定時後に映画館

仕事の片手間に映画の話をします。

金曜ロードSHOW!「カメラを止めるな!」を適切にCMで止めながら放送できるか問題

カメラを止めるな!」がついに地上波で放送されることになってしまった。我らが金曜ロードSHOW!である。

midoumairu.hatenablog.com

 私が唯一昨年2回映画館で見た作品であり、それはそれは面白い映画であった。それがゆえに、金曜ロードSHOW!での放送に不安を抱いている。

 

本作は大まかに2部構成になっており、前半で作中の登場人物が制作した映画を流し、後半でその映画がどのように作られたかを描いている物語だ。

その前半部分(おおよそ30分程度)は「ワンカットでゾンビ映画を作っている」というのが肝になっている。そう、ワンカットで。

 

そこで本作は地上波の宿命に立ち向かわなければならないこととなる。CM、そう、CMだ。スポンサー様に金をいただいているのだから、流さなければならないCM。映画の世界観とは何一つ関係のない15秒から30秒程度のムービー。

何たる悲劇。前半30分をCMなしで乗り切るなどTV局にとっては無理難題。ワンカットだから面白い前半を、意図的にカットせざるを得なくなってしまう。

作品の持ち味が金の力に負けて消し去られてしまう瞬間を我々は目の当たりにしてしまうだろう。

 

私は決してテレビで映画を見ない。ただでさえ映画館以外で見る映画は集中が削がれるのに、作品側の都合でぶつ切りになどされては作品を観ているとはとても言えない。ただ流れている作品を認識しているだけである。そこに心など介在しない。

そんなポリシーを持っているから、別に「カメラを止めるな!」がどのように放送されようが、私には関係のないことである。だが、昨年の話題をかっさらった作品を放送する権利を得たTV局が、どのように調理をするのかが非常に気になっている。

 

ワンカットであれ。せめて前半だけでもワンカットであってくれ。外から音がして主演役者2名と助監督が顔を見合わせた瞬間にCMとか入れなくていいから。本当に。おそらく前半部分で流れたCMの最初の企業を僕は絶対に忘れない。そして、「不幸だったな」と同情する。今、御社への印象は最悪ですよ。知らない人はただ「CMだ~」と思うかもしれない。しかしこのご時世、TV放送される映画の概要ぐらいほとんどの視聴者は仕入れている。だとしたら、ワンカットを外からの圧力でツーカット、スリーカットと傷つけていく。そんなCMで流れる企業に誰が魅力を感じるのか。

 

考え過ぎだろうか。考え過ぎなのかもしれない。だが、いつか放送されるであろうカメラを止めるな!(TV版)への思いをここに残しておく。

頼む、誰も傷つけない映画を放送してほしい。