定時後に映画館

仕事の片手間に映画の話をします。

画期的だと思われるジッパーイヤホン、そしてタッチノイズとの闘い

僕は音楽を聴くのは好きなのだが、イヤホンの良し悪しはよく分からない。

だいたい1000円前後でカナル型イヤホンをさっと購入して、壊れたら買い替えるという適当なサイクルを繰り返している。極端に音質が悪かったり、音漏れが酷かったり、耳が痛くなるようなものはNGだが、安いイヤホンでも最低限の基準はクリアしているものが多い。

 

で、最近初めてジッパー型のイヤホンを購入したので、それについてちょっと書きたい。

 

ジッパーイヤホンとはこういうものだ。

 ※多少ネガティブな意見もこの後書くので一応注釈として記載しておくが、この商品自体を購入したわけではない。僕が買ったのは別のジッパー型イヤホンだ。

 

イヤホンのコードの部分がジッパーになっている、というなんだかカッコいい商品である。

イヤホン素人の僕は、この機能的っぽい感じに一目惚れし、あまり深いことは考えずに購入した。

 

「なんだか、変わってるし、友達とかに自慢できそう!」

 

非常に頭の悪い理由で購入を決定した。

 

しかし結果的には、ジッパーイヤホンを手放すことになってしまったので、その顛末を語りたい。

 

確かに、収納はスマート

早速ジッパーイヤホンが届いたその日から、音楽プレイヤーにぶっ刺して音楽を聴きながら街に繰り出した。

 

大抵通勤中の電車の中およびその乗り換え区間を歩きながら音楽を聴いて、それ以外の時はカバンに無造作に突っ込んでおくのだけれど、ジッパーイヤホンはその「出したりしまったり」をするときに強みを発揮する。

 

ジッパーイヤホンは、絡まらないのだ。

 

通常のコードのイヤホンは無造作にカバンに突っ込んでおくと十中八九絡まる。丁寧に音楽プレイヤーにぐるぐると巻いておいたと思ったら、なぜだか知らないけれど音楽プレイヤーが巻き付きから解放されていて、コードが文字通り”空回り”をしている。結果、絡まる。

ちょっと目を離すと、RのコードとLのコードがランデブーし、いちゃいちゃしてやがる!!

カバンからプレイヤーを取り出してから、絡まったイヤホンを解くのに時間がかかりすぎて街中で立ち止まるようなことも時々あるぐらいだ。そのタイムロスが嫌で仕方がなかった。

 

まぁ対策の方法は色々あるさ。

cheero CLIP 万能クリップ (全色セット)

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 クリップみたいの買ったり。

 

 巻き取るやつ買ったり。

 

でもお金かかるし、こういうこまごまとしたアイテムは結局なくすんだよ。

 

だから、絡まったコードの対策は諦めていたわけさ。

 

そんな時、登場したのがジッパーイヤホンである。

 

イヤホンが絡まりやすい理由は、1本のコードではなく、途中からコードが二股に別れてしまうことにある。

しかし、ジッパーイヤホンならば、その二股に別れて然るべきイヤホンのコードをジッパーによって1本に手軽にまとめられるのだ。ただ、ジッパーをあげればいいだけ。それだけで、煩わしい絡まりから解放される。

 

初めてジッパーイヤホンを買って良かったと思った瞬間は、無造作にカバンに突っ込んだにもかかわらず、一切イヤホンが絡まっていなかったことだったということをまずは明記しておきたい。ちゃんと、メリットがあるんだよってことを、覚えておいてほしい。

タッチノイズとの闘い

しかし、良いところがあれば悪いところもある。完璧なものなどこの世には存在しない。

ジッパーイヤホンの穴に気づいたのは、購入したその当日だった。なんなら、絡まりにくいというメリットを享受する前に、その穴に気づいてしまった。

 

タッチノイズである。

タッチノイズとは、イヤホンのコードが服や肌に触れたときに発生するノイズ。カナル型イヤホンだと発生しやすいようなので、もし使っている人がいたら音楽を聴きながらイヤホンのコードをがさごそ触ってみてほしい。

なんか雑音が聞こえるでしょ、それがタッチノイズ。

 

僕が購入したジッパーイヤホンを使うと、音楽がかき消されるぐらいがさごそとノイズが発生して、決して快適に聴けているとは言い難かった。

 

なぜか。それはジッパーの材質が原因、らしい。

僕が購入したジッパーイヤホンは、当然のごとくコードのジッパー部分はプラスチック製(おそらく)で、普通のカナル型イヤホン様なぷにぷにとした触り心地の素材ではなかった。

簡単に言うと硬いのだ。

そして、イヤホンのタッチノイズというものは、コードの材質が硬ければ硬いほど発生しやすいらしい。

そりゃ、もうノイズが大きくなるのも頷ける。スゲー硬いもん。ジッパーイヤホン。

 

てなわけで、流石にもうノイズが大きすぎて外じゃ聞けないなと思い、対策を考え始めた。ググったり、友達に訊いたりしてみた。

結論を言ってしまうと、対策方法はいくらかあるみたいだけれど、全部失敗してしまった。

 

①耳の後ろにコードを通して音楽を聴く

 →ジッパー部分が肌に触れて痛いのでNG

 

②クリップなどで服に固定する

→煩わしさから解放されるのがジッパーイヤホンのメリットだったのに、そもそもクリップなどを使うならジッパーイヤホンじゃなくていい。

 

③顔ギリギリまでジッパーをあげ、2本のイヤホンが触れ合わないようにする。

→想像してほしい。顔面を沿うようにしてイヤホンが肌に密着している様を。外を歩けない。

 

④ワイヤレスに変える

→ジッパーとは。

 

というわけで、タッチノイズを軽減するのを僕は諦めた。

どうやらジッパーイヤホンを使うということは、タッチノイズを受け入れるということに等しいみたいだ(もしかしたら柔らかい材質のジッパーイヤホンもあるかもしれないが、僕が購入したものは硬いものだった)。

大人になるということは諦めるということだ。元より音質にはこだわっていないのだ。せっかく買ったので、断線するまでこのイヤホンを愛そう。僕は固く自らに誓った。

 

ジッパーイヤホンとの別れ

一週間後、僕は別のイヤホンを購入した。

 

 

セールだったし、「ノイズ遮断」という言葉が僕の胸を刺した。

 

今、僕の音楽プレイヤーにはこのカナル型イヤホンが刺さっている。

 

もちろん、ジッパーイヤホンも併用している。歩きながら使うからタッチノイズが気になるのだ。だったら歩きながら使わなければいい、

ということで、オフィスのパソコンにぶっ刺したままになっている。

座りながら使う分には一切デメリットはない。絡まりにくいというメリットも発揮しにくいけれど、もうそれは諦めた。

 

しかし、会社でジッパーイヤホンを使っていると、周りの社員の皆様が突っ込んでくれて会話が弾むから、一切メリットがないというわけではない。

皮肉にも、イヤホンとしての役割を発揮できなかった割に、話題性という形で価値を発揮しているのだ(ブログのネタにもなっている)。

「友達とかに自慢できそう!」という頭の悪い購買理由はあながち間違いではなかったということになる。ありがとう、ジッパーイヤホン。

 

事実、つい最近、こんな会話が繰り広げられた。

 

会社の人「え、何そのイヤホン!?」

僕「あーこれ、ジッパーになっているんですよ。絡まらないんですよ、ジッパーなお陰で!」

会社の人「いや、何で蛍光ピンクなの・・・?黒とかでいいじゃん」

僕「・・・」

 

ピンクしか在庫がなかったからだよ。