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定時後に映画館

仕事の片手間に映画の話をします。

みどりくじがブームなので、LINE Payの戦略を考えてみる。

今週のお題ゴールデンウィーク2017」

 

GWの予定について語ろうと思うんだけど、まずは世間を賑わせているみどりくじについて話がしたい。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

みどりくじ。なぜ、GWに限ってこういうのが記事になるのか不思議でしょうがないが、要するにみんな暇だからこういうのが記事になるのだろう(年始や卒業シーズンにも同じような企画が名前を変えてLINEで行われていた)。

たまには流行りものについての記事でも書こうかなって気分だったし、ちょうどよく僕はLINE Payユーザーなので、みどりくじについていろいろ語りたい。

 

 

※残念ながらこの記事は「みどりくじ」を開封してしまった人へのLINE Pay解約方法をお伝えするための物ではなく、単なる私の見解を書き連ねたものでしかございません(それも正しいとは言い切れません)。

ただのネタ記事としてお楽しみください(オチもつけます)。

 

みどりくじとは

ヤフーの記事が分かりやすく説明してくださっているので、それを引用したい。

 LINEは5月1日、コミュニケーションアプリ「LINE」ユーザー向けキャンペーン「LINEのグリーンウィーク」を開始した。5月1日~7日にかけて、「みどりくじ」と呼ぶくじを友達に送ることで100円~100万円が当たるというものだが、くじを開封すると「LINE Pay」アカウントが開設される仕組みに困惑する声も上がっている。 

 

なお、くじ開封前に規約画面が表示され、LINE Payアカウントが開設される旨はそこで謳われているようだが、細かくそこまで読んでいる人はあまりいないと思う。だからこそ、問題になっているのだろう。

私もよくこの手のキャンペーンには応募するのだが、規約を上から下まで精読しているわけではない。

 

とにかく、この仕組みから伺えることは、「LINEが多くのユーザーにLINE Payを使ってもらいたいと思っているということ」である。

だからこそヤフーの記事に「困惑する」と書かれてしまうような、ある意味"攻めた"形のプロモーションを行っているのだろう。それだけ、LINE Payを使ってほしいのだと。

 

LINE Payとは

そもそもみんなは「LINE Pay」というサービスをご存じだろうか。

line.me

 

以上のリンクを踏んでくれれば分かると思うのだけれど、「デジタルウォレットサービス」である。

チャージをすると、加盟店での買い物や、LINE の友だちへ送金や割り勘ができます。

 分かりやすく説明すると、こういうことらしい。

ちなみに、「LINE Pay カード」というプリペイドカードも発行しており、「LINE Pay」のアカウントと紐づけることが出来る。LINE Payにお金をチャージして、LINE Payカードでお支払い、といった使い方が可能なのだ。

なお、LINE Pay カードはJCB加盟店で利用することが出来るので、結構汎用性が高い。しかもLINE Payで再利用できるポイントが2%分付与されるので、普通のクレジットカードよりもお得である。

official-blog.line.me

↑詳しくはこちらを読んでほしい。

 

私も実は「LINE Pay」のサービスを使っているのだが、加盟店での買い物もLINEの友だちへの送金も行ったことはない。

サービスを満足に使えていない状況なのである(ここポイント)。

 

ちなみに僕が「LINE Pay」をどのように使っているかというと・・・

①ローソンでLINE Payにお金をチャージする。

②LINE Pay カードで支払いをする。

③ポイントが2%ついて、嬉しい。

 

こんな感じである。

あまりカードを使う人間ではないのでオートチャージ機能はつける必要はないし(そもそも銀行口座とコミュニケーションアプリを紐づけるのはちょっと怖い)、お金の送金や割り勘は便利だなあと思いつつも(LINE Pay使ってる)友だちいないし、加盟店?で買い物なんてしないし・・・。

とにかく何度も言うのだけれど、僕はごくごく限定的にしかLINE Payを使えていないのだ。そして仮に、僕のような状況に陥っているユーザーがもしたくさんいるのだとしたら、それはLINEさんサイドにとってはあまりよろしくないことなんだと思う。

まぁ自社で展開しているサービスが満足に使われてなかったら、そりゃ問題だよねって話だ。

LINEがLINE Payを展開した意味を調べてみる。

じゃーそもそも、LINEが満足できる「LINE Payの使われ方」って何なんだろうって思って、ググってみた。

ちょっと古いけど、リリース当初の記事があったので、貼り付ける。

【特集】”新世代決済サービス”の実力~LINE編~(2015年3・4月号) / CardWave online

※ 2015.12.22の記事なので、1年ちょっと経過してしまった今ではもはや目的さえ大きく変化している可能性さえあるが、とりあえずはこちらに記載されている内容を元にお話を進めさせていただきたい。

