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定時後に映画館

仕事の片手間に映画の話をします。

【傷物語〈III 冷血篇〉】来場特典②あかりトリプル(感想:ネタバレだらけ)

劇場版傷物語三部作を、特典の混物語を目当てに見た人も多いだろう。

 

私もその一人である。アニメの物語シリーズをすべて見ているわけではなく、西尾維新という作家が好きで、アニメは「ついで」に見ているタイプの人間だ。

 

というわけで、映画を楽しみにして見に来ているのはもちろんなのだが、それよりも特典の「混物語」を求めて映画館まで足を運んでいるのだ。

 

というわけで、傷物語〈III 冷血篇〉特典②、「あかりトリプル」について語りたい。

 

 

混物語とは?

物語シリーズの人物が(僕が手に入れた3冊については、阿良々木暦の一人称小説だった)、他の西尾維新作品の登場人物と出会い、絡む短編である。

目次を見ると全部で15冊あるようで、物語シリーズのサブタイトルと同様に、「【ヒロイン名】×××」というタイトルがついている。

たとえば、「まゆみレッドアイ」。たとえば、「くろねこベッド」。たとえば、「あかりトリプル」と言ったように(これらは僕が手に入れた3冊だ、全種集める気力はなかった)。

 

入手方法はシンプルで、劇場版傷物語を見に行けば、入場者特典としてもらえる。しかしえげつないのは、1つの映画につき、配布される混物語は4種あると思われること。

全て手に入れようとしたわけではないので、真相はわからないが、おそらく配られている冊子が週によって、変わっている。

 

公開1週目、「きょうこバランス」

公開2週目、「じゅんビルド」

のように。

 

ちなみに混物語にはご丁寧に目次まで記載されていて、以前に配られた冊子が何だったか確認できるようになっている。

 

目次の記載の区切れ方を見る限り、おそらく・・・(以下「あかりトリプル」目次から引用)

Ⅰ 鉄血篇

1w目 第忘話「きょうこバランス」(忘却探偵シリーズ掟上今日子

2w目 第強話「じゅんビルド」(最強シリーズ 哀川潤

3w目 第法話「のみルール」(伝説シリーズ 地濃鑿)

4w目 第眼話「まゆみレッドアイ」(美少年シリーズ 瞳島眉美)

 

Ⅱ 熱血篇

1w目 第病話「くろねこベッド」(世界シリーズ 病院坂黒猫

2w目 第血話「りすかブラッド」(りすかシリーズ 水倉りすか)

3w目 第刀話「ひていクリア」(刀語シリーズ 否定姫)

4w目 第殺話「いおりフーガ」(人間シリーズ 無桐伊織)

 

Ⅲ 冷血篇

1w目 第軍話「しおぎレンジャー」(戯言シリーズ 萩原子荻・紫木一姫・西条玉藻)

2w目 第招話「あかりトリプル」(戯言シリーズ 千賀三姉妹)

3w目 第喰話「りずむロックン」(戯言シリーズ 匂宮出夢・理澄)

4w目 ????(戯言シリーズ ???)

 ⇒ウィキで調べたら、「第大話 みここコミュニティ」ですって。これ読みたかった。

 

その後、あと3冊あるようだけど、映画はもう終わっているはずだし・・・。

どうやって手に入れるんでしょう?

クビキリサイクルOVA化したし、戯言シリーズNo1名作のクビシメロマンチストが映画化されたりしないかしら。

 

そして、何シリーズとクロスオーバーするんですかね?

まにわにとか、めだかボックスとか?

