武道館の会場に向かう女の子をカメラが追っていて、武道館の会場の後ろからその女の子とカメラが入ってくる、という手の込んだオチ。録画されたものかと思ったら、途中ぐらいから「LIVE」だったってことだね。

 

もはやこの頃には、学生(女子多め)が圧倒的多数を占めており、社会人となってしまっていた僕はマイナーな観客となってしまっていた。この頃から、気持ちが離れ気味になっていく。

 

⑤ワンマンツアー2016春「少女達が恋心に気付いたのは、宇宙からの旅がえり」@神奈川県民ホール 大ホール (神奈川県)

最後のライブ参戦。独りで参戦したのが間違いだった。

もはや周りには学生(主に女子)しかおらず、松岡ちゃんが鉄琴?木琴?を叩くたびに「かわいい~~!!!」という黄色い歓声が辺りが包まれる。周りに社会人一人で参加しているお兄さんがいないものかと探りを入れるが、もう周りは若い女子、女子、女子。没入感より、浮いている自分の自意識が勝ってしまい、SHISHAMOから離れることになる。

 

しかし宇宙篇、地球篇とドラマ仕立てになっている上に横浜で撮影したと思われる彼女らの映像を見ているのは楽しく、純粋に演奏だけで魅せるのではなくホールならではのエンターテイメントとしてライブを完成させているセンスには感服した。

ボーカルギターの宮崎ちゃんが歌も書けて絵も描ける芸術肌であることが、そういうライブ演出づくりにプラスに働いているのだと思う。

 

まぁ、長々と書いたが要は「有名になって彼女らが悪くなった」のではなく、「有名になることで本来受けるであろう客層の人気が集まり、マイナーな私がはじき出された」結果、ファンであることを辞めたのだ。

でも、今でも昔の曲は時々聞いている。嫌いになったのではなく、ライブに行かなくなっただけなのだ。

 

オススメ5曲

というわけで、アルバムは「SHISHAMO3」、シングルは「君とゲレンデ」が最後に訊いた円盤であるこの私が好きなSHISHAMOの曲を紹介しよう。

 

①僕に彼女ができたんだ


SHISHAMO「僕に彼女ができたんだ」

アルバム「SHISHAMO」に収録。

今ちらっと見たが、オフィシャルが公開しているPVの中では3番目の再生回数みたい。

(明日も⇒君と夏フェス⇒という順番)

迸る童貞感を可愛らしいボーカルで歌い上げている一曲。「初心な男の子も可愛いよね」と全国の女子がこの曲を通じて思ってくれると、世の中の男子が大喜びするのではないだろうか。

ライブで乗りやすい適度なリズム感。PVでも手拍子とかしちゃってるし、僕が最初に参加したライブでもこの曲が一番盛り上がっていた。

 

有名な曲だけど、好きになったきっかけの曲だからまずはこれから紹介した。ちなみに、この曲のアンサーソング的な存在なのが「僕、実は」である。


SHISHAMO「僕、実は」

「僕に彼女ができたんだ」でウキウキだった「僕」は、彼女を友人に寝取られてしまっている。その様子を寝取った友人目線で描いているのが「僕、実は。

PVの構図が似ているのだが、「僕、実は」はモノクロで撮影されているのが面白い。ブラックである。

 

②デートプラン

 アルバム「SHISHAMO2」に収録。僕が一番好きな曲。

年上と思われる大人な男性とデートするまでの高揚感を歌っている一曲。歌詞が抜群に可愛らしく、年頃の女の子が抱く等身大の恋愛の悩みという感じがしてとても好き。

無理な靴で身長を高くして男性に近付こうとしている女の子とか可愛すぎるよな。朝子ちゃんのボーカルにとてもマッチしていて良い。

 

なお、この曲ベースで始まるのだけれど、いつぞやのライブで松岡ちゃんが「いきまーす」って照れ笑いしながら言ってからベース弾き始めたときは倒れるかと思った。可愛すぎて。

 

 ③生きるガール

 シングル「熱帯夜」およびアルバム「SHISHAMO3」に収録。

 

失恋してもあなたがいなくても生きてきますよ、と前を向こうとしていく女の子の曲。

僕が知っている限りでSHISHAMOソングの中でも一番疾走感があり爽やかな曲だと思う。

 

④恋する

 アルバム「SHISHAMO」に収録。6:12と僕が知っているSHISHAMO曲の中で最長。大抵6分上回ると、ショート版の方が良いとかCメロがいらないという議論が巻き起こるのだけれど、2番終わるまでアップテンポで続いていき、Cメロからサビまでのつなぎで抑揚を作り、サビを繰り返しながら最後に盛り上がっていく構成となっていて隙がない。何度も聞いても飽きない。

「友達以上恋人未満」的なドキドキを詰め込んだ一曲。好みじゃないはずじゃない男の子を好きになっちゃった女の子の話。

SHISHAMOの曲は全体的にストーリー性があってきゅんきゅんできるのが良いよね。

 

⑤お菓子作り

 アルバム「卒業制作」収録。2:05、こちらは僕が知っているSHISHAMOソングの中で最短の曲。

好きな人のためにお菓子を作るだけの曲。朝子ちゃんが書く詞は「手放しで恋愛楽しんでいます!」的な曲はかなり少なく、「好きだけど実際はこうだよね、」的な葛藤がどこかしらに含まれていて、全体を絞めている。

が、「お菓子作り」は影一つない手放しで恋愛楽しんじゃってる感じ。コーラスが楽しそうで、僕が女の子だったらライブで叫びたくなっちゃうようなサビも素敵。

あなたのために\クッキングー/

 

アルバム1枚に1曲はお気に入りの曲があるというバランスの良い紹介になったので、ここらへんで辞めておく。

僕はそのバンドがメジャーかどうかの判断を「図書館にアルバムが置かれているか」で判断しているのだけれど、SHISHAMOの最新のアルバム「SHISHAMO4」はちゃんと置かれているので彼女らは立派に羽ばたいていると判断して良さそうだ。

「SHISHAMO4」を聴いたら、この記事に追記します。