 

そして、引用させていただく。

 LINE Payを投入した狙いについて、LINE Payの久保 渓氏はこう話す。
 「当社としては、決済単独で収益を最大化していくつもりはありません。もちろん企業として収益性は無視できませんが、LINEで運営されている各種サービスの機能向上と、より便利に使ってもらうための環境整備を重視しています」

 サービスの向上と便利に使ってもらうための環境整備か・・・。なるほど。

一度LINE ギフトで友達にプレゼントを贈ったことがあるのだけれど、その時LINE Payが使えたら便利だのになぁと感じたことはある(今後LINE Payとの連動は行う予定とのこと)。

僕は使わないのでよくわからないけれど、LINEのゲームとかで課金要素があるのだとしたら、それもLINE Payから支払うことが出来たら手軽でいいだろうなあって思う。

 

LINE Payが普及すること=LINEが提供する数多くのサービスの機能性が上がり、より多くの人がそれらサービスを多く利用してくれる

 

という未来を描いているのだろう。

 

しかし、当面の収益はどうやって確保するんだろう。と疑問を抱いた。流石に赤字垂れ流しじゃ事業は継続できないでしょー?と。

で、その答えもさっきのリンク先に書いてあったので、引用させていただく。

当面のビジネスとしては、提携店舗からの手数料収入が挙げられる。決済手数料は、導入から2年間は月額の決済額が100万円以下は無料、超過分は物販が3.45%、デジタルコンテンツは5.5%に設定されている。トランザクションフィーはかからない。 

 提携店舗、というのが何を指すのかよくわからないけれど、多分公式で謳っている手軽に決済ができる「加盟店」のことを指すのだろう。ここを多くのユーザーが利用してくれればうれしい!と。

 

まー難しいことは分からんですが(なぜこの章を書いたのか)、要するに「LINE Payをたくさんの人に浸かってもらったら嬉しい!」とLINEの皆さんが考えているのは確かだろう。

だって、「LINE Payの利用人口が増える=LINEのサービスを快適に使える人が増える=LINEのサービスの利用料が増える=たくさんお金が手に入る」だし、もっと短絡的に言ってしまえば「LINE Payの利用人口が増える=LINEの加盟店でのLINE Payを使った買い物が増える=手数料(収入)がたくさん!」だからだ。

 

とにかく、LINEさんはLINE Payをたくさん使ってほしい!

そして、「みどりくじ」という方法を思いついたのである。

 

僕はこの「みどりくじ」という方法、「上手いなあ」と惚れ惚れしてしまった。

さてようやく本題「みどりくじ」に入るぞ。

みどりくじの戦略がお上手

みどりくじを利用して、LINE Pay登録者を増やす。

そのプロモーションがとても上手だと僕は思う。

 

①まず、告知用の動画


【公式】LINEのグリーンウィーク:届いてるんです!編

 

「届いているんです」の連呼、そして最後に「最大100万円が当たるみどりくじ」の一言。

ポイントは、拡散をユーザーの力に任せ「確実に届いているはずだから、とりあえず開けてみてくれただで100万円当たるかもしれないんだから」と念を押すことに集中していること。

そして当たり前だが、「LINE Pay」なんてワードは一切出てこない。

 

LINEは「くじ的なお楽しみ要素を用意しておけば、確実にユーザーは友だちに拡散する」と踏んでおり、一番のハードルを「よくわからんくじを開くこと」だと想定して、このプロモーション動画を作ったのだろう。

まー事実、LINEの目論見通り、ユーザーは勝手にみどりくじを友だちに送り付け、幸か不幸か「LINEのキャンペーン「みどりくじ」に困惑の声も (ITmedia ビジネスオンライン) - Yahoo!ニュース」みたいな記事としてGWのムーブメントを起こせたわけです。だいたい想像通りでしょう。

 

では、なんでLINEが「送り方」だとか「送った方のメリット」だとかそんな面倒なことを回りくどく説明するような真似をしなかったのか(結構勇気ある決断だと思う)、言い方を変えれば、「絶対に勝手にみどりくじをユーザーは拡散してくれる」と自信をもって言えたのか。

僕が思うに、一つ目の理由が、「過去に何度か同じような企画をやって成功しているから」である。記事の頭にも書いたけど、LINE Payでお金がもらえる仕組みのくじ企画は年始のお年玉、4月のさくらくじと記憶にあるだけでも2回やっている。過去の傾向から、今回も強気に出れたということはありそうだ。

