定時後に映画館

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気球とバンジーダイビングの話。

 

midoumairu.hatenablog.com

 

去年スカイダイビングに行った体験記を謎の切り口で語りスベってから早一年。

私と違って車が運転でき、フットワークの軽い素晴らしい友人との空を攻める旅は続いており、続いて①気球に乗る、②バンジージャンプをする といった体験もしているので、記録に残しておく。お盆期間、どうしようもなく暇なのだ。

 

気球

カッパドキアではなく日本での話である。

場所は栃木県。私の愛すべき友人も、私も、『よつばと』という作品が好きであり、「一度は気球に乗りたいよな」と話をしていたので、僕「車を出してくれるかいジャンボ?」友「いいよとーちゃん」僕「私はとうちゃんどころかこどおじだよHAHAHAてかなぜよつば視点?」などと小気味の良い会話を交わし(ていない)、予約をすることにした。

確か朝の5時とか6時ぐらい集合だったと思う。友人の家が埼玉県にあるものだから、親御さんにお菓子などを持っていき前日の夜泊めていただき、翌朝3時に起き(朝と言っていいものか)、三時半には出発。まだ明るくなる前に集合場所の駐車場に到着。少しすると大き目のバンが現れ、「本日はよろしくお願いします~~」とご挨拶。スタッフは3名であった。

何組か気球に乗る人々がいるのではないかと思ったが、意外なことに私と友人の1組のみであった。今回乗った気球のかごには最大4人ぐらいしか乗れないとのことで、気球を捜査する人と、私と友人のみが搭乗する運びとなった。他に参加者がいなかったのは、人数制限故だったかもしれない。

まず集合場所の駐車場で気球を操るプロの人(以降"気球操り人"と呼ぶ)が、風の様子を見ますと言って黒い風船を空に飛ばす。その頃には空は明るくなっていたので、はるか上空に浮かんでいく黒い風船は素人かつド近眼の私でも視認することが出来たが、やはりプロの気球操り人はその域を遥か超えており、私が「黒い風船消えたね~」などと言っているところ「まだ見えていますよ~」なんて言って肉眼でその姿を捕捉しておった。

なぜ風船を飛ばすのかというと、上空の風の様子を確認するためとのこと。風船の動きを見て風の流れを把握、気球を上げる場所・おろせる場所は当然決まっているので、どこから上げてどこで下ろすかを風を見て計算するようだ。

ここで気球が動く仕組みを気球操り人が教えてくれたのだが、基本的に気球の操作は①火を強くして上に上がる②火を弱めて下に下がるの二つしかなく、ではX軸の動きをどうすればいいのかというと、風の吹いている方向に流れていくだけなんだそうな。それじゃあコントロールできないよね?と私が尋ねると、風の吹き方も空の層によって違うので人為的に上下を繰り返し、向かいたい方向に吹いている風を捉えることで、進むんだとのこと。

まるで空の航海士である(以降、気球操り人のことを”空の”航海士"と称することとする)。

話を元に戻すと、駐車場で黒い風船を空に向かって飛ばし、風の吹き方を把握した後、「ここから上げます」などと言ってスタッフ間で話し合いをしている。どうやらどこから飛ばすのか決まったようで、バンに乗り込み、湖畔に到着(近くに湖があるはらっぴあのような場所であった)。空の航海士に「手伝ってもらいますね」などと言われてウキウキになる我々。

(うきうきと言っておきながら、あまりディテールを覚えていないので以下は結構適当な描写なのでご了承願いたい)

まずはバンからスタッフの人が気球のバルーン部分を引っ張り出し、その後、我々が乗る籠を引っ張り出す。バルーンを地面にべたーんと広げ、籠にバルーンを装着し、バルーンに空気を入れるとむくむくとバルーンが膨らんでいく。膨らんできた辺りで籠に乗り込み、火を焚くと(結構熱い)バルーンが浮かんだ。バルーンが飛んでいかないように、浮かばないように体重が重い人から乗っていくという儀式がその間にあった気がする。どのタイミングだったかな?

