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BLEACHという漫画におけるキャラクターの魅力と、実写映画への期待について

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2018年6月いっぱいでサービスが終了してしまうとのことだが、現在無料でBLEACH全巻を読める素晴らしいアプリが配信されており、それをフル活用してBLEACH74巻をすべて読んだ。

 

BLEACHは尸魂界篇がピーク」という意見を多く聞くが、私はこの漫画は一貫して面白いと思っていた。尸魂界篇に入ってからつまらなくなったタイミングがほぼないと思っている。

なぜなら、魅力あるキャラクターがオシャレに活躍してるだけで心が躍るからだ。ストーリーやバトルマンガとしての整合性については他の漫画に比べて抜きんでているとは思わない(むしろ、バトルの展開がいつも一辺倒なので、そこら辺は評価できる点ではないと思う)。しかし、ただオシャレなセリフをカッコいい・可愛いキャラクターが喋り、カッコいい斬魄刀の能力で敵をなぎ倒す。その演出が楽しくて読んでいるのだ。

 

世の中には数多の漫画が存在しており、結構途中で読むのをやめる漫画も多い中で、74巻飽きることなく毎日ログインして読み進めることが出来る漫画の尊さよ。

愛すべきキャラクター達。彼らいかに活躍させるかを中心に据えたシンプルな物語展開と彼らの能力やおしゃれポエム。久保先生の抜きんでたキャラクターメイキング能力で74巻もの長編エンターテイメントは成り立っていた。

世の中にはストーリー展開の駒としてキャラクターを動かしているように見えてしまう作品が多くある中で、BLEACHのキャラクター達はしっかりと人間として生きていた。

 

ピンチになった時の見開きの増援に何度心を躍らせたか。卍解の能力説明に何度心をくすぐられたか。織姫の可愛らしさに何度胸をときめかしたか。74巻読み切った時点で私は軽いBLEACHロスに陥っていた。心のヒーロー、ヒロインを失った気分だ。

 

実写化してBLEACHのキャラクター達が輝くのか


映画『BLEACH』予告【HD】2018年7月20日(金)公開

昨今の漫画実写化ブームに乗り、BLEACHもついに実写化されるとのこと。

別に漫画作品の実写化に私は反対しないが(映画は面白ければ原作がどうこうなんてどうでも良い)、BLEACHの魅力を100分前後の実写映像作品で表現できるかが問題だと思っている。

 

BLEACH原作の魅力的なキャラクター達は、74巻もの積み重ねによって生まれている。一話一話のエピソードを通じて黒崎一護という主人公は完成しているし(序盤と終盤では主人公として貫禄が全く異なっているのがこの作品の感動ポイントでもある。成長したなあ、一護・・・って感じ)、一般的な作品に比べて少々多い主要キャラクター達がしっかりと作品の中で輝いているのは、彼らの生い立ちや現在の行動に至る背景を丁寧に描写しているからだ。それは漫画という長期連載が前提かつかいつまんだ描写が可能な媒体だからこそ出来る表現の方法であって、枠が決まっている映画ではなかなか難しいのではないかというのが私の一つの不安である。

 

とは言ったものの、実写版BLEACHを原作と全く同じ方向性で勝負する必要なんかなく、実写映画なら実写映画らしい武器で面白い作品に仕上げてくれればいいのだが。。。だとすると、BLEACHという既存の作品の看板が一つのハードルになってしまうような気もする。

 

何がこの映画を成功に導くのだろうか。

 

迫力のアクション?(流石に銀魂のアクションレベルではないことを祈りたい。予告映像見た感じだと大丈夫そうだけど)

手に汗握るストーリー展開?(原作で言うところの死神代行篇にオリジナル要素として恋次と白夜を絡ませるイメージだろうと予測出来てしまうのがちょっと苦しいが)

杉咲花ちゃんの可愛さ?(和服 is good)

 

漫画版を読んで感動したからこそ、実写版にも期待したい。

頑張ってくれBLEACH実写版。

もう「アニメ・漫画の実写化は無条件でNG」みたいな残念な風潮を助長するような作品を世に送り出さないでほしい。

 

余裕があれば見に行こうと思っています。