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【銀魂(実写映画)】菅田将暉の新しい一面(感想:ネタバレあり)

せっかく有給をとったので、公開初日に話題の映画を見てきた。

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銀魂。僕は漫画作品・アニメ作品の実写映画化を無条件に嫌うような人間ではないけれど、少々「銀魂」を実写でやるのは寒くなってしまう可能性が高いのではないか?と見る前は思っていた。

 

しかし、想像していたよりもずっと楽しむことが出来たので、称賛の感想を書き綴りたい。

 

なお、一応銀魂についての思い入れについて説明しておくと、

◇原作は毎日無料のアプリで、現在34巻まで読んでいる(結野アナの陰陽師大戦辺り)。

◇アニメは一切見たことがない。

◇劇場版は2作目、「銀魂完結編」のみ視聴。

 

つまり、知っている程度で熱狂的なファンではないということだ。

そういう人の視点で、実写版銀魂を語るのでご承知願いたい。

 

当日の劇場について

7月14日、公開初日、TOHOシネマズ新宿13時からの回を見たんだけど、平日にも拘らず満席状態。女性が大半だった気がする。僕の左右は全員女子のグループだった。右の女の子達2人、岡田将生のヅラがカッコいいからって、上映中は話しちゃダメなんだぞ。コメディ映画だからって、話して良いわけじゃないんだからな。

 

ちなみに朝の8時40分から新宿ピカデリーで別の映画を見ていたのだけれど、8時20分、まだ劇場が開いていない時間から扉の前でお姉さん方がちらほらと開場町待ちをいていた。あの方々は、多分銀魂を見に行く人たちだと思う・・・。

 

なんか、ヒットしそうだなあって感じでした。

 

トーリーについて(以下徐々にネタバレ)

登場キャラクターを見れば分かるが、「紅桜篇」を実写化したものだ。大まかな流れは変更なく、原作の流れをほぼ再現した形。

キャラクター紹介を兼ねて、原作における将軍の黄金のカブトムシを捕まえるエピソードを序盤に刺し込んでいる。原作ではヅラはいなかった記憶があるけれど、ヅラと新選組モブとの殺陣シーンも実写映画では挿入。

 

ちなみに、さらにカブトムシの前に、銀魂自体の設定を新八(菅田将暉)が説明するシーンと、カウントダウンTV風楽屋トークっぽいシーンが挟まる。

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↑特報映像の最後のほうにもあった、あのテイストで。

 

菅田くんのグラブルネタと、橋本環奈ちゃんの千年に一度の美少女ネタは面白かった。役者のメタネタが出来るのは、実写映画の良さだね。

攻めのパロディ映画

福田雄一監督の作品ということもあり、やはり笑いを起こすのがお上手。実写映画だからこそできるようなネタも結構仕込んでいた。エリザベス

 

特に、パロディがひどい。というか面白かったシーンの多くはパロディネタ。銀魂らしいと言えば銀魂らしいのだけれど、流石にやりすぎなんじゃないかって言うぐらい、他の作品が出てくるわ出てくるわ。

 

覚えているだけでも、以下のネタがあった。

ガンダム(シャアとザクが出演)

ナウシカ(本人に酷似した人物と飛ぶための飛行機?みたいなのが登場)

◇ワンピース(ゴムゴムの実っぽいものが登場)

寄生獣

ドラゴンボール

オバケのQ太郎

 

特にナウシカは頑張りすぎだと思う。詳細は劇場で確認してみてくれ。

ある意味、役者映画

主要キャラクター全員にちゃんと見せ場があり、バランスよく映画が構成されている。「このキャラクターにこの役者はないでしょ・・・」って配役がなく、全員ともはまり役だったので、「普段はっちゃけない役者さんたちが、こんなコントみたいな映画に出てる!!!」という楽しみがあった。

 

タイトルにも書いたけれど、僕が大好きな菅田将暉くんは新八として超がんばってた。

◇眼鏡にちゃんと度が入っている。

 伊達じゃない。眼鏡ユーザーとしては嬉しい。しっかりと眼鏡だった。

◇珍しく、徹底的に「幼さ」を演じている。

 神楽ちゃん助けようとして単身船に乗り込んできたシーンは最高だった。

 完全にあやされている子ども。

◇新八らしいツッコミを頑張っていた。

 実際に口に行ってみると少し重たい印象になりがちな銀魂風ツッコミを使いこなす。

 顔芸もばっちり。

 

あとは・・・長澤まさみのお妙さんも見てて楽しかった。おしとやか風クレイジーをちゃんと演じている。ドラゴンボールの音読のシーン、好き。

岡田将生もカッコよかったな。一番のはまり役だったと思っている。

 

シリアスなシーンは・・・

原作の感想でも良く聞くのが、「ギャグは面白くて、長編は食傷気味になる」という意見。実写版銀魂を見る前に一番不安だったのが、シリアスなシーンが冗長にならないか、ということ。

で、実際見てみると、やっぱりシリアスなシーンが続き気持ちが離れる場面があった。ギャグとシリアスのバランスを保つのが、漫画よりも実写の方が難しいんだと思う。シリアスな場面になったとき、「次のネタはいつくるんだ・・・」と身構えてしまう。銀さんのカッコいいセリフが右から左に流れていってしまう!

 

まぁでも悪いことではない。コメディ映画としてクオリティが高すぎるからこういうことになってしまうのだ。僕の集中力のなさの問題かもしれない。

 

あと、殺陣のシーンなんだけど、格闘ゲームみたいなエフェクトが刀がぶつかり合う度に発生していて、そこはもうちょっとシンプルでもいいかなって思った。撮り方についてはあまり詳しくないけれど、多分動画の早送り+エフェクトでアクションシーンの勢いをつけているんだと思う・・・。

2日前にジョンウィックを見ちゃったのが問題だったかもしれない。比較対象が悪いな、これも。

 

ま、最後にネガティブ目なことも言ったけれど、それをもってしても有り余るほどの面白さだったよ。完璧なコメディ映画であり、役者が存分に光っていた漫画の実写化としてはかなりのクオリティの高さだったと思う。原作ファンも楽しめると思うので、ぜひとも劇場に足を運んでほしい。

 

ちなみに・・・

原作で九ちゃんの誕生日パーティする回があったけど、「小栗旬之助」ってキャラクター出てきたよね。東城が来場者を追い払った後も、ちゃっかりと居残って銀魂レギュラーメンバーと一緒に九ちゃんを祝っていたのが印象的。

 

小栗旬が銀さんを演じるって決まったとき、にやりとしてしまった。まぁ、そういう思惑もあるんだろうな、とか思いつつ。今回のオチとします。