 

で、もう二つ目の理由がこれ。

 

②送る側にも明確なメリットがある。

これが大きいと思う。行動を起こす側にちゃんとインセンティブを用意しているため、ユーザーはLINE側が強く要請をしなくても、勝手に「みどりくじ」を拡散してくれる。

結果、下記のようなループが生まれて、ネズミ算的にみどりくじが拡散されていくのだ。みどりくじは50人まで送ることが出来るので、拡散力は絶大である。

「調べてインセンティブがあると知った高感度層がみどりくじを拡散する⇒受け取った人がみどりくじの存在と自分にもインセンティブがあると知り、拡散する側に回る。」

 

で、じゃあそのインセンティブって何ですか?って話をしたい。

僕が考える「みどりくじ」を送るインセンティブは大きく分けて2つだ。

 

①気になる女の子にLINEできる

「みどりくじ」を言い訳に会話が弾むかもしれない!という陰キャ特有の考え方。

悪かったな、コノヤロー。

 

まー、「気になる女の子」じゃなくてもさ、こういう占い的要素がある物が好きな人って一定数いて、割とそれがきっかけで会話が盛り上がるってこともあるじゃないですか。そういうのを求めてくじを送る人も結構いると思うのよね。

 

②受け取った側と送った側両者がお金を手に入れることが出来る

さっき「みどりくじ」の概要を説明した時に、大切な要素が抜けていた。再度、ヤフーのこの記事を引用させていただきます。

同社の決済サービスLINE Payの利用を促進するための施策。当選金の受け取りには、LINE Payのアカウント作成が必要だ。当選金は5月8日以降、LINE Payの残高として付与される形で、くじを送った人と受け取った人に、半額ずつが振り込まれる。 

 そう、送った人、受け取った人、両者が金を手にすることが出来る。

この仕組みが上手いなーって思ったわけですよ。何が上手いって、既にLINE Payを使っている僕のような人間が、より積極的に「みどりくじ」に参加するわけです。

なぜなら、LINE Payのアカウント作成を既に行っているので、お金を手に入れるためのハードルが一切ないから!

あわよくば、友だちがLINE Payのアカウントを作ってくれれば、友だちがいなくてホコリをかぶっている「割り勘機能」や「送金機能」も使えるようになって、より便利にLINE Payを利用できるようになるから!!

 

僕の考えすぎかもしれないですが、LINE側が描く最高のシナリオは

 

僕(LINE Pay利用者)「みどりくじー」

友だち「みどりくじだー。お金当たったー!いえー!」

僕「LINE Pay便利だから使えよー、僕も使ってるぜいえー!」

友だち「せっかくお金手に入ったから使うぜいえー!結構便利じゃんいえー!」

 

って会話が生まれつつ、LINE Payの便利さが伝わったうえで、利用者が増えてくれることなんじゃないでしょうか。

 

そのシナリオが最も生まれそうなのが、今行われている「みどりくじ」というキャンペーンの仕組みなのではないでしょうか。

この仕組みを見て、僕は「上手だなあ」と思ったわけです。キャンペーンが成功しているかどうかはともかく、この仕組みを考えて世に出せるLINEさんはすげーなあと思ったんです。

 

しかし、僕は友だちが少ない。

机上の空論はどうでもいいのです。

ではLINE Pay利用者である僕の今のところの実績をここで発表します。

 

受け取り数 : 1

送った数 : 1

当たった総額 : 0円

 

僕にはみどりくじが1通しか届いていない。しかも、「はずれ」だ。

僕に贈ってくれた友人にみどりくじを送り返したところ、それすら「はずれ」だった。

 

みどりくじをきっかけに、疎遠になった色んな人に連絡しようとも考えた。だが、やめた。なぜなら、みどりくじをきっかけに会話を弾ませられるほどLINE力があると思えなかったから。

 

50という茫漠とした数字を目の当たりにし、みどりくじを誰に送ろうか一瞬考えた。しかし、それもすぐやめてしまった。なぜなら、そんなに友だちがいないからだ。

 

みどりくじ。LINE Payのユーザーでありながら、僕にとっては最も縁のない企画となってしまった。なぜなら、僕は友だちが少ないからだ。

今回のオチ

GWは何をする?ってお題に乗っかった記事だったな、そういえば。

ごめんな、何も予定がないんだ。だから、こうやってたまには趣向を凝らした記事を書きたいと思ってしまったんだよ。こんなGWもいいだろう?

なぁ? 有給までとった9連休、映画見る以外何をすればいい?