定時後に映画館

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ブリリアショートショートシアターは優秀なデートスポット。

なーにがデートスポットだ。お前はいつも独りで映画館に行っているだろう?と自嘲気味でキーボードを叩いているが、本当のことなのだから仕方があるまい。

 

ブリリアショートショートシアターという映画館がある。簡単に言ってしまえば、ショートフィルムを公開している常設映画館だ。「みなとみらい駅」から徒歩6分で着く。

ここが、とてもデートスポットとして優秀だったので、ブログに書くことにした。

 

僕が誰と行ったのか、そもそも独りだったのではないか、さらに言えば僕という人間が語る優秀なデートスポットに価値があるのか、などなど説明しなければいけない前提が数多く存在するが、割愛。

「ブリリアショートショートシアター」がなぜデートスポットとして最適なのかを順を追って説明していきたい。

映画館は気楽にデートができるコンテンツ

映画館は優秀である。

コミュ障であろうと、相手との距離感をつかむのが難しかろうと、2人で映画館に入り、作品が上映されてしまえば基本的には向き合う相手は作品だけだ。喋らずとも、駆け引きをせずとも、2人で時間を過ごすことが出来る。

「いや、話さないと意味がないじゃないか。距離が縮まないじゃないか。」という「映画館デートスポットとして無能論」も存在するが、そんな上級者向けの話をしているわけではないし、僕ができるわけがない。

飲みに行くだけでは物足りない。昼間から気になる人と会う「デート」的なものを楽しみたいが、どこに誘えばいいかわからない。デートをしたいとは言ったものの、素面で2人で長い時間を過ごすのは少々ハードルが高い。

そういう心の童貞たちへの救いのデートコンテンツこそが、映画館だと僕は言っているのだ。

映画を見てるだけで2人で過ごせる。さらに、映画を見終えた後には、2人の共通の話題が生まれるため、会話も弾みやすい。

デートスポットとして優秀な理由は、その気軽さと映画を見終えた後に会話が弾むという点にある。まず、ここを押さえていただきたい。

だが、時に映画は失敗する。

カップルの最大の敵は「リアクションがとりにくい映画」だと僕は思っている。

映画館デートのリスクは、作品の出来で、デートの明暗が別れてしまうということだ。

下手にエロかったり、グロかったり、叩いて盛り上がれないほどつまらなかったり……そういう作品を引き当ててしまうと、誘った側の男性としては「やってしまった」という罪悪感とともにおそらく映画館の後に行く予定だった食事なりカフェなりを過ごさなければいけなくなるし、女性側としては「うっわ、マジセンスねーの選んできたw」とその時点で男を切り捨てるだろう。

インターネットで情報が溢れかえっている今、こういった失敗をするリスクは小さくなってはいるが、それでも人の映画への好みはわからない。

僕はある程度映画の本数を見ているので、相手が好きな作品を何個かあげてくれれば、上映中の映画の中からそれっぽいものを選ぶことはできるわけだが、そんなスキルを持ち合わせた人間などそうそういないし。

そもそも、そんなめんどくさい工程を踏んで映画に誘う男など気持ち悪いことこの上ないので、作品を何個かあげて、女性が見たいか見たくないかを訊いて、それで見る映画を判断するのが普通だ。

しかし、女性が見たいといった映画でも、それが当たりであるとは限らないのが難しいところ。そして、本人が見たいと言った映画であるのにも関わらず、つまらなかった時のダメージは男側が背負うことになる(メンタルが強い人なら大丈夫なのかもしれないが、そういう人向けに書いている文章ではない)。

 

私事だが、過去に「ケープタウン」という映画を女性と2人で見に行って、陰鬱な雰囲気で映画館を後にするという最悪の経験をしたことがある。こういう悲劇が生まれる可能性があるのが、映画館デートなのだ。

capetown-movie.com

 

閑話休題。ここまでで僕が言いたいことをまとめておこう。

映画館デートは誘いにくい。だが、失敗するリスクは避けられない。

 

そして、作品を言い訳にできないどうしようもない問題もある。じっと座り作品に集中して2時間を過ごすのは結構疲れるのだ。相手方の女性がそれに耐えられる人かどうかも考えなきゃいけない。

(終わったら女性側が疲弊していたら、男性としてはちょっと申し訳ない気分になるでしょう?)

