定時後に映画館

仕事の片手間に映画の話をします。

「映画が趣味です」と言うとロクなことがない。

社交界では「あなたの趣味は何ですか?」「私の趣味は〇〇です」という やり取りが日々行われている。初めましての場合はおおよそこの話になるし、趣味が際立っていれば以降の人間関係が円滑に築かれていく。

 

私は「定時後に映画館」というブログで暇なときに文章を書いているだけあって、趣味は映画である。なので、素直に趣味を訊かれたら「映画ですよ」と答える様にしてきた。社会人になってからそういった機会がぐんと増え、3年間「映画が趣味」を自称してきたのだ。

 

しかし、映画が趣味と答えると、ロクなことがないということに、社会人4年目にしてようやく気付いた。

そもそも私は他のモノに比べて比較的映画が好きなだけであり、映画に詳しいわけではないのである。また映画がなければ息が出来ない、なんてロマンチックな生き方はしていない。

それなのに、「映画が趣味」というと、オーディエンスは必要以上に私の映画への愛や知識量に対して期待してくるのだ。

 

いや、そんなにハードル上げられても。私はただちょっと好きなだけなんですよ?いや、何勝手にがっかりしてるんですか。

 

そんな思いを何度もしてきた。

 

なぜ、映画が趣味というと、必要以上にハードルが上がるのか。

簡単に言うと、誰でも見るからである。ネットフリックスやアマゾンプライムなどの配信サービスの普及により、誰でも簡単に映画を見れるようになった。

映画が別に趣味じゃないですよ、という人も普通に映画を見ているのである。では、映画が趣味の人はどうだろうか?当然、普通の人よりも映画を多く見ていたり、詳しかったり、愛が深かったりする必要があるだろう。

 

趣味として認められるのは、「自分がその対象に対して込めている思いや時間が、平均値より上回っている場合」のみであり、平均値程度の「好き」では認められない。

そもそもそんなに好きではないならば、第三者に熱い想いを語る自信がないならば、「映画が趣味です♡」なんて言わないほうが良いのだ。

 

 

それでも映画以外の趣味が特にない私は、「映画が趣味です」と言い続けてきた。しかし、一般人が設けるハードルは高い。それを乗り越えられないとどのような目に合うのか。

 

例えば「オススメの映画は?」と聞かれ瞬時に応えられず場がしらけたり。

midoumairu.hatenablog.com

 例えば、対策して好きな映画を用意したけれど、相手が知らなかったり。

※アーティストやライフを知っている人はともかく、スティングを知っているという人を見たことがない。一番好きな映画なのに。「君の名は。」とか言っておけばよかったのだろうか。

 

一番厄介なのは、結構な頻度で現れる「映画ガチ勢」「コンテンツ考察ガチ勢」に遭遇した場合、圧倒的な知識量によりにわかの私がマウントを取られ、もはやその場において映画が趣味の人はその「ガチ勢」となり、私はただの「ガチ勢」と「一般人」の知識量の差を埋める解説役もしくはやや積極的な相槌マンに回らざるを得なくなることだ。

なぜこんな仕事みたいなことを飲み会でしなければいけないのか。

そんな悲劇も映画が趣味だと自称していなかったら起きなかったことだ。

 

おとなしく映画が趣味とは言わず、暇な時に見てますよ、ぐらいのスタンスでいればよかったのだ。相手が仮に映画が好きだった場合、それに乗っかればよい。自ら映画のフィールドを作り、その場での会話をマネジメントするのはリスクが高すぎる。

 

私は映画趣味を諦めた。かといって別の趣味があるわけではない。

今日から私の趣味は「はてなブログ」だ。内容を尋ねられたら、ITパスポートの対策記事を書いていると言ってごまかすつもりだ。