 

それにしても、戯言シリーズの優遇っぷりがすごいですね。人間シリーズと最強シリーズは戯言シリーズのスピンオフだし、大分幅を利かせている。西尾維新の最初の作品だから、当然なのかしら。

 

・・・さて、推論ばかりの前段は終えて、本題に入りましょう。

 

あかりトリプル あらすじ(ネタバレ)

まあ、ほとんどの人があらすじを知りたいから、この投稿を開いているだろうから、あらすじを書いてしまいます。

千賀あかり・ひかり・てる子3姉妹がゲストキャラ。戯言シリーズ第一作、クビキリサイクルに登場するメイド中のメイド達ですね。

 

以下、あらすじ、兼ネタバレ。

時系列としては、阿良々木君が高校三年生の十一月。

阿良々木暦 高校生活 最後の1年 年表公開! - <物語>シリーズ

なでこメデューサひたぎエンドの間ですね。

 

物語シリーズ屈指の天才、羽川翼を「鴉の濡れ羽島」に招待しにやってきた千賀三姉妹。しかし彼女らはあろうことか阿良々木暦羽川翼と勘違いしていた(ちなみにこの時羽川さんは放浪中で行方不明)。

天才を試す試験として、千賀三姉妹は阿良々木暦にクイズを出題する。三つ子の彼女らの中から、千賀あかりを当てるというクイズ。ただ、一発勝負ではなく、回答権は2回ある。

すなわち、これは人間を使った、「モンティ・ホール問題」。阿良々木君としては、羽川さんを得体のしれない島に送り出すわけにはいかないから、この問題を不正解で終えることを目指している。

が、結局、阿良々木君は本物の千賀あかりを当ててしまい、「鴉の濡れ羽島」へ連行されるところで「あかりトリプル」は終了。モンティ・ホール問題のトリックについては。実際に小説を読んでもらったほうが楽しめるだろうし、丁寧に説明するとなかなか長くなるから、ここでは割愛する。

 

次の「りずむロックン」に続くのか、はたまた別の話に繋がるのかは定かではないが、明確に次を連想させる終わり方だった。

そして、西尾維新さんの趣味が爆発しており、物語の大半を心理ゲームの解説に費やしている。千賀三姉妹と阿良々木君のイチャコラを楽しみたかった人にとっては、ちょっと残念な内容かもしれない。

ちなみに、全30ページ。特典にしては豪華すぎるぞ。

 

それでも、阿良々木君はブレない。(ネタバレ)

西尾維新作品中、最も愉快な主人公こそ、阿良々木暦だと私は思う。

彼の「愉快さ」はブレない。

 

瓜二つ、いや瓜三つの三姉妹からあかりを当てないといけない場面で、「触ってもいいですか?」と華麗にセクハラしようとする主人公。

羽川翼です。巨乳です。」と自己紹介する主人公。

羽川さんを演じようとして、語尾を「はね?」とする主人公。

 

心理ゲームがメインとは言っても、しっかり阿良々木暦阿良々木暦であったこと。それが僕にとっては嬉しいのだ。

(ちなみに、「まゆみレッドアイ」では阿良々木君が最高に阿良々木君していた。)

物語シリーズらしく、メッタメタである。(ネタバレ)

物語シリーズらしく、本作品のヒロイン紹介から物語は始まるわけだが、千賀三姉妹について彼は『クビキリサイクル』の登場人物紹介をそのまま引用したどころか、「世界観が違う僕」としっかり認めてしまっている。

メタメタである。物語シリーズだからこそできる、暴挙である。クロスオーバー感、頑張ろうよ。

しかし『クビキリサイクル』ファンとしては、「本」としてのクビキリサイクルの記述がこうやってクロスオーバー作品に載っているのはちょっと嬉しい。キャラクターの出張ではなく、戯言シリーズという作品がコラボしたような。

 

ちなみに「まゆみレッドアイ」と「くろねこベッド」については、そこまでメタメタしておらず、ちゃんと同じ世界観っぽい感じで物語が進んでいたので、扱い方は作品によって異なるのかもしれない。

 

ちなみに。

転載は控えるけれど、「あかりトリプル」には西尾維新さんの文章の癖が思いっきり露わになっている一文があって、にやりとした。

わざとわかりにくくした長文。「あかりさんかひかりさんかてる子さん」これだけで読みにくい。それが何回か続く長文。あぁ、西尾維新の文章だなあ、と読んでいて楽しかった。

 

ぜひ、西尾維新ファンの方は、なんとしてでも手に入れてほしい一作でした。

 

せっかくなので、「まゆみレッドアイ」と「くろねこベッド」の感想もいずれ。