 

 つまりは、安易だと思われている映画デートも、しっかりと対策を練らなければ結構失敗してしまう可能性は潜んでいるのだ、ということが言いたい。

 

そこでショートフィルムである。

ショートフィルムとは何か。せっかくブリリアショートショートシアターのサイトで説明してくれているので、引用させてもらう。

長くて30分、短いものはわずか1分という「ショートフィルム」。日本では「短編映画」と訳されるが、映像文化の先進国アメリカや、ショートフィルムの歴史の長いヨーロッパでは、通常の映画とは区別され、映像表現のジャンルとして確立しています。

 

簡単に言うと、短い映画だ。

察しの良い皆さんならもうすでにお分かりだと思うが、この時点で「映画デートのリスク」を一つ回避できている。

長くて退屈な映画ほど疲れるものはない。長くても30分程度の映画ならば、仮に相当つまらないとしても、精神を摩耗することはないだろう。

 

しかし、我々デート初心者の不安は尽きない。

「短かろうがつまらなかったら、この後のデートお葬式みたいになるよね?」

思うだろう? だが大丈夫だ。これを見てほしい。

 

THEATER PROGRAM [Brillia SHORTSHORTS THEATER]

 

こちらは「ブリリアショートショートシアター」のプログラムである。もちろん上映作品は期間によって変わるが、ポイントは「ほぼすべてのプログラムにおいて、複数作品が上映されていること」である。

 

つまり、1枠のチケットを購入したら、3~4本の映画を見ることが出来るのだ。究極のリスクヘッジ。上映される4本ともつまらない映画なことなど、滅多にない。

それに、複数本上映されるメリットは他にもある。男性的には上映後にいかに会話を盛り上げるか、会話のきっかけを作るかが重要かと思うが、上映作品が複数あると会話の引き出しが多くなってとてもやりやすい。

 

「どれが一番好きだった?」の魔法の一言で会話が始まり、そのあとも作品同士を比較することで、かなり映画の感想が語りやすくなる。

普通の映画を見に行った時には、「比較」という手が使いにくい。比較対象として語りたい作品(同じようなジャンルとか、テーマとか、監督とか、スタッフとか)を相手が見ているとは限らないからだ。

しかし2人で複数本を見ているならば話は別で、一緒に見た3~4本という同じバックグラウンドで、語ることが出来るのだ。

 

仮に全部の作品がつまらないという究極のはずれを引いてしまった場合でも、それぞれの作品に特徴の違いがあれば、「どれが一番好き(マシ)だった?」という会話を生むことが出来る。趣味趣向を探るきっかけを作ることは可能なのだ。失敗したときの取り返しがつきやすいというのも魅力である。

 

なお、3本も4本も上映されたら、ショートフィルムの(デートにおける)良さである「短くて疲れないこと」が損なわれるのではないか?と心配する人もいるかもしれない。

大丈夫だ、ブリリアショートショートシアターでは、1プログラム60分と決められている。60分ならば、大抵の劇場作品より短いし、TVドラマと同じ尺ぐらいなので、さすがに耐えられない人は少ないだろう。

ブリリアショートショートシアターデートに、隙はない。

行ってみよう

映画館デートは気軽であるが、リスクがある。しかし、ブリリアショートショートシアターデートにおいては、そのリスクの一切は排除される。

じゃあ、いかない理由はないだろう? ということで、次は行き方である。

 

なお、最後にダメ押しで一つ。「ブリリアショートショートシアター」は立地もとても良い。

ACCESS [Brillia SHORTSHORTS THEATER]

新高島駅か、みなとみらい駅から徒歩5分程度。

横浜エリアの精錬された美しさはデートにはぴったりだ。汚い部分が一切ないようにさえ思える。それに、娯楽は尽きない、何でもあるのだ。海辺、観覧車、ちょっと歩けば中華街。夏にはピカチュウ

そもそもデートスポットとして優秀な横浜エリアに、ちょっとした時間で見れる映画館。鬼に金棒である。

 

さて、閑話休題。僕はみなとみらい駅ではなく、新高島駅から行った。

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4番出口から出ると、こんな感じ。ちなみに休日だったが、だいぶ空いていた。

 

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ひたすら真直ぐ歩く。夜は少々怖いかも。

 

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歩道橋で道路の向こう側へ。この公園のような場所を超え、写真にある大きな建物2つの間の道をまっすぐ行く。

 

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ついた。映画館感はなく、普通のマンションの一角にありそうな雰囲気。

 

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入口もこじんまり。

 

こんな感じである。

※中に入ってからは人が多くて写真を撮る勇気がなかった。残念。

 

ちなみに、この映画館は窓口でしかチケットを買えない。しかし土曜日に行ったときでも、席には余裕があったので、あまり心配することなく当日足を運べばよいと思う。

いざとなったら、劇場にカフェもあるので、そこで1時間ぐらい時間をつぶそう。

今回のオチ

RENTAL(レンタル) | SERVICE [Brillia SHORTSHORTS THEATER]

映画館を貸し切ってのプロポーズまでできる、ブリリアショートショートシアター。

恋する全ての男性の味方であることは言うまでもない。ぜひ、女の子を連れて行ってみよう。

※ブログ用に写真撮っている時点で、私がどのようなシチュエーションでこの映画館を訪れたかは察してほしい。何も言うな。