 

まあとにかく空に浮かぶわけだ。登場しているのは空の航海士と私と友人。残りのスタッフは無線で空の航海士と話をしながら、着地付近に向けてバンを走らせる役割を担う。

周りにも気球がいくつか飛んでいたので(別のサイト等から申し込んだ人々だろう)結構写真映えする。見回して見えるものは栃木の田舎の風景そのものなのだが、眼下に大きなハート形の湖があったのでフォトジェニック(なお搭乗人物全員男)。

気球の搭乗時間はだいたい1h程度だったのだが、だいたい10分ぐらい経つと空の感覚に慣れてくるので、あとはぼんやりと空をゆっくり動いている感覚を楽しんでいるイメージだ。そこら辺はスカイダイビングと違って刺激が薄い。

もっというと、今回は空の航海士が風を読み違いし、降りるはずの場所に降りられず、搭乗時間が1.5h程度になったので「お腹いっぱい」といったところだ。たが、空にいる間は全く退屈しないのが不思議である。

といった感じが気球であった。ちなみに値段は・・・1万~3万の間ぐらいだったと思う。コスパ良し!!!

 

バンジージャンプ

日本でバンジージャンプができる場所はたくさんあるのだが、我々は滋賀県の200m程度ある橋の上から飛び降りることを決めた。今までスカイダイビングも気球も前泊は友達の家だったので、初めての旅行での空チャレンジである。これは記憶に残っているが2.5万円である。往復の新幹線とホテル代で大体2.5万円、レンタカーで5000円だったので、まあトータルでは5.5万円ぐらい使っているが、こどおじなので何のダメージもない。

スカイダイビングを決めた我々なら余裕だろうとか言っておきながら、集合場所に向かう我々はしっかりとビビっていた。

到着すると今回は我々のほかにバンジーする人が複数人いて、おそらくジャンプするのは計8名ぐらい。体重計に乗ってから、ハーネスを装着する用のごてごてした服(語彙力0)を付ける。結構締め付けが強い。特に股。あと、モモンガみたいに腕の下にびろーんと滑空用の布がついている。

ベテランっぽいお姉さんから説明を受ける。飛ぶときは頭から飛ぶ。落ちて2回バウンドしたら宙吊りになるので、ベルトみたいのを引っ張って上体を起こす。などなど。動画も撮りますよ、と言われた。スカイダイビングの時は有料だったのに、バンジージャンプはサービスで動画を撮ってくれる。ありがたいね。

順番発表。友人は2番目、私は4番目であった。

集合場所からバンで橋に連れていかれる。近くの駐車場から橋を歩いていると、ビルの工事現場にありそうな(語彙力マイナス)足場があり、そこに外国人と思われる方々がいる。クラブミュージックが流れていて笑ってしまったが、テンションをあげるための策なのだろう。

1番目の人から橋から突き出た足場のようなところに誘導される、ハーネスにワイヤを付けてから足場に行き、さらに足場の上にある椅子に座ってジャンプ用のワイヤに付け替える形だ。ジャンプ用のワイヤが繋がったらもうあっという間で、想像の倍ぐらいのスピードで「5・4・3・2・1バンジー」と抑揚のない声でカウントダウンされ、そっと背中を押されて飛び降りる。

傍からは飛び降りる瞬間しか見えないのがなかなかの恐怖ポイント前の3人の様子を確認して自らの心の準備をすることが出来ないので、へらへらと笑っていた私も流石に飛ぶ直前には「すん・・・」としていた。スカイダイビングで飛ぶ瞬間の感覚に近い。冷や汗が出て、思考が尖っていく感じ。

私が飛んだ時の動画を見たら無様なもので、「うわあああああああああああああああ」などと間抜けな声をあげて飛び降りていった様が友人のスマートフォンに残っていた。落ちている感覚はそのままバンジージャンプの前半と同じなのだが、その後何度かバウンドした後に宙づりになるのはバンジーならではの体験である。普通に生きていたら人間は宙づりになれない。これで私は宙吊りになったことのある人生を選ぶことが出来たということになる。ただ、宙吊りになっている時間はあまり長くない。宙吊りって頭に血が上りそうだな、とか思っていたが、宙吊り空のリカバリーが想像以上に簡単なので(空中で上体を起こして腰当たりのベルトを引く)、簡単に上体を起こして空中で座っている体制に落ち着くことが出来た。

その後ワイヤーがぐいんぐいん、私を引き上げてくれたのだが、その時間がそここそ長い。渓谷で川が薄く流れていて、周りには木々が生い茂り、天気も良い。そんな中吊るされているのはまさしく自然と一体化という感じで気持ちが良い。スカイダイビングの時もパラシュートで滑空しているときはチル・・・という感じであったが、それよりもゆったりとした時間を過ごせていた気がする。緩急がついていて良いアクティビティであった。

 

以上。空の体験である。ちなみに、次はパラセーリングを企画しようとしている。男二人で沖縄旅行行くのか・・・。