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【ジュラシック・ワールド/炎の王国】Welcome to ようこそジュラシックワールド!(感想:ネタバレあり)

いきなりネタバレます。

 

www.jurassicworld.jp

どったんばったん大騒ぎ。見てきたので、簡単に感想を書きます。

 

タイトルが「ジュラシックワールド」たる所以がラストシーンで判明するわけだが、「なるほど上手だなあ」と思った。

前作はテーマパークの名前が「ジュラシックワールド」だったけれど、本作はこの世界こそがジュラシックワールドという意味だったんだね。「Fallen Kingdom」を活火山で沈んだ島を指すのか、我々人間一強の世界を指すのか、ここは邦題の見せだったけれど、「炎の王国」と訳したってことは前者って解釈だったんだねえ。

 

軽くネタバレしながら面白かったポイントを書いていくぞ。

一言で言うと、「だいたい思った通りのジュラシックワールド。でも、前作の方が好き。2作で合わせてみると、二作とも好き。」

って感じ。

 

400字のあらすじ

前作のジュラシックワールドは閉鎖。島での活火山の影響で、そこに住んでいた恐竜たちが絶滅の危機に。

恐竜大好き財団の協力を得て、彼らを救おうとクリスプラットらは島に向かったが、それは恐竜大好き財団の罠だった!

財団の悪い人々は、島から恐竜達を巨大な屋敷に連れて帰り、オークションを始める。そこには遺伝子工学でラプトルの頭脳とインドなんとかの狂暴性を兼ね備えた「インドラプトル」もいた。そのインドラプトルが檻から出てきて大変なことに!

色々あったけれど、島から拉致されてきたラプトル(前作からクリスプラットが手懐けていた味方ポジション)と協力して、インドラプトルを撃破。

オークションのために拉致られた恐竜達は屋敷から世間に解放され(毒ガスにまみれて死にそうになっていたので、女の子が助けた)、我々人間の住む世界が、恐竜と共存する世界、あるいは恐竜に支配されるかもしれない世界になってしまいました。

 

って感じ。

 

タイトルや予告映像の影響で「火山で飲み込まれそうな前作の島が舞台なんだな」と勝手に想像していたけれど、序盤で島からは脱出して、物語のほとんどは恐竜たちが拉致された先の屋敷内で展開される。本作の凶悪な敵ポジションであるインドラプトルとの追いかけっこの舞台もだ。


映画『ジュラシック・ワールド/炎の王国』日本独占!【最終予告】

↑この感じはさぁ・・・。確かにインドラプトルのシーンは全部人工物っぽいけれど、やっぱりジャングルとか火山とかを期待しちゃうよね。ラストカットが島で吠えるTレックスだし。

 

ジュラシックワールド」シリーズとして見たときの完成度の高さ

前作は「自然の中に恐竜が生活していて、その近くに人間が観光できるような人工施設がある」という舞台設定だが、本作は「人口施設の中に自然(=恐竜)を持ち込み、その中で恐竜が大暴れする」という設定。

これについては完全に好みの問題だが、ジュラシックワールドに僕が期待していたのは「大自然の中で生きる恐竜達と太刀打ちできない人間」という前作っぽい内容だったので、少々期待外れではあった。

 

しかし、「本作だけで見たら、ちょっと残念という」だけだ。

もちろん僕らがジュラシックワールドに求める要素は余すことなく盛り込まれていたので、「こんなのジュラシックワールドじゃない!」と思うことはないから安心してほしい。本作単独で見ても、十分面白いんだ。

しかし、本作の本領は「ジュラシックワールド」の続編としての「ジュラシックワールド/炎の大国」という立ち位置の下発揮される。しっかりセットで見るべき作品なのだ。

私が感心したのは4作目「ジュラシックワールド」から5作目「ジュラシックワールド/炎の大国」のストーリーの流れである。5作目で4作目から描いでいたテーマを回収してきたなぁと感心した。

確かジュラシックワールドでも人間が遺伝子操作をして過去の動物を生み出すという行為に対する傲慢さを描いていたと思うけれど、本作についてもそのテーマは一貫していて、本作のオチで「人間が管理するのではなく、恐竜と人間が同じ世界を生きる」という形で傲慢さの行きつく果てを描いていた。

恐竜の前に成す術がない人間を散々見せつけた後、人間界に恐竜が当たり前にいる世界を描写するインパクトは結構なものだ。クリスプラットはラストシーンで神妙な顔をしていたけれど、まともな人間ならそんな余裕ではいられない。

 

もし続編が創られるのならば、今度は限られた人間が作り出した建物の中だけではなく、世界中がジュラシックワールドとして描かれた物語になるだろう。それはそれで楽しみなので、「3部作で完成する傑作」になりえることを僕は楽しみにしている。

 

今回のオチ

なんてことを書いていた割には、ジュラシックワールドは劇場で見たっきり復讐してないので、鮮明に覚えていないのがこの記事を書く上での最大の問題。

きっと、前作の記憶を鮮明にさせたほうがもっとの楽しめるので、ぜひDVDで「ジュラシックワールド」を見た直後に「炎の大国」を観よう。