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【トリガール!】史上最カワオタサーの姫な土屋太鳳ちゃん(感想:ネタバレなし)

夏が終わってしまう。

映画に限らず創作の良いところは日常から失われていくものを補ってくれるところにある。

 

私は夏っぽい映画が見たかった。

 

恋!!!

海とか空とか、広がりのある青色!!!

熱血な感じ!!!

 

何となく、夏といったらこういう映画なのだ。

わかってくれるかい?わかってくれるよな。

 

というわけで、見てきたぜ「トリガール!

torigirl-movie.com

 

1人で‼チェックシャツで‼メガネで‼

「空飛ぶ青春ラブコメ」な「トリガール!」を独りで!

 

見終わった僕は、もう立派な太鳳ちゃんを囲むオタサーの一員である。別にファンではなかったが、もうすでにファンである。

ブコメを一人で見に行くハードルを跳び超えて、あるいは飛び超えて!見てきた甲斐があったぞ。しっかり「夏」な映画だった。

 

というわけで、Netflix特別お題「夏」に乗っかって、「トリガール!」の感想を書いていくぞ。

ポイントは、「完璧なラブコメ」と「頭空っぽにしてみるには勿体ない熱血部活もの要素」だ。

 

あらすじ

公式サイトがしっかりしてて、コピペ引用が出来ないから、ざっくりと書くぞ。詳細のは公式のリンクから見てくれ。

 

①大学1年生の鳥山ゆきな(土屋太鳳)は人力飛行サークル(TV番組の「鳥人間コンテスト」に出るあれだ)の圭先輩(第一のイケメン・高杉真宙)に一目惚れし、パイロット班に入会。

②圭先輩と人力飛行機で飛ぶことを目標にトレーニングを積むが、坂場先輩(第二のイケメン・間宮祥太朗)の圧倒的な力を前に、本年度のパイロット候補から降ろされる。

③ふてくされるゆきな。しかしテストフライトで圭先輩がケガをする。結果、坂場先輩とゆきなが一緒に飛ぶことに。犬猿の仲な坂場先輩とゆきな。果たして本番、しっかりと飛ぶことが出来るのか!?

 

的な感じである。

ブコメは「きゅん♡」しなきゃいけない

24歳男性である私も、ラブコメのメインターゲットであろう若年層女子とおそらく同じ思考を持ち合わせている。

 

ブコメでは、イケメンと美女の幸せな恋愛を見たい。

重たくない、軽快な恋愛が見たい!!

 

「きゅん♡」な恋愛と、へへ、とちょっと笑ってしまうようなギャグ。

まぁ究極これさえあれば楽しめるのだ。

 

トリガール!」はどうか。

完璧だった。

 

まずは、イケメン美女の恋愛について。

 

あらすじを見る限り、ゆきなが圭先輩と坂場先輩の間で揺れ動く~的なのを想像すると思うが、実はそうでもない。

爽やかメガネイケメンである圭先輩は確かにゆきなが入部したきっかけであり、憧れの存在・かつ部の中心人物として君臨し続けるが、やがてゆきなとの接点は薄くなっていく。そもそも圭先輩はゆきなを女性としては見ていない。

 

むしろ、本作のきゅん要素はワイルドイケメンなのに子犬のような精神を持ち合わせた間宮祥太朗演じる坂場先輩との絡みにある。

ゆきなも負けず嫌いで快活な性格をしているだけあって、「狂犬」とまで言われている坂場先輩との相性は最悪。常に喧嘩をしているような仲なのだけれど、一緒にトレーニングを積んでいく中、2人の仲に変化が訪れ・・・?的な「友達以上恋人未満」を楽しめるのである!!!!

 

なお、ゆきなと坂場先輩のこの絡みは男女両者をきゅんさせることが出来る完璧なカップリングであると認識している。

◇僕みたいな弱小メンタルを持ち合わせた男性からすると、快活なゆきな(土屋太鳳ちゃん)みたいな後輩が可愛くてしょうがない。

◇見た目ワイルドでイケメン、しかし母性本能をくすぐるようなメンタルの弱さと、ガサツに見えてちゃんと後輩を思いやれる優しさを持ちあわせた坂場先輩(間宮祥太朗氏)が嫌いな女子がいるわけがない。

 

ブコメを若い女性が楽しむものと思っている男性諸君。

なめてはいけない。ラブコメを、そして土屋太鳳ちゃんを。

女性の皆さん。間宮祥太朗がイケメンだぞ。もうそれだけで見ているだけで幸せだぞ。

 

とにかく、ゆきなと坂場先輩のやりとりが最高にきゅん♡なのだ。

ちなみにちゃんと2人の関係は物語のクライマックス、コンテスト本番の高揚感の中決着がつくぞ。ここも見どころなのだ。

 

また、理系が大半のサークル・大学を舞台とし、脇を固める大量のオタクっぽい男子が常に笑いを生み出すという盤石な環境の下イケメン美女が恋愛に興じているので、「コメディ」要素も抜かりない。

ちなみに坂場先輩は正真正銘のサブカル好きなオタクなので、それもそれで見ていて面白い(彼が聴いていた「secret base ~君がくれたもの~」はちゃんと「あの花」仕様になっていたはず。芸が細かい)。

 

それだけでなく、そこそこの頻度でナダルが出現し、例の話し方で説教を噛ます。彼は話しているだけで面白いから卑怯だ。

かつてメガネとチェックシャツを基本装備としていた私は、「こんなオールドタイプなオタクいじりやめろよ」と「オタクが美少女の笑顔を生み出している」という二つの感情の間を揺れ動いていたが、本作のラストシーン、コンテスト本番のサークルの一体感を見たら、もはやそんなことはどうでもよくなる。オタク万歳なのだ。熱く笑えるオタク、最高だぜ。

 

王道の部活ものとしても機能しているトリガール!

まぁラブコメとしては100点なのだが、ちゃんと青春スポーツ部活ものらしさがちゃんとあるのがいいところ。設定として人力飛行サークルに所属していることをしっかりと活かせている。

 

「人力飛行サークル」には機体を作るための班がいくつも存在し、全員が協力して一つの飛行機を作りあげ、その機体にパイロットが乗りコンテストに挑む。チームとして一つの目標に突き進む熱さがこの作品にはしっかりとあった。

準備期間のチーム同士の摩擦や一体感を描けているからこそ、ラストシーンの本番フライトが映える。ラブコメ要因としては大きな役割を持てなった圭先輩も、チームをまとめる中心人物として大きな役割を持てていた。

特にコンテスト中、飛行機に並走する形で船の上に圭先輩が乗っかっているのだが(フライトは琵琶湖の上空で行われる)、彼が必死にパイロット2人を応援する姿に感動して泣きそうになってしまった。お前パイロットとして飛びたかったのに・・・いいやつだなあ・・・って。

 

あとはゆきなと坂場先輩が行うトレーニングは基本的に自転車こぎだから、こう・・・絵として映えるよね。風になっている感じ?スピード感?スポーツっぽい感じがいいよ。本番のフライトも、広大な湖の上空を2人で飛ぶわけだからね。トレーニングも本番も最高。

いつもじゃれてるゆきなと坂場先輩だけど、トレーニングの時は坂場先輩が真面目になってゆきなに愛の鞭を振るう感じもナイスきゅん要素だったよ。

 

まとめ

◇太鳳ちゃんが可愛い。間宮祥太朗がイケメン。

◇ちゃんと「部活」してる

◇ラストのフライトシーンにラブコメ的、青春部活的クライマックスが重なっているから、かなり熱い。

 

こんな感じの映画だった。映画館で見たほうが高揚感は味わえるかもしれないぞ。劇場に急げ!

 

ちなみに

実は 原作の中村航さんが大好きなので見に行ったんです。こちらも読んでみると面白いかも。

トリガール! (角川文庫)

トリガール! (角川文庫)

 

 

以上。夏の終わりにチェックシャツな私からお